著者
辻 大地
出版者
美術科教育学会
雑誌
美術教育学:美術科教育学会誌 (ISSN:0917771X)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.237-248, 2020 (Released:2022-04-01)
参考文献数
12

本研究では,認定こども園の3・4歳児クラスを対象にした「楽しかった思い出の絵」の保育実践を参与観察して,その実態を明らかにした。その結果,仮説で提示した幼児期前半期にあたる3歳~4歳ころまでは表象能力が目の前の事物に依存しているため,目の前にある形や色,素材などに直接関わることでイメージをふくらませる内容や,今・ここの目の前の出来事として遊べる内容を楽しむ傾向があることが確認された。また幼児期後半期以降にあたる4歳ころ以降は,表象活動が目の前の事物や出来事だけに依存しない言葉で考えることを楽しむ内容や,今・ここの自分とは異なる他者や過去の自分の立場になって考えて描くことを楽しむことが徐々にできることが確認された。

1 0 0 0 とりのふゆ

著者
菅原たくや作・絵
出版者
ひかりのくに
巻号頁・発行日
1994
著者
木村鷹太郎 訳
出版者
富山房
巻号頁・発行日
vol.第6巻, 1925
著者
玉山 和夫
出版者
札幌学院大学総合研究所
雑誌
札幌学院大学経営論集 = Sapporo Gakuin University Review of Business Administration (ISSN:18841589)
巻号頁・発行日
no.5, pp.9-18, 2013-03

本稿は平成バブル期から今日までの家計と企業の資産構成を振り返ることにより,いわゆる土地神話は本当に終焉したのかを検証するものである。結論から言えば,地価上昇を疑いなく信じるという意味での土地神話は崩れたといえる。しかし,不動産の評価価値を基準に家計・企業の資産構成が決定されるという構造で,土地神話は生き続けている。現にバブル崩壊後,家計は金融資産を増加させることで企業は負債を減少させることで土地資産の減少をカバーしようとしている。この健気な行動がデフレ・スパイラルを生み,政府の財政赤字を補ってなお余りある貯蓄過剰をもたらしている。また,土地神話に踊らされたとされる株式市場での土地含み益と株価の関係も改めて見る。結局バブル崩壊後も株価は地価によってその上値が抑えられている。この限りにおいても株式市場での土地神話も終わってはいない。ただし,6大都市の一部に地価反転の兆しはみられる。下げ過ぎた反動だけでも意外に大きいかもしれない。
著者
野口 大介
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告 = apan Society for Science Education Research Report (ISSN:18824684)
巻号頁・発行日
vol.36, no.6, pp.59-64, 2022-06-04

大学における分析化学実験では,配位数6のカルシウムイオンCa2+にエチレンジアミン四酢酸イオン(EDTAアニオン)が六座配位子としてキレートした錯体の化学構造が示されることが多い.しかし,そうした構造であることの根拠となる学術論文は引用されておらず,文献によっては異なる構造が示されている.そこで,本研究ではアルカリ土類金属イオンをキレート配位したEDTA錯体の結晶構造を報告した研究論文を文献調査によって体系化した.その結果,12種類の結晶構造のいずれもが配位数6の中心金属イオンにEDTAアニオンが六座配位子として配位した錯体ではなく,配位数が6より大きいものや,六配位座数未満のEDTAアニオン配位錯体が多いと判明した.また,溶存状態におけるCa-EDTA錯体であっても,必ずしも配位数6のCa2+にEDTAアニオンが六座配位子として配位しているとは限らないことを示す分光学的研究も見受けられた.従って,アルカリ土類金属-EDTAキレートの配位構造として誤解を招きかねない説明をすることは,なるべく避けるべきだろう.
著者
大久保 街亜
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.12-17, 2019-12-01 (Released:2020-06-01)

帰無仮説検定への過度の依存が問題となっており,改革が求められている。『コンピュータ&エデュケーション』においてその改革が進んでいるか検討するため,2014年から2018年に掲載された論文における統計に関する記述を精査した。推測統計を行った論文の90%で帰無仮説検定が行われたものの,効果量やサンプルサイズ設計について記載がほとんどなかった。これは帰無仮説検定におけるp値に依存した状態であるにもかかわらず,そこから脱するための改革が進んでいないことを示唆する。効果量を記載するなど改革を行うことにより,統計処理の適切性が増し,結論の妥当性が高まる。教育で特に重要である実用的有意性に関する情報を得ることができる。より良い実証研究のために今後の改革が期待される。
著者
齋藤 孝道
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.296-307, 2002-07-15 (Released:2012-01-10)

本稿では,ネットワークシステムにおけるセキュリティの要とも言える認証プロトコルについて,その前提となる議論からメカニズムや設計例などを交えながら,特に,その「安全性」についての説明を試みたいと思う.通信の盗聴,改竄,成り済ましなどの脅威があるインターネットのような通信路において,たとえば,認証を行っているネットワークシステムを用いるとなぜ「安全」な通信を実現できるのか?という疑問を解く鍵となるように,なるべく分かり易くまとめてみた.また,単に利用の観点だけでなく,仕組みの理解を中心にまとめた.たとえば,認証プロトコルを設計や変更する際に,もしくは,それをネットワークアプリケーションなどに実装して組み入れる際に,なにかしらの助けになるように,実例を用いて説明を試みている.
著者
齋藤 孝道
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.19, no.5, pp.392-405, 2002-09-25 (Released:2012-01-10)

前回の「認証プロトコルの基礎」に引き続き,本稿では,公開鍵対を用いて実現される認証プロトコルの機能と構成について説明をする.主に,認証プロトコルを還元的に扱い,それを構成する各機能の働きを説明し,これらの機能をいかに組み合わせるかによって,安全な認証プロトコルは実現されるのかを説明していく.
著者
岩佐 幸恵 谷 洋江 奥田 紀久子 高橋 亜紀
出版者
徳島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究の目的は,高機能広汎性発達障害者の24時間にわたる自律神経活動の変化を明らかにすることである。定型発達では,交感神経活動は身体の活動に合わせて昼間活性化し,夜間は沈静化する。相反的に副交感神経活動は夜間に活性化し,昼間は沈静化する。高機能広汎性発達障害者においても昼間は交感神経活動が活性化し,夜間は副交感神経活動が活性化し,サーカディアンリズムを有してはいることが明らかになった。しかし,高機能広汎性発達障害者はサーカディアンリズムはあるものの,睡眠時においても心拍は速く,副交感神経活動の各指標は定型発達に比べて極めて低く,副交感神経活動が全体的に低下している可能性が示唆された。

1 0 0 0 車輛工学

著者
車輛工学社 [編]
出版者
車輛工学社
巻号頁・発行日
vol.47(3), no.521, 1978-03

1 0 0 0 車輛工学

著者
車輛工学社 [編]
出版者
車輛工学社
巻号頁・発行日
vol.46(11), no.517, 1977-11
著者
関東局 編
出版者
関東局
巻号頁・発行日
vol.昭和13年, 1940
著者
熊倉 忍 坂本 美一 岩本 安彦 松田 文子 葛谷 健
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.499-504, 1988-06-30 (Released:2011-08-10)
参考文献数
15

黒色表皮症を伴い家族性に高インスリン血症を認めたインスリン受容体異常症の1例を報告する. 症例は16歳女性. 主訴は腋窩部の色素沈着. 男性化徴候や多嚢胞性卵巣はない. 100g経ログルコース負荷試験 (OGTT) では耐糖能は正常だが高インスリン血症 (基礎値40μU/ml, 頂値746μU/ml) を呈した. インスリン抗体, インスリン受容体抗体はなく, インスリン拮抗ホルモンは正常であった. インスリン感受性試験で感受性の低下を認めた. 患者赤血球のインスリン結合能と親和性はほぼ正常であった. 患者血清のゲル濾過の結果高プロインスリン血症は否定された. 患者インスリンの生物活性をモルモット腎膜成分を用いるRadioreceptor assay (RRA) およびラット脂肪細胞を用いるグルコース酸化能にて検討したが正常であった. 以上より, このインスリン抵抗性は受容体結合以後の障害と考えられた. また, 母親, 兄弟に高インスリン血症を認め, 遺伝性疾患である可能性が高い.
著者
池田 勝久 小林 俊光 伊東 善哉 高坂 知節
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.535-538, 1988-03-20 (Released:2013-05-10)
参考文献数
5

Twenty-two patients (30 ears) with tinnitus were given Tsumura-Daisaiko-to and its clinical usefulness was evaluated. The drug was remarkably effective in 16.7% of the ears, moderately effective in 6.7%, slightly effective in 26.7%, and not effective in 49.9%. About 46% of the patients showed a tendency to improve tinnitus. The drug showed a significant decrease of serum cholesterol and triglycerol values and was suggested to affect the auditory system via metabolism of lipid.

1 0 0 0 JREA

出版者
日本鉄道技術協会
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, 1989-01

1 0 0 0 JREA

出版者
日本鉄道技術協会
巻号頁・発行日
vol.31, no.11, 1988-11