著者
高田 康史 中尾 道子 生関 文翔
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.68, pp.264_2, 2017

<p> 本研究では、ヒップホップダンスをリズム系ダンスの素材として捉えその特徴を明らかにすることで、この領域の指導方法に関する基礎資料を得ることを目的とする。中村(2016)は、創作ダンスを「モダンダンスを元に考案された教育教材」、現代的なリズムのダンスを「ヒップホップなどを元に考案された教育教材」、細川(2014)は「指導法を検討するにあたっては、やはりヒップホップダンス等リズム系のダンスについてその歴史や文化、踊りの意味を我々はもっと学んでいかなければならない」と述べ、素材としてのヒップホップダンスを再考することが必要視されている。</p><p> そこで、本研究では仮説的に、ヒップホップダンスで行われている活動について、「観客」「踊り手」の様相から「振付型(踊り手-観客分離型)」「ダンスバトル・サイファー型(踊り手-観客交代型)」「DJ TIME型(総踊り型)」の3つに分類し、それぞれの活動の特徴を明らかにした。本研究では、対象を高校生ダンサーとした質問紙調査法により、その「楽しさ・特性」や「難しさ・困りごと」を検討している。詳しい結果及び考察は当日発表する。</p>
著者
上原 万里子
出版者
Japan Society of Nutrition and Food Science
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.74, no.6, pp.281-289, 2021 (Released:2021-12-20)
参考文献数
31

食品の成分には, ミネラル, ビタミンおよび植物性機能物質などが含まれている。これらは微量ではあるが, 糖・脂質・タンパク質代謝, 骨代謝, あるいは複数の代謝系を調節する重要な作用を有している。著者らは, 植物エストロゲンの臨床研究応用を目指した時間分解蛍光免疫測定法 (TR-FIA) を開発し, 自身の基礎研究にも応用した。フラボノイドの代謝には腸内環境が影響することから, プレバイオティクスとの併用摂取による代謝変動と骨粗鬆症モデルに対する効果を検討した。イソフラボン代謝産物のequolには鏡像異性体が存在し, (S) 体の方が (R) 体よりも生体利用率が高く, 骨量減少抑制作用も強いことが示唆された。柑橘系フラボノイドのhesperidinは, コレステロール合成経路を介して骨量減少抑制することが推察された。抗炎症作用を有する含硫化合物のsulforaphaneは, 従来の破骨細胞分化因子の抑制に加え, 破骨細胞融合分子の抑制を介し, 破骨細胞分化を制御することを明らかにした。鉄欠乏状態では脂質過酸化は起こりにくいとされて来たが, これまでの定説とは逆の鉄欠乏が惹起する生体内酸化メカニズムの一端を明らかにした。さらに, 鉄欠乏時のβ-カロテンおよびα-トコフェロールの代謝変動は, これらビタミン代謝に関与する鉄含有酵素により引き起こされる可能性を示唆した。
著者
矢島 由佳 髙澤 まき子 鈴木 裕一
出版者
Japan Society of Nutrition and Food Science
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.74, no.6, pp.297-305, 2021 (Released:2021-12-20)
参考文献数
44

味覚は, 栄養素を感知する機能を介してエネルギーや栄養素の摂取量の調節に大きな役割を果たしている。本研究の目的は, 味覚感受性が季節変動を示すかどうかを明らかにすることである。女子大学生を対象に, 夏期 (7月下旬‐8月上旬) と冬期 (1月下旬‐2月上旬) の2回にわたって, 塩味, 酸味, 甘味, うま味, 苦味の基本5味の刺激閾値と認知閾値について測定した。その結果, 刺激閾値は塩味と甘味について夏期よりも冬期の方が有意に上昇していた。認知閾値についても, うま味以外の4つの味 (塩味, 酸味, 甘味, 苦味) について夏期より冬期の方が有意に上昇していた。以上より, 冬期には味覚感受性が全般的に低下していることが示唆された。
著者
平澤 直之 小林 洵也 清水 大地
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.3D5OS22b03, 2020

<p>本研究では,近年広く普及しつつあるダンスジャンルの 1 つであるブレイクダンスを対象に,自然な環境下での情動状態を自動的に判別・可視化するシステムの開発を行った.その際,ダンサーの身体に慣性センサーを取り付けることでポジティブ・ネガティブという各情動状態(感情価)における加速度データを測定した.そして,その加速度データに対してCNN(畳み込みニューラルネットワーク)を用いた深層学習を行い,情動状態の識別を行うモデルを構築してシステムに組み込んだ.本研究では,当該システムの概要に関して紹介するとともに,上記のシステムを応用し,ダンスバトルにおける複数名のダンサーの情動状態が互いに影響し合う様子をリアルタイムに可視化するアプリケーションの開発も行なっている.また,ブレイクダンスをはじめとするヒップホップカルチャーにおいては創作物のオリジナリティーが非常に重要性を有している.創造性と情動との関係性は先行研究でも議論がなされており,ダンサーの独創的で新しい動作の創作過程と,情動状態との結びつき・関係性といった文化を支援する観点からも本研究にて考察を行う予定である.</p>
著者
加戸 正治
出版者
公益社団法人 日本マリンエンジニアリング学会
雑誌
マリンエンジニアリング (ISSN:13461427)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.392-399, 2011 (Released:2013-10-23)
参考文献数
11

Japan Railway Construction, Transport and Technology Agency (JRTT) has developed three types of SES for domestic coastal ships and promoted their wide use under the support of the Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism. These three types of SES, the Line Shaft CRP type, the Tandem Hybrid type and the Twin POD type were developed in cooperation with shipbuilding companies and marine equipment manufacturing companies. In total, 17 SES type ships have been delivered and currently three more SES ships are under construction. JRTT, research organizations and engineering and manufacturing companies are now jointly promoting the development project of Twin-propeller type SES as a new type of SES in addition to the three existing SES. Twin-propeller type SES is expected to give higher performance and lower building costs in comparison with the other SES and all other similar type of ships.
著者
相良 正樹 長谷川 博
出版者
日経BP社
雑誌
日経ニューメディア (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1565, pp.11-12, 2017-06-19

スカパーJSATホールディングスは2017年5月19日の「2016年度 通期決算説明会」で、スカパーJSATが12月にハイブリッドキャスト技術を活用したスマートテレビ向け放送・通信融合サービスを開始すると発表した。リモコンのdボタンを押すと、放送中の番組に加えて、イ…
著者
吉田久一著
出版者
筑摩書房
巻号頁・発行日
2017
著者
宇佐美 竜夫
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.1571-1622, 1967-03

Table of major earthquakes which occurred in and near Japan and accompanied by damages was prepared. The table consists of two parts, the major and auxiliary ones. Earthquakes in Formosa and Korea and outside Japan were omitted from these tables. The only exceptional one is the Chilean earthquake of May, 1960 which brought big damage to Japan.
著者
河角 広 佐藤 泰夫
出版者
東京帝國大学地震研究所
雑誌
地震研究所研究速報
巻号頁・発行日
no.5, pp.1-35, 1947-04-15

昭和21年12月21日南海大地震調査報告(第1報)
著者
岸上 冬彦 河角 廣
出版者
東京帝国大学地震研究所
雑誌
東京帝國大學地震研究所彙報 = Bulletin of the Earthquake Research Institute, Tokyo Imperial University (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
no.4, pp.75-83, 1928-03-28

The object of this investigation is to introduce the application of the theory of fluctuation to some problems of statistical seismology. We have investigated the fluctuation of the number of earthquakes instrumentally registered in some units of time, taking the statistical after-effect into consideration.