著者
守 巧 栗原 久
出版者
こども教育宝仙大学
雑誌
こども教育宝仙大学紀要 = Bulletin of Hosen College of Childhood Education
巻号頁・発行日
vol.11, pp.43-51, 2020-03-04

In this study, smoking and the health conditions were assessed in the first- and second-grade students in B University in A prefecture. The smoking rate of this research subjects was higher, and the levels of health conditions, such as respiratory symptoms, skin and eye, impulsiveness, lie scale and schizophrenics, were lower as compared to the standard levels. In addition, the percentiles of many symptom were comparatively higher in the smoking groups than the non-smoking groups. These results suggest that smoking is not only harmful for the various items of health, but also related to the mental activities characterized with comparatively lower self- appealing and flexibility of thinking, and higher impulsiveness. It is also considered that an increase in the mental symptoms may be related to the start of smoking at juvenile age.
著者
宮原 辰夫
出版者
文教大学
雑誌
文教大学国際学部紀要 = Journal of the Faculty of International Studies Bunkyo Univesity (ISSN:09173072)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.83-97, 2010-01-01

Not only in advanced nations but also in developing countries, if we think from a viewpoint of distribution of wealth, national health will be a political subject. I want to consider how India will reshape national health and medical system in the future. In that case, I put emphasis on the comparison of each country based on the statistical materials, especially with China. This is because India and China are portrayed as rival in the race for global supremacy. In conclusion, I’d better to offer an opinion about how India should reshape national health as a system in the future.
著者
岩村 沢也 Takuya Iwamura
雑誌
国際経営・文化研究 = Cross-cultural business and cultural studies (ISSN:13431412)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.95-103, 2010-03-01

The sophomores and juniors who joined Prof. Iwamura's seminars in 2009 academic year focused case studies of local community development along with "B-Class gourmet" projects. Today in Japan, many local municipalities suffer from economic slowdowns and extinction of local industries. Therefore, they have begun to think of welcoming people from outside of their community by providing reasonable local gourmet food and meals so that they can activate their hometowns. There are many types of local gourmet courtesy. Students at seminars presented many cases of such and Prof. Iwamura summarizes their reports.
著者
下田 明宏 涌井 智寛 星野 哲男 畠山 正行 荒木 俊郎
雑誌
情報処理学会研究報告数理モデル化と問題解決(MPS)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.37(2005-MPS-054), pp.17-22, 2005-05-10

DNA計算の分野において計算アルゴリズムが幾つか提案されている.提案されたDNA計算アルゴリズムは分子生物学的なDNA計算は実験によって実現されるものであり,実験を行って検証しなければならない.しかし実験にはいくつかの困難があり容易ではない.そこでDNA計算シミュレータがこれらの実験の前段階として有効である.しかし現存するシミュレータは種類も少なく,また,時間的に連なる複数の操作手続きを連続して実行できるようには作られていない.そこで我々は連なった操作が行える様な仕組みを実現したDNA計算シミュレータを開発した.開発したシミュレータを既存のVNAシミュレータと比較した.その結果,計算精度は共通機能についてはほぼ同じ精度であることが分かった.それに加えて,開発したシミュレータは,連続した操作を実現した以外にも幾つかの新しい特徴を持っている.それは入出力のDNA分子の種類数を大幅に増やしたために,DNA分子のうち従来のシミュレータでは無視されていたごく少数のDNA分子も保持でき,シミュレーションに組み入れられたことである.今後の課題は本シミュレータの妥当性と実現性を分子生物学的な実験と比較して検証すること,及び,他の複雑な計算シミュレーションに応用できるように機能を拡張することである.
著者
嶋津 武
出版者
長野県短期大学
雑誌
長野県短期大学紀要 = Journal of Nagano Prefectural College (ISSN:02861178)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.21-29, 1999-12

Acanthocephalans reported as adults from freshwater fishes in Japan are reviewed from the literature published up to April 1999. Knowledge is assembled of the taxonomy, host(s), life cycle, ecology, geographical distribution in Japan, etc., for each species of them.
著者
菊池 徹 北村 泰一 Toru KIKUCHI Taiichi KITAMURA
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.625-660, 1960-01

(1)第1次越冬隊に使用させていただいた犬ぞりは,その準備と訓練に多大の努力を払って下さった加納一郎氏,北海道大学の犬飼哲夫教授,芳賀良一講師など,北大極地研究グループの人達に負う処が極めて大であった.厚く御礼申し上げる.(2)南極や北極で,外国隊の使用した犬はすべてハスキー種(又はその同属)であるが,日本隊は,1910~12年の白瀬隊の時もそうであった様に,今回も樺太犬を使用した.(3)越冬した樺太犬は,越冬初期に19頭(内雌1頭)であったが,越冬中に3頭をなくし,8頭の仔犬が産まれたので,その末期には24頭(雌1頭,仔犬8頭を合む)であった.この内,15頭の雄成犬が,第2次越冬隊を待ったまま昭和基地に残った.(4)IIの項では,昭和基地の犬小屋,犬の食糧(第1表),犬の体重変化(第2表),仔犬の出産及び8月に行なった訓練(第3表)について書いた.(5)IIIの項では,始めにそりその他の用具についてふれ,続いて,パッダ島並びにその南の上陸地点への偵察行(8月28日~9月4日),ボツンヌーテン行(10月16日~11月11日)及びオラフ行(11月25日~12月10日)の3つの旅行をあげ、それぞれ第4表,第5表,第6表にその概要を記した.(6)犬ぞり旅行を,数字で説明する一つの試みとして,Wt=(4rtfgaWdN)/V(荷重の法則)なる式を仮定し,3つの旅行について,その分析を行なった.第7表,第8表,第9表に示す通りである.(7)15顛の犬達が,オングル島に残らざるを得なかったのは,実現はしなかった第2次越冬隊を送り込む事に最大の努力がはらわれ,犬達は新しい隊の来るのを待っていたのである事実を明記した.(8)最後に犬達の冥福を心から祈って,この拙い報告書を彼等の霊に棒げる.
著者
山本 喜一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.22, no.6, 1981-06-15
著者
大川 信子
出版者
常葉大学教育学部
雑誌
常葉大学教育学部紀要 = TOKOHA UNIVERSITY FACULTY OF EDUCATION RESEARCH REVIEW
巻号頁・発行日
no.38, pp.37-53, 2017-12-31

和歌の音声化について考察する。新学習指導要領に継承される我が国の言語文化に関する事項中、音声化の対象の一ジャンルである和歌は、韻律をもちそのリズムが音声化に適すると考えられる。和歌史を概観するに、文字の変遷の和歌の変容に与える影響は大きい。そこで、万葉仮名から一字一音式の仮名文字への展開の中で、『古今和歌集』に発達が認められる掛詞に注目する。『古今和歌集』の五十余年後に催された天徳内裏歌合に、発達を遂げた掛詞を含む和歌が、どれほど出詠されたのか。声に出して鑑賞・評価される場における音声としての和歌の姿を、対象歌合に確認し、音声化される和歌の特性について考える。それは、仮名文字に記され視覚的に鑑賞される和歌と、音声化され聴覚により享受される和歌の差異にも通じる。授業で古典を音読すること、音声化することで響きやリズムに親しむことを身に付けさせることの背景にあるものに目を向け、その一端を確認する試みである。

1 0 0 0 OA じんやく踊考

著者
中村 茂子
雑誌
芸能の科学 = Geinō no kagaku
巻号頁・発行日
no.10 : 芸能論考V, pp.49-91, 1979-03-24
著者
秋山 満昭 島岡 政基
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.378-383, 2020-03-15

進展の早いサイバーセキュリティの分野では,研究者は十分に議論されていない領域の倫理的問題にしばしば直面する.この倫理的判断を研究者自身の自己責任とすることは,研究の萎縮を招く可能性があり,そうした萎縮によって科学技術の発展が妨げられることは避けなければならない.本稿では,先進的なサイバーセキュリティ研究を研究倫理面からサポートするために,研究コミュニティとして「研究倫理相談窓口」と「チェックリスト」という2つの施策を学術シンポジウムに導入した事例を紹介する.また,その施策を通じて得られた知見に基づいて,サイバーセキュリティの研究倫理の普及活動に関する今後の展望を述べる.
著者
小林 青樹
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.185, pp.213-238, 2014-02-28

本論は,弥生文化における青銅器文化の起源と系譜の検討を,紀元前2千年紀以降のユーラシア東部における諸文化圏のなかで検討したものである。具体的には,この形成過程のなかで,弥生青銅器における細形銅剣と細形銅矛の起源と系譜について論じた。まず,ユーラシアにおける青銅器文化圏の展開を概観した上で,細形銅剣の起源については,北方ユーラシアでは起源前1千年紀前半の段階から,中国北方系の青銅短剣の影響を受けたカラスク文化系青銅短剣の系列があり,一方,アンドロノヴォ系青銅器文化の
著者
徐 玄九
出版者
専修大学人間科学学会
雑誌
専修人間科学論集. 社会学篇 (ISSN:21863156)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.53-64, 2018-03-23

明治末期から大正期を経て昭和初期にかけて、いわゆる「第二維新」を掲げる多くの運動が展開された。日本のファシズム化の過程で結成された多くの国家主義団体は、ほとんど大衆的組織基盤をもっておらず、しかも、組織機構を整備していなかった。ごく少数の幹部が勇ましいスローガンを掲げていたに過ぎず、経済的基盤も弱かった。しかし、大本教および出口王仁三郎の思想と運動は、これまでのテロやクーデターに頼った右翼や青年将校に比べて、大衆組織力、社会への影響力という点で、群を抜いていた。そして、大本教および出口王仁三郎の運動を「天皇制ファシズム」を推し進める他の団体、青年将校らと比較した場合、決定的に違う点は、テロやクーデターのような暴力的手段に訴える盲目的な行動主義とは一線を画し、「大衆的な基盤」に基づいて、あくまでも「無血」の「第二維新」を目指したことである。出口王仁三郎が追求したのは「民衆の力を結集すること」による社会変革であったのである。
著者
大島 輝洋 武部 達明 星 哲夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第33回, no.オペレーティングシステム, pp.313-314, 1986-10-01

筆者等は,HP1000 RTE-AリアルタイムOS上に日本語を包含する母国語支援環境(NLS, Native Language Support)を米国HP社と共同で開発したので報告する。NLSは,多国語支援環境とも換言出来,同時に最大7ヶ国語を支援する。現在支援可能な言語は,西欧系の言語13ケ国語と日本語である。従来HP3000上で,8ビット・コードで実現可能な西欧系言語の支援を行っていたが,HP1000では,さらに16ビット・コードを使用する日本語の支援を可能にした。NLS実現上の問題は1.メッセージ機能2.コード体系に関連した問題3.言語・習慣に依存した問題以上の3つに分類可能だが,以下にこの分類にしたがって実現手段を明らかにする。尚NLS化されたシステムは,一切ソース・コードを変更することなく他言語へ変換可能となる。
著者
松田 文春 二階堂 修以知 福森 護
出版者
中国学園大学/中国短期大学
雑誌
中国学園紀要 = Journal of Chugokugakuen (ISSN:13479350)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.195-201, 2007-06-16

知的障害のある生徒にとって,自己決定に基づく活動が円滑に行えることは,学校教育終了後の主体的な社会参加を可能にするための基礎的な力となる。本研究では,この自己決定の過程において,とくに選択・決定場面に焦点を当てた。複数の選択肢の中から一番欲するものを明確な自己の意思に基づいて選択できるための選択肢の提示方法,そして,選択・決定後の活動に向けてどのような支援が生徒の主体性を引き出すことができるのか,その具体的実践論について考察した。