著者
中山 浩太郎 原 隆浩 西尾 章治郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告デジタルドキュメント(DD) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.59, pp.23-28, 2004-05-28
被引用文献数
1

近年,電子カルテに代表される医療分野での情報化・電子化が急速に進んでいる.特に,患者情報をPDAで閲覧する病院内モバイル技術や3D-CG の医用イメージ技術を用いた新しいカルテ等の研究が盛んである.そのため,医療の現場ではモバイル端末上で3D 医用イメージを閲覧できるシステムが要求されている.しかし,PDA や携帯電話をはじめとするモバイル端末では,搭載できるCPU の性能やメモリ量,バッテリー等が問題となり,多くの計算が必要となる3D-CG のレンダリング処理エンジンの実装が未だ不十分である.そこで,本研究では,筆者らが開発したモバイル端末用3D フレームワーク「3D-Raven」を電子カルテに導入することにより,モバイル端末上でも利用可能な3D 電子カルテシステムを実現した.Medical information technologies, such as EMR(Electronic Medical Record), have dramatically advanced in the past few years. Especially, "mobile" and "medical imaging (3D)" are important keywords in the stream. However, high-quality 3D graphics still remain beyond the computational capability of mobile device because of the limitation of CPU, memory, battery, and so on. In this paper, we propose a 3D framework for mobile device, which we call "3D-Raven". This enables mobile device to render high-quality 3D graphics.
著者
米田 祐司 永瀬 宏 千石 靖 堀 有行 黒田 尚宏 川上 雄貴 小清水 佑樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.433, pp.59-64, 2008-01-18

患者が受付をしてからお金を支払うまでの一連のステップをUMLを用いて記述し,医療機関内での患者の動きに合わせてアクセス権の変更を動的に行うシステムを提案する.電子カルテの処理ステートをチェックし,その状態と一般的な処理手順の順序情報を元に電子カルテの閲覧や書き込みのアクセス権の設定変更を行うことにより,その患者に関係しない医療従事者に対して,適切に個人情報を保護することができる.
著者
小塚 和人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.88, no.2, pp.97-104, 2005-02-01

医療現場における電子カルテ化は, 導入稼動医療機関の数が年々増えてきている.しかし, その増加の割合は緩やかなものであり, いまだその導入による利点と欠点を見定めようとする医療機関も多い.現時点ではメリットも多いが, 確かに課題は多く存在し, それはシステムの成熟を待つことのみで解決される問題ではなく, 利用者自身がシステムとしての特性を理解して実践として使いこなせるように変化することも求められる.長い時間の経過で形成されてきた現場特有のルールもあり, 電子カルテ化は単にパソコンに向かうだけではない医療者の意識変化も求められる.
著者
平田 彰業 倉科 彰夫 山田 貴子 米川 幸秀
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.7, pp.1032-1039, 2002

【目的】電子カルテを包含する統合情報システムを稼動させている総合病院の医師の立場から, 電子カルテシステムの現状と開発・導入時の問題点を検討した.あわせて, 地方在住の小児外科医として日本小児外科学会への提言を行った.【方法】当院は, 1999年に新築移転するに際して, 「医療の質の向上」, 「患者サービスの向上」, 「病院管理運営の効率化」を主目的に, ネットワークを前提として開発・実現された「統合情報システム」, 通称IIMS(Integrated Intelligent Management System)を稼動させている.既成のソフトの導入ではなく, 病院の業務を徹底的に見直し, 独自に開発したものである.稼動の現状と開発時の留意点を検討した.【結果・結論】「電子カルテシステム」の目的は医療の標準化, 質の向上である.現在, さまざまな「電子カルテ」が乱立しており, 目的実現のための障害になっている.少なくとも小児外科領域の共通する部分だけでも標準化しておくことが望ましいと考えられた.また, 日本小児外科学会には情報技術の活用を提言した.
著者
堀越 政孝 杉本 厚子 齋藤 やよい
出版者
北関東医学会
雑誌
The KITAKANTO medical journal (ISSN:13432826)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.115-122, 2005-05-01
被引用文献数
1

【背景と目的】電子カルテ導入による看護情報への影響を明らかにするために, 電子カルテ導入前後に用いられた看護記録をもとに, 情報量と内容を評価した.【対象と方法】全面的に電子カルテシステムを導入した病院で調査を行った.分析対象は属性をマッチングさせた術後患者のSOAP形式の看護記録とし, 電子カルテ導入前後それぞれ13名の術後患者のデータを比較した.【結果】電子カルテ導入前後の看護診断・関連因子・看護計画・経時的問題の量的比較において, 有意差はなかった.NANDA13領域の分類では, 導入前のデータは4領域に有意に集中した.関連因子は, 導入前に統一された表現であったが, 導入後では様々な表現が用いられていた.【結語】導入による診断のワンパターン化が懸念されたが, 候補リストの表示や, 判断を伴う選択は, むしろ論理的な思考を広げ, データベースを重視した計画の立案に有用であると考えられた.
著者
久保 貞也 栗山 仙之助 能勢 豊一
出版者
社団法人日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会論文誌 (ISSN:13422618)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.424-430, 2000-02-15

地域に存在し, 自ら製造・販売している企業は, 個性的な製品を顧客に提供できる反面, 販売拠点が少なく, 顧客ニーズの変化によって収益が大きく影響される.これに対し, コンビニエンス・ストアは多くの製品カテゴリを扱うとともに, 地域内に点在している.そして, 点在することで顧客の利便性が向上することにもつながっている.以前の研究において, 先に上げた企業をコンビニエンス・ストアのように多種の製品を取り扱える相互供給システムが提案された.このシステムは小規模の企業でも多くの販売機会を得ることを目的としている.本論文では, 相互供給システムでの製品配送に関して, 巡回配送と物流センタ配送を定式化して比較を行う.また, 配送車両の容量に制約がある場合についても考察する.
著者
上田 誠一郎
出版者
同志社大学
雑誌
同志社法學 (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.1-39, 2002-07-31

論説
著者
柘植 覚 獅々堀正幹 黒岩 眞吾 北 研二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.59-67, 2003-01-15
被引用文献数
5

近年のインターネット技術の発展により,World Wide Web(WWW)を代表とする個人で扱えるオンラインテキストデータの量が増加している.それにともない,莫大なテキストデータ中から必要な情報を検索する機会も増え,情報検索に関する研究への関心が高まっている.情報検索システムとして,検索対象文書と検索質問を多次元ベクトルで表現するベクトル空間モデル(VSM: Vector Space Model)が広く使用されている.VSMを用いた検索システムの精度を改善する手法の1つとして,適合性フィードバック手法(Relevance Feedback)が提案されている.この手法は,VSMを用いた1次検索結果に対し,利用者が適合・不適合の判断を行いその情報をシステムにフィードバックし,再検索を行うことで検索精度を向上させている.本論文では,この利用者からのフィードバック情報を検索対象文書全体の適合・不適合の判別に用いた.判別を行う識別器として,従来手法より,判別の能力が高く,汎化性に優れたサポートベクターマシン(SVM: Support Vector Machine)を用いた.このフィードバック手法をサポートベクターマシンによる適合性フィードバックとして本論文で提案する.日本語テストコレクション(BMIR-J2)を用いた類似文書検索実験において,提案手法は従来手法と比較し,利用者が判断し,システムにフィードバックされる文書数が50の場合,24.0%の検索精度改善を得ることが可能であった.With the rapid growth of online information, e.g., the World Wide Web(WWW), a large collection of full-text documents is available andopportunity for getting a useful piece of information is increased.Information Retrieval (IR) is now becoming one of the most importantissues for handling large text data.Relevance feedback is a technique that improves retrieval performancebased on relevance judgments from the user. Here, we propose therelevance feedback method using Support Vector Machine (SVM).Experiment results on Japanese test collection BMIR-J2 show that theproposed method is useful feedback method comparing to theconventional feedback method. Especially, the proposed method improvedthe performance of IR system.
著者
大平 徹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
巻号頁・発行日
vol.96, no.114, pp.41-44, 1996-06-21

信号伝達の「遅れ」と「ノイズ(ゆらぎ)」は生体の情報処理にほほ普遍的に存在する要素である。最近、我々はこの2つの要素を同時に含む系の理論体系の一つとしてDelayed Random Walkの概念を提唱した。Delayed Random W alkはWalkerの有る地点での遷移確率が、ある1定の時間以前のWalkerの存在地点によって決まるようなRandom Walkである。この概念のもとで人間の重心制御のモデルを構築したが、ここではそのモデルをさらに発展させた、モデルを考察する。具体的には重心制御における空間的なThresholdを設け、それ以下での揺らぎについては強いフィードバックがかからないようなモデルとした。このモデルによる統計的な挙動と実験におけるデータとの比較について考察する。
著者
新納 浩幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.86, pp.29-36, 2001-09-10
被引用文献数
3

自然言語処理では個々の問題を分類問題として定式化し,帰納学習の手法を利用して,その問題を解決するというアプローチが大きな成功をおさめている.しかしこのアプローチには帰納学習で必要とされる訓練データを用意しなければならないという大きな問題がある.この問題に対して,近年,少量のラベル付き訓練データから得られる分類規則の精度を,大量のラベルなし訓練データによって高めてゆくseed 型の学習が散見される.ここではその中心的な手法であるCo-training を語義判別規則に適用することを試みる.ただしCo-training では独立な組の素性集合を設定する必要がある.現実的にはこの独立性の条件が厳しいため,得られる規則の精度が頭打ちになってゆく.本論文ではこの問題を回避するために,追加事例の選択に素性間の共起性を考慮することでCo-training の手法を改良する.実験では3 つの語義選択問題について本手法を適用した.結果,通常のCo-training を適用する以上の精度の向上が見られた.In natural language processing,it is exective to convert problems to classi ?cation problems,and to solve them by an inductive learning method.However,this strategy needs labeled training data which is fairly expensive to obtain.To overcome this problem,some learning methods using unlabeled training data have been proposed.Co-training is representative in such methods.In this paper,we apply the co-training method to a word sense disambiguation problem.However,co-training needs two features which satisfy the conditional independence assumption.This assumption is too rigid.We have no choice but to use incomplete two features,and then the accuracy of learned rules reaches the ceiling.In this paper,we check co-occurrence between two features to avoid such phenomena when we add unlabeled instances to training data.We applied our method to word sense disambiguation problems for three words.Our method improved the precision of the original co-training.
著者
小河 邦雄
出版者
日本薬学図書館協議会
雑誌
薬学図書館 (ISSN:03862062)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.287-298, 2006
被引用文献数
1
著者
伊藤勝
雑誌
オンライン検索
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.108-126, 1997
被引用文献数
1
著者
田部井香織
雑誌
医学図書館
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.22-27, 1999
被引用文献数
1
著者
小幡砂智子
雑誌
医学図書館
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.28-35, 1999
被引用文献数
1