著者
吉田 達矢 穴田 一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

いじめは大きな社会問題となっており,生徒同士の暴力や自殺に繋がる為,早急な解決が必要である.そこでいじめの被害者を無くす為,コンピュータ上に学級モデルを構築し,いじめ対策の研究が行われている.しかし,先行研究では,席の近い相手と会話する頻度が高いにも関わらず,座席の位置を考慮していない為,現実に近いモデルとは言い難い.そこで本研究では座席を考慮した学級モデルを構築し,いじめ対策について研究した.
著者
川上 浩司
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

ユーザの能動性や気付きを誘発するなど、不便には益がある。キーボードの刻印を無くして敢えて視覚フィードバックを無くす不便は、知覚─行動サイクルからカップリングへと誘う。不便の益を新たなシステムに実装するアイデアの多くは、ユーザに発見や工夫を許し、自己肯定感を醸成させる仕掛けである。この「許す」から「誘う」に転じる仕掛けはないか、不便益研究の側からは、仕掛学に期待するところ、大である。
著者
朴 炳宣 松下 光範
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本研究の目的は,内容情報に基づいたコミックのアクセスの実現である.これまで,コミックの内容情報を抽出する試みとして,コミックのレビューから記述的特徴に基づき特徴語群の抽出を行ってきた.しかし,抽出された特徴語群中の固有表現は,ユーザの知識によって得られる情報量が大きく異なる.本稿では,レビュー文から抽出された特徴語群に含まれる固有表現がコミックの特徴理解に及ぼす影響について調査した.
著者
木村 泰知 小林 暁雄 坂地 泰紀 内田 ゆず 高丸 圭一 乙武 北斗 吉田 光男 荒木 健治
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本研究では,地方政治に関する研究の活性化・学際的応用を目指して,「議論の背景」「議論の過程」「議論の結果」を関連づけるコーパスの構築を進めている.本稿では,議論の背景・過程・結果を関連づける地方政治コーパスの構築の試みについて述べる.
著者
斉藤 絢基 中村 聡史 鈴木 正明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

ひとは自身の手書き文字や,自身の手書き文字が融合された平均手書き文字に対し,好意的に捉える傾向がある.そこで我々は,コミック内での読者が感情移入するキャラクタの抜き出し内の発話について,読者の手書き文字を融合して提示する手法を提案する.本手法により,コミックの登場人物への共感度を増すことができ,コミック自体の面白さも変容させることができると期待される.また実験により手法の有用性について検討する.
著者
川瀬 千晶 小林 一郎 西本 伸志 西田 知史 麻生 英樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

fMRIを使用し測定した動画視聴時のヒトの脳活動データとその動画を説明する文書の分散意味表現をそれぞれスパースコーディングを用いて辞書と係数に分解し、これらの係数同士の対応関係を捉えることで新しく観測された脳活動データに対して言語表象を推定する。スパースコーディングを介して推定を行うことで精度の向上を確認した。また、重要単語を考慮した意味表象を作るなどの工夫を行い、提案手法の正当性の追認を行った。
著者
伊原 滉也 加藤 昇平
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

近年,麻雀AIの研究が盛んに行われている.麻雀の一局には複数の目的が存在するが互いにトレードオフの関係にあり状況にあった打牌選択が必要となる.本研究ではMM-NEATとよばれるモジュール構造を持つニューラルネットワークの多目的最適化手法を麻雀の評価関数学習に取り入れる.本稿では一人麻雀において上がりの早さと打点の高さの2目的に着目しMM-NEATによるマルチモーダルな学習の有効性を検証した.
著者
岩倉 亮介 吉川 大弘 ジメネス フェリックス 古橋 武
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

雑談などを行う非タスク指向型対話システムでは,ユーザが長時間・長期間に渡って継続的に対話を続けたいと感じるシステムが必要とされる.対話継続性の向上のためには,ユーモア表現を含む発話が有効とされるが,従来の手法では,ユーモアとして受容されない場合が多いという課題がある.そこで本稿では,Twitterデータを用いて,対話システムにおけるユーモア受容性の向上に対する検討を行う.
著者
篠崎 隆志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

CNNの強力な識別性能の一端は,表現学習と呼ばれる,入力データを効率よく表現する特徴量を学習から獲得することにあると言われている.しかしながら誤差逆伝播法によって学習するCNNでは,入力に近い層の表現学習が弱いという問題があった.本研究ではより強力な表現学習を行う競合学習をCNNに統合するモデルを提案し,その検証を行った.本手法によって多様なデータへのCNNの適用が可能になると期待される.
著者
今井 優作
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本稿ではオンライン広告におけるコンバージョン率 (CVR; conversion rate) を予測するためのモデルを提案する.CVR予測の課題として,1) 素性として質的データを多く含むためスパースなデータが生じる,2) 広告をクリックしてからコンバージョンするまでに長い時間を要する,ことが挙げられる.提案法は上記の問題を解決し,従来手法よりも高い精度でCVR予測が可能なことを示す.
著者
窪田 智徳 小川 浩平 石黒 浩
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

本研究では、株式会社ドワンゴが提供するニコニコ生放送サービス上で、人と雑談対話エンジンが協調してアンドロイドを操作し、雑談対話コーパスを収集しながら雑談対話エンジンの漸進的な自律性の獲得を目指すシステムを提案する。ニコニコ生放送では配信された映像を不特定多数のユーザが視聴するため、効率的な対話コーパス収集が可能である。本稿では上記手法を実装・運用し、雑談対話エンジンの一定の自律性の獲得を確認した。
著者
松原 繁夫 伊奈 祐輔
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

クラウドソーシングにおいて,難易度に差がある複数種類のタスクが存在するときに,ワーカがどのタスクを選択するかをモデル化する.
著者
杉田 賢治 福原 知宏 増田 英孝 中川 裕志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

利用者のWebページ閲覧時の行動分析を目的としたWebブラウザ操作ログ 収集ツールを提案する.Web上で情報検索や情報推薦を行う際,利用者が Webページ内でどの箇所に注目していたか,どのようにページを閲覧したかを 把握できれば,より適切な検索や推薦が可能となる. 本研究ではWebブラウザの拡張機能を利用し,利用者の各種ブラウザ操作ログを 収集し管理するツールを提案する.
著者
寺島 裕貴 岡田 真人
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

大脳皮質感覚野は地図構造を持ち,その代表である一次視覚野(V1)地図と視覚刺激統計性との関係が指摘されている.一方で近年,一次聴覚野(A1)地図はV1と異なり微小スケールで乱雑なことが分かってきた.本研究ではその原因が聴覚刺激の特徴である離れた周波数間の相関にあるという仮説を提案し,V1のモデルであるtopographic ICAが聴覚的な刺激からは乱雑な地図を生成することを示す.
著者
村井 源 松原 仁
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本論文では将来的な人工知能による自動的な物語生成のために,機械可読な形式での物語構造のデータベース化のためのデータ構造とその活用法について検討する.データの構造化にあたっては,物語の展開の巧みさによって面白さを感じさせる,物語構造を活用したオチの記述とデータ化を中心とする.ケーススタディとして星新一のいくつかのショートショートの物語構造を記述し,アルゴリズムでのオチ抽出が可能か検討する.
著者
中村 覚 大和 裕幸 稗方 和夫 岡田 伊策 齋藤 稔 笈田 佳彰
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

本研究ではセマンティックWeb技術を用い、文書や画像等のデジタル資産とドメイン固有の知識を紐づけて管理するシステム基盤を開発した。概念をノード、関係性をリンクによって表現するドメイン知識の記述支援機能、デジタル資産からのメタデータ自動抽出によるドメイン知識への関連付け機能を有する。本システム基盤を情報システム開発におけるデジタル資産管理に適用し、設計書・設計知識の再利用性の向上を確認した。
著者
坂本 真樹 小野 正理 清水 祐一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

病気の症状はしばしば「ずきずき」といったオノマトペで直感的に表現される.痛みの強さに比べ,痛みの質は定量化が難しいとされてきた.痛みの量と質の両者を表現できるオノマトペは,電子化されてきた医療への導入が期待される.本研究では,オノマトペの音韻特性と医療用尺度の印象評価値の関係を特定する被験者実験によりデータベースを作成し,オノマトペによって表される症状を定量的に推定し出力するシステムを作成した.