雑誌
C.0.E.オーラル・政策研究プロジェクト
巻号頁・発行日
2004-10

インタビュー対象者 : 西田 亀久夫 (ニシダ キクオ)
著者
森幹彦 平岡斉士 上田浩 喜多一 竹尾賢一 植木徹 石井良和 外村孝一郎 徳平省一
雑誌
インターネットと運用技術シンポジウム2012論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.23-30, 2012-12-06

平成 15 年度に必履修科目として導入された高等学校普通教科 「情報」 を履修した学生が平成 18 年度から大学に入学してきている.これに対して,大学における情報教育も種々の対応が求められているが,そのためには新入生の状況把握が必要となっている.本稿では,平成 18 年度から京都大学で継続的に実施している情報教育についての新入生アンケートのうち平成 24 年度の結果から大学新入生の状況を分析した.その結果,高等学校における教科 「情報」 の履修状況が多様で,十分に実質化していない可能性が未だ残っていること,アプリケーションソフトウェアによってスキルの違いが見られること,情報セキュリティに関するリテラシは改善傾向にあるが不十分であること,大学における学習への希望としてレポート作成を挙げる学生が多いことなどが明らかになった.
著者
岩井 茂樹
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究
巻号頁・発行日
vol.49, pp.147-181, 2014-03-31

現在、日本では、「痴漢」による被害が多発しており、一つの社会問題となっている。とりわけ電車内における被害が多いようだ。その対策として「女性専用車両」が多くの沿線で設けられたりもしている。
著者
市川孝一
出版者
文教大学
雑誌
生活科学研究 = Bulletin of Living Science (ISSN:02852454)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.17-26, 1998-03-01
著者
小池 淳一
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.205, pp.459-472, 2017-03-31

本稿は、民俗儀礼を起源とする俳句の季語を文芸資源と捉え、その形成の過程を論じようとするものである。七五三という儀礼は実は新しく、都市的な環境のなかで成立したものである。そして特に現代では古い状況から新しい状況へと変化することを示す儀礼というよりも、人生の階梯を晴れ着などで示す表層的な儀式という性格が顕著である。そうした七五三が文芸資源として俳句作品に用いられる際には、子どもの成長や晴れ着の着こなし、儀式のなかでの動きを切り取るものとして機能している。社会的な儀礼よりも一時的な儀式としての意味合いが強調される。一方、岡見は「堀川百首」の源俊頼の和歌における「をかみ」の語釈として胚胎し、近世の季寄せや歳時記の類にこの語に関する関心が引き継がれてきた。記録上は、多少のバリエーションがあり、担い手や方法に差異があるが、実際の民俗儀礼として明確に確認はできない。この語は俳句作品のなかでは年の暮の情景を示すものとして、さらには時間感覚を表出させるものとして働く場合が多い。それは幻想的であり、年中行事というよりも特殊な境界の時空をとらえるものとなっている。
著者
一ノ瀬 俊也
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.131, pp.51-84, 2006-03-25

戦場における佐倉歩兵第五七連隊の行動は、いくつかの連隊史や回想録で比較的よく知られている。しかし、兵士たちの平時の日常生活、意識については不明な点も多いように思われる。本稿は一九三四(昭和九)年に連隊のある上等兵がほぼ毎日書いていた日記帳の内容を分析して、連隊の兵士が毎日どのような訓練・生活を送っていたのかを再構成することを目的とする。日記の筆者は(おそらく)三三年一月現役入営し、翌三四年七月一九日除隊している。日記帳にはこのうち三四年一月一日から除隊後の同年八月一八日までの記述がある。具体的に千葉での演習・勤務、富士山麓での演習、対抗競技と連隊への帰属意識、日常の衣食住、私的制裁、連隊と地域社会との関わり、といった諸テーマを設定して、兵士たちの〈日常〉の再構成に努めるとともに、彼らが自己の所属する軍隊をどうみていたのか、それは帝国軍隊の支持基盤たりえたのか、といった問題にも展望を示したい。なお、参考資料として、本日記の全文を連隊生活とは直接関係のない除隊後のものを除き、翻刻した。
著者
陳岡 めぐみ 川口 雅子
出版者
国立西洋美術館(The National Museum of Western Art)
巻号頁・発行日
2020-03-31

2019年7月10日、国立西洋美術館講堂にて、国立西洋美術館とウィルデンスタイン・プラットナー研究所が共同で開催した国際シンポジウム「カタログ・レゾネ──デジタル時代のアーカイヴとドキュメンテーション」の報告書。
著者
伊藤 毅志 松原 仁 ライエルグリンベルゲン
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.43, no.10, pp.2998-3011, 2002-10-15

人間の問題解決の認知過程については数多くの研究が行われてきた.ゲームおよびゲーム理論は昔から人間の問題解決行動の研究において重要な役割を演じてきた.認知研究の題材にゲームを用いることの利点は,ゲームが良定義問題で対戦による評価が容易なことである.チェスで最もよく知られた認知実験は局面の記憶に関するものでDe Grootによって行われた.この研究を継いだSimonとChaseはチャンクという概念を用いてエキスパートの認知能力を説明した.チャンクは一種の情報のかたまりで,チェスでいうとチェス盤上の典型的な駒の配置パターンのかたまりをチャンクと呼んでいる.彼らは強いプレイヤは弱いプレイヤよりも広い配置パターンをチャンクとして記憶していることを示した.将棋の認知研究の第1歩として,我々はまずチェスで行われた認知実験を追試してみることにした.チェスと将棋には認識の点からいくつかの違いがあるので,この追試実験を一度は実施することが必要だと考えた.本論文では将棋を対象とした時間無制限と時間制限の記憶実験を行った.強いプレイヤが弱いプレイヤより成績が良いこと,すなわち広い配置パターンをチャンクとして記憶しているというチェスとほぼ同様の結果が得られた.
著者
中村 宙正
出版者
尚美学園大学スポーツマネジメント学部
雑誌
尚美学園大学スポーツマネジメント研究紀要 = Bulletin of sport management, Shobi University (ISSN:24358231)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.69-76, 2021-06-25

競泳の池江璃花子選手は、多くの感動を呼ぶ言葉を残していることで知られるが、それらのなかから財政学に示唆をあたえる格言について7項目にまとめ、公的部門が新たに必要とする財源を確保する方法として、増税および債務の膨張を回避し、純資産性を伴うように財政の好循環を実現するよう哲学に立ち返って考察を行う。7項目とは、およそ次のようにまとめられる。1.がむしゃらな姿を見ていただけたら嬉しい、2.希望の光、3.どん底まで行った人間がここまで這い上がってきた、4.人間性(神さまは乗り越えられない試練は与えない)、5.世界に対しての向き合い方、6.ハングリー精神、7.さらに上をめざしてがんばりたい。そしてこれら7項目を、1.純粋理性と悟性、2.政治性、3.積極的な社会参加、4.道徳哲学、の視点によって整理を行い、今後将来、裁量的な新規株式公開市場である指定アドバイザー制度の取引参加者のあいだで市場関係者地域通貨(Shijohkan keisha Exchange Trading System;SETS)の流通を促進させてゆく公債市場補完制度の運用を展開するにあたり、どのような認識によって税負担能力を身につけてゆくべきかを検討する。財政学に必要とされるレジリエンスの哲学をあらわす。
著者
黒須 理紗子
雑誌
日本文學 (ISSN:03863336)
巻号頁・発行日
vol.104, pp.187-203, 2008-03-15
著者
牧野 晶世
巻号頁・発行日
2013-03-31

ムッソリーニのファシズム政権は、自らのイデオロギーを大衆に広め、政治体制に対する同意を形成する手段として映画を積極的に利用した。しかし、ファシズム体制が崩壊した直後から映画製作が活発に行われ、ネオレアリズモの映画が誕生し、世界的に注目された。この背景には、ファシズム体制下における映画産業の制度整備や基盤強化があったと考えられる。本研究では、ファシズム体制下の映画政策の成果が、戦後のイタリア映画にどのように継承されたのかを考察する。考察では、特に、ファシズム体制下で創設された映画関連の施設や機関、制度などの役割に注目する。また、イタリアと同じく枢軸国であったナチス・ドイツと日本の映画政策と比較し、イタリアの映画政策の独自性を明らかにする。著者はファシズム体制下における映画政策は、戦後のネオレアリズモの映画を生み出す基盤となったと考える。そして、その主な要因は、ハードウェア、ソフトウェア、ヒューマンウェアの3つの面から見ることができる。ハード面では、映画実験センターやチネチッタなどの施設、設備の整備によって映画産業の基盤を強化した。ソフト面では、LUCE の活動などを通じた映画技術の向上、Cineguf などによる映画に関する情報提供と知識の深化が行われた。人材面では、LUCE や映画実験センターで戦後のイタリア映画を担う監督などが育成された。さらには、この政策の背景にあったファシズム政権の文化に対する姿勢も重要であった。芸術の多元的共存の容認や、その結果として芸術家が比較的自由に活動できたこと。また、ナチス・ドイツと比較して、亡命した芸術家が少なかったという事実も挙げられる。このように、ファシズム体制下の文化政策が一枚岩的でなかったこと、映画政策が統制と併せて映画産業の基盤強化を目的としたことが、技術面、人的面で戦前から戦後にかけてのイタリア映画に連続性をもたらし、ネオレアリズモの誕生に繋がったといえる。
著者
志賀 くに子 SHIGA Kuniko 日本赤十字秋田看護大学
雑誌
日本赤十字秋田看護大学・日本赤十字秋田短期大学紀要 = Journal of Japanese Red Cross Akita College of Nursing and Japanese Red Cross Junior College of Akita (ISSN:21868263)
巻号頁・発行日
no.20, pp.77-80, 2016-03-31

秋田県における「性教育講座」は、1990年代の秋田県における10代の人工妊娠中絶率(15-19歳の女性人口1,000対)が全国平均より高い数値であったことに端を発している。この状況から秋田県教育庁・秋田県教育委員会では、秋田県内の全高等学校へ、性教育講座講師派遣事業を開始した。また秋田県医師会でも、秋田県の若年出産・中絶数の多さや日本におけるHIV/AIDS増加の現状をふまえ、2003年、性教育プロジェクト委員会を立ち上げ性教育派遣講座への医師派遣の窓口になった。中学校・高校での「性教育講座」では、生命の大切さ、性感染症、男女交際、妊娠・出産・避妊、妊娠中絶などについて、学校ごとの実態に即した講演が行われている。私は秋田県性教育研究会会員として2003年(平成15年)から県事業である「性教育講座」を担当している。この「性教育講座」の目的は、様々な性情報が氾濫するなかで性感染症や性に関する正しい知識を身に付け、社会的な風潮に流されることなく、正しい行動を選択できることである。講座では生命や生命を育む女性の心と身体について、そして自分を大切にし、他人にも思いやりをもつことを学習する。本稿では秋田県内の中学生・高校生を対象とした性教育講座の実際の一部を紹介している。
著者
上原 哲太郎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.231-233, 2020-02-15

2019年12月,神奈川県が使用していたHDDがリサイクル業者から持ち出され,オークションにおいて転売されていたことが判明した.この事件を機にHDD等の記憶媒体の廃棄のあり方について大きな議論が巻き起こった.HDD等の確実な消去のためには物理破壊が確実ではあるが,リース等の契約形態によっては利用者による物理的破壊が困難な場合も少なくない.そこでHDDの論理的消去としてNIST SP800-88rev.1に基づく論理的消去の普及が望まれる.しかし我が国ではCryptographic Eraseに関する技術的検討が未だに不十分であることや,論理消去されたことをどのように証明し履歴を残すべきかの標準化された手順がないことなどに課題を残している.
著者
八田 茂樹
出版者
独立行政法人国立高等専門学校機構 熊本高等専門学校
雑誌
熊本高等専門学校研究紀要 = RESEARCH REPORTS OF KUMAMOTO NATIONAL COLLEGE OF TECHNOLOGY (ISSN:18846734)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.83-89, 2012-12-20

From 1633 to 1641, Hosokawa Tadaoki was presented with 296 meals by his son, Hosokawa Tadatoshi or others. I analized Tadaoki’s letters. As a result, I found this; Tadaoki liked fish. He liked salman best, konowata secondary, and ayus, lavers andear shells thirdly. He was fond of a crane, a wild duck, an orange, a persimmon, a chesnut, a matsutake, a melon, sushi, rice cake, miso and ume, too. .