著者
初田 隆
出版者
美術科教育学会
雑誌
美術教育学 : 美術科教育学会誌 (ISSN:0917771X)
巻号頁・発行日
no.27, pp.337-349, 2006-03-31

棒人間を描くことによって人体表現と向き合うことを避ける子どもが年々増えている。棒人間という記号を意図的に操作し,利便性やかわいらしさを見出す傾向も認められるが,特に小学校低学年では抑圧された表現欲求や人とのかかわりの希薄さなどが窺える。本稿では大学生及び教員を対象としたアンケート調査,児童・生徒・学生の作品分析を通し,今日の子どもたちの描画発達の特徴と美術教育の課題を捉えようとした。考察の内容は次の通りである。(1)棒人間表現が近年増加傾向にあること。(2)棒人間表現の発生が低年齢化していること。また,棒人間が継続的に使用されていること。(3)棒人間を描く理由と使用場面。(4)現代における棒人間表現の意味と特徴。(5)棒人間表現の背景。
著者
上 なつき
出版者
Architectural Institute of Japan
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.80, no.716, pp.2355-2363, 2015

The order is to show the role on which women carry out a residence by reading ceremonious factor from the banquet of Yuan Xiao Jie of the annual event in "Jin Ping Mei". Regarding the banquet of this annual event as a series of ceremonious acts by women in the each space in the residence, the series of ceremonious acts is a ceremony to pray a year's happiness. By completing this ceremony, women support the success of XimenQing and his family.
著者
萬屋 博喜
出版者
広島工業大学
雑誌
広島工業大学紀要. 研究編 (ISSN:13469975)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.223-228, 2019-02

In this paper, I examine the problem of the absent agent which is a kind of challenge to the causal theory of action. First, I explain the causal theory of action and the problem of the absent agent. Then, I examine two strategies capable of solving that problem, and draw some morals from the debate between Michael Smith and Jennifer Hornsby. Finally, I suggest that we need to understand the nature of causation and the ownership of agency to evaluate the causal theory of action.
著者
大立 智砂子
出版者
中國詩文研究會
雑誌
中国詩文論叢 (ISSN:02874342)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.161-178, 2000-12
著者
成田 光生
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.81, no.2, pp.149-154, 2007
被引用文献数
2 6

マイコプラズマ感染症診断における血清IgM抗体検出法 (イムノカードマイコプラズマ抗体, 以下IC, Meridian-テイエフビー) の有用性と限界につき検討した.小児マイコプラズマ肺炎70例の検討において, 微粒子凝集 (PA) 法あるいはELISA法 (<I>Mycoplasma pneumoniae</I>-ELISA medac, medac Diagnostika, 今後保険収載予定) にても感染を確定できない時点でIC法が陽性であった場合が4例有り, IgM抗体検出法としての感度は実用に耐えると考えられた. 一方, 経時的に抗体価の変動を追跡し得た例においては感染後最長527日目でPA法あるいはELISA法では非感染と判断される時点においてもIC法は陽性を持続している場合が有った. また健常成人血清124検体中PA法では320倍が最高値で3例 (2.4%) のみ存在したのに対し, IC法では検索した25例中9例 (36.0%) が陽性であり, そのうちELISA法にては少なくとも6例が急性感染は否定的であった. IC法はあくまでも定性法であり, その陽性結果はIgM抗体の存在を意味するものではあるがそれが急性感染の存在を確定するものではないことを念頭に置いて, 他の検査所見とも合わせて総合的に判断する必要が有る. 近年の感染症動向調査ではマイコプラズマ肺炎の増加が問題となっているが, このような場合こそ診断法の精度に留意すべきである.
著者
伊藤 英史
出版者
純真学園大学
雑誌
純真学園大学雑誌 = Journal of Junshin Gakuen University, Faculty of Health Sciences (ISSN:21866481)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.53-56, 2016

【要旨】EBM(Evidence-based medicine)とは「科学的根拠に基づいた医療」とされている. 現代の西洋医学は科学技術至上主義・科学偏重主義などと言われることもあるが, 一方では補完・代替・伝統医療などとよばれ哲学的・宗教的・芸術的に包括的な医療が全人的医療として注目されている. 本論文では「医療は本当に科学的であると言えるのか」について哲学的考察を試みた. 医療を医学よりも包括的な概念として捉えると, EBMは医療全体を指し示すのではなく医療の一体系であると考えられ, 医療は科学的要素も含むがそれが全てではなく, そのほかの哲学的・精神的・宗教的な疑似科学に分類されるような領域をも統合的に含めて医療と考える必要がある. 【Abstract】Ebidence-based medicine (EBM) is regarded as a discipline based on scientific foundations. In fact, modern Western medicine is at times accused of embracing technicism and scientism for its overemphasis on science. Meanwhile, so-called complementary, alternative, or traditional medicine-that empraces philosophy, religion, and the arts-has been garnering much attention as a holistic approach to medicine. This paper is a philosophical study that asks whether medicine truly is a scientific discipline. EBM should be considered a system within medicine, rather than medicine itself, if medicine is understood to be a more comprehensive concept than medical science. Although medicine includes scientific elements, it also covers areas that can be regarded as pseudoscience, such as philosophy, spirituality, and regligion. These fields must be included both modern Western medicine and alternative medicine when medicine is considered in a comprehensive manner.
著者
亀山 照夫
出版者
明治大学文芸研究会
雑誌
文芸研究 (ISSN:03895882)
巻号頁・発行日
no.43, pp.p212-231, 1980-03
著者
濱尾 章二
出版者
国立科学博物館
雑誌
自然教育園報告 (ISSN:0385759X)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.63-69, 2008-03

自然教育園において,2002〜2007年の間,ラインセンサスや観察では記録されず,捕獲・拾得・保護によってのみ発見された種を報告した。ノスリ・アオバズクは近年記録が少なく,またオオコノハズクは3例目となる希少な記録であった。また,ミゾゴイは今まで記録のない種であるが,今回片方の翼の主として骨格のみの拾得であり,他所から運ばれた可能性もあるため,参考記録にとどめた。観察が困難な夜行性の種や稀に飛来する種の生息を明らかにするためには,捕獲調査や保護・拾得情報の蓄積が重要であると考えられる。
著者
加藤 尚吾 加藤 由樹 赤堀 侃司
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.25-28, 2006
被引用文献数
1

本稿では,大学の授業で電子掲示板を用いた議論を行い,この中で大学生の感情面を測定し,次の二つに注目した分析を行った.一つは,投稿の読み手として,投稿された文からその投稿の書き手の感情を解釈することであり,二つは,投稿の書き手として,自分の書いた投稿を読んだ読み手に生じるであろう感情を予測することである.結果,書き手がよりネガティブな感情で投稿した投稿文に対しては,感情解釈の正しさが低くなる傾向があった.また,書き手の感情をよりポジティブに解釈した時に,感情解釈がより正しい傾向があった.結果から,よりポジティブな感情の時に,電子掲示板を利用することで,感情の誤解が減少する可能性が示唆された.