著者
大園 隼彦 片岡 朋子 高橋 菜奈子 田口 忠祐 林 豊 南山 泰之
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.719-729, 2018

<p>日本国内において,機関リポジトリに登録されたコンテンツのメタデータは,junii2を標準的なメタデータスキーマとして,国立情報学研究所(NII)の学術機関リポジトリデータベース(IRDB)を介して広く流通している。近年の学術情報流通をめぐる国際的な状況の変化や技術的な発展に対応し,日本の学術成果の円滑な国際的流通を図るため,オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)では,junii2に代わる次世代のメタデータスキーマとして,2017年10月に「JPCOARスキーマ ver1.0」を公表した。本稿では,策定過程での議論も含め,新しいメタデータスキーマの考え方と概要を紹介する。</p>
著者
山内 譲
出版者
中世文学会
雑誌
中世文学 (ISSN:05782376)
巻号頁・発行日
no.62, pp.43-50, 2017

10 0 0 0 OA 戦時下の能楽

著者
佐藤 和道
出版者
日本演劇学会
雑誌
演劇学論集 日本演劇学会紀要 (ISSN:13482815)
巻号頁・発行日
vol.65, pp.1-17, 2017-11-30 (Released:2017-11-30)

During World War II, it is known that a lot of Nogaku works were newly written in order to encourage the wartime spirit. Among them, Churei (1941) and Miikusabune (1943) have distinctive features in terms of their large-scale performances and social impact. Churei had more than 100 performances after its premiere, touring nationwide from northern Hokkaido to southern Kyushu. Significantly, in 1942 it was presented at Korakuen baseball stadium in front of over 30000 people. In addition, Churei and Miikusabune were widely spread by record, radio, and news documentaries. This seems to be an exceptional case in Nogaku which has historically had a closed form of performance.Why could Churei and Miikusabune become propaganda for the War? Originally Nogaku was supported by a small number of wealthy patrons, so there was no need to assume an unspecified number of spectators. But at the end of the Meiji era, the middle classes such as business people and intellectuals enjoyed as a hobby practicing utai (the chant of Nogaku). Moreover, in the Taisho era there was a “popularization controversy” concernig whether Nogaku should be liberated from specific classes. Furthermore, after the reconstruction from the Grand Kanto Earthquake (1923), the approach of theatre commercialism came to be recognized as necessary for survival.This paper discusses the “commercialization of Nogaku” that already had been in progress during the Wartime through the investigation of those two works.
著者
島川 雅史
出版者
立教大学
雑誌
史苑 (ISSN:03869318)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.p51-93, 1984-03
著者
小山 真人
出版者
Japan Society of Geoinformatics
雑誌
情報地質 (ISSN:0388502X)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.85-92, 1994-06-25 (Released:2010-02-26)
参考文献数
4

地質学の専門家の「職人芸」を代替するシステム開発の第一歩として, 火山砕屑岩の成因推定に問題を限定した小規模な研究・教育支援システムVolcaniclastを試作・試用した.開発にはApple社のパーソナルコンピュータMacintoshと, その上で動くエキスパートシステム開発環境であるHyperpress社のIntelligent Developerをもちいた.Volcaniclastは, ルールベース, 事実 (ファクト) ベース, 推論エンジン, 対話型ユーザーインターフェースの4部分からなるルールベースシステムであり, 火山砕屑岩の成因推定にかんする知識を76のルールと11のファクトに格納している.典型的な野外地質データを入力した場合に, 正しい解答が最大の確信度をもって得られることを確認できた.このことから, すくなくともVolcaniclastは学部レベルの学生教育用として十分な利用価値がある.
著者
並木 美喜雄
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:06272997)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.86-105, 1994-04-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
半田 知宏 三嶋 理晃
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.120, no.7, pp.899-906, 2017-07-20 (Released:2017-08-18)
参考文献数
20

膠原病に伴う肺病変は多彩であり, 間質性肺炎の他に気道病変や胸膜炎, 肺高血圧症などを呈することがある. 間質性肺炎は, 膠原病の予後にかかわる重要な臓器病変である. 病理学的には非特異性間質性肺炎パターンが多く, 特発性肺線維症と比較すると予後は一般に良好である. また, シェーグレン症候群ではリンパ増殖性疾患も併発することがある. 治療に関して, ランダム化比較試験が行われているのは強皮症のみである. 一般にステロイドと免疫抑制剤が使用されるが, 強皮症ではその効果は限られる. 近年特発性肺線維症に用いられる抗線維化薬の効果が強皮症を中心に検討されてきている. また, 治療不応例では肺移植も考慮される. 日常臨床では膠原病の特徴を有しつつも膠原病の診断基準を満たさない間質性肺炎が少なくないため, 現在そのような疾患をどう分類するかについて議論がなされている. それらは現在のガイドラインでは特発性間質性肺炎に含められるが, Interstitial Pneumonia with Autoimmune Features(IPAF) という概念が提唱され, その特徴が検討されている. 膠原病性間質性肺炎の治療に関するデータは十分ではなく, 今後の検討を要する.
著者
磯崎 澄
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.7, pp.599, 2018-06-15
著者
金澤 裕之
出版者
三田史学会
雑誌
史學 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.84, no.1, pp.59-83, 2015-04

文学部創設125年記念号(第1分冊)論文 日本史はじめに一 江戸内海防備体制と海上軍事力二 文久の改革における海軍建設改革三 海軍士官による海防計画の策定四 海軍運用能力の実態五 政治・外交部門の海軍力利用への志向おわりに
著者
飛高 隆夫
雑誌
大妻女子大学文学部紀要
巻号頁・発行日
vol.15, pp.111-122, 1983-03

10 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1927年04月23日, 1927-04-23
著者
岡田 一祐 山本 和明 松田 訓典
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.144-145, 2018

<p>本発表は,日本語の歴史的典籍(明治時代以前の書物)の情報基盤とすべく構築された新日本古典籍総合データベースに関する知見について議論する.国文学研究資料館では,2017年10月に新日本古典籍総合データベースを公開した.これは,日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画の一環で進められた古典籍のデジタル画像化,およびその利活用の基盤として作られたものである.</p><p>新日本古典籍総合データベースは,古典籍に関する総合ポータルたるべく,書誌データのみならず,画像タグなどの画像アノテーションや,全文テキストへの検索機能を通じて,多角的な視点からの古典籍へのアクセスを可能としている.このほかにも,資料へのアクセスの永続性を確保するために,多機関に分散する資料のデジタル画像をデータベースで一元管理し,またデジタルオブジェクト識別子(DOI)を個々の資料に附与するなどして,利用に関する安定性を確保すべく努めている.</p>
著者
関口 安義
出版者
文教大学
雑誌
文学部紀要 (ISSN:09145729)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.120-89, 2006-03-01

東京上野の国立西洋美術館には、松方コレクションと呼ばれる西洋の絵画・彫刻・工芸品、特にフランス印象派の絵画とロダンの彫刻で知られた美術収集品がある。実業家の松方幸次郎が大正後期から昭和初期にかけて収集したものとされている。この松方コレクションは、すぐれた美術鑑賞眼を持つ成瀬正一の協力のもとになったことは、意外と知られていない。国立西洋美術館は開館当初こそ松方コレクションが成瀬正一の助力で形成されたことを小さく報じていたものの、一九九八(平成一〇)年秋の改築後は、そのいわれを記した案内板も消え、『国立西洋美術館名作選(1)』という立派なカタログの高階秀爾の「序文」にも、成瀬正一の名はない。本論では、芥川龍之介の友人成瀬正一の松方コレクションとのかかわりを中心に、同時代青年の文学と美術への関心に光を当てることとする。本論もわたしの芥川研究の一環である。