- 著者
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磯山 直也
寺田 努
ロペズ ギヨーム
- 雑誌
- マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2016論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.2016, pp.1769-1775, 2016-07-06
音声を用いた情報提示は,スピーカなどを用いて大衆へとアナウンスしたり,個人ではイヤホンなどの小型デバイスによりハンズフリーで利用したりでき,他の作業への影響が小さいことから,情報提示方式として有効な手段である.しかし騒音などの周辺状況の影響を受けやすく,ユーザが提示情報を聞き取れない場合が多い.単に音量を大きくするだけでは,他の周囲の音声が聞き取れなくなる可能性が高くなり,不必要に大きいことでユーザが不快感を得る.そこで本研究では,音声情報に視覚情報を加えることにより聞き取りやすくなる情報提示手法を提案する.提案手法では,HMD 上に取得したい音声とリップシンクしたアニメーションを見せることで,音声を聞き取りやすくなることを狙う.本稿では,2 種類の視覚情報が与える影響についての実験を行ない,提案手法において聞こえやすくなる被験者が多く見られることを確認した.