著者
松田 茂樹
出版者
関東社会学会
雑誌
年報社会学論集 (ISSN:09194363)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.13, pp.134-145, 2000-06-05 (Released:2010-04-21)
参考文献数
22
被引用文献数
2 2

The purpose of this analysis is to examine determinants of husbands' participation in domestic work and child-care in Japan. Using a multivariate analysis of data from the 1999 National Family Research in Japan, this study explored the factors that affect husbands' participation in these activities. Findings indicated that the need for household labor, couples' time availability, income disparity between spouses, gender role ideology, and husbands' level of education were significant determinants of their household behavior. The factors determining child-care behavior were different from those of household labor: the need for child-care, time availability, and level of education were consistent determinants, but income disparity between spouses and gender role ideology were not found to be significant.
著者
小野 達也
出版者
大阪府立大学
巻号頁・発行日
2014

学位記番号:論社第28号, 指導教員:児島 亜紀子
出版者
金融財政事情研究会
巻号頁・発行日
vol.45(39), no.2148, 1994-10
著者
高瀬 有加里
出版者
麻布大学
巻号頁・発行日
2005

雌性生殖(gynogenesis)は、卵成熟過程において減数分裂をすることなしに卵を形成し、胚の発生に精子の刺激を必要とするものの、その精子核ゲノムと卵は融合しない。そのため、子供は母親と遺伝的に同一で、クローン発生といえる。雌性生殖は単性生殖のひとつであり、精子を必要とせずに胚が発生する単為生殖(parthenogenesis)や、卵成熟過程において、片方の親由来のゲノムのみが排除され、通常の受精を行って発生する雑種発生(hybridogenesis)と異なる。 1932年にHubbsらによって、Amazon Molly(Poecilia formosa)が雌性生殖を行う魚として最初に発見され、それ以降、世界中には約17種類の雌性生殖を行う魚がいると言われている。そのうち、日本には3倍性ギンブナ(Carassius auratus langsdorfi)とドジョウ科の一部が棲息しているにすぎない。このような生殖機構は脊椎動物では大変珍しく、通常の有性生殖を理解する上で、その細胞学的、遺伝学的解明に関心がもたれる。ギンブナには雌性生殖を行う3倍性個体以外に、有性生殖を行う2倍体個体も存在する。したがって、ギンブナは雌性生殖機構と有性生殖機構を比較するのに適したモデルとなる。本研究では、雌性生殖機構の解明を目指す一環として、3倍性ギンブナゲノムの遺伝学的特徴を調べるため、以下の2つのアプローチを行った。 第一章 キンギョ(和金:Carassius auratus auratus)のミトコンドリアDNAの全塩基配列決定および日本産フナと大陸産フナの系統学的関係について 日本のギンブナ(C. a. langsdorfi)は、コイCyprinidae科コイCyprininae亜科Carassius auratusに属し、この中にはギンブナの他に4つの亜種、ゲンゴロウブナ(C. a. cuvieri)、ナガブナ(C. a. burgeri)、ニゴロブナ(C. a. grandoculis)、キンブナ(C. a. subsp.)が存在する。またユーラシア大陸にはギベリオブナ(C. a. gibelio)が、中国には中国普通鮒(C. a. auratus)が知られている。 本研究では、中国普通鮒を祖先とすると言われているキンギョ(和金:C. a. auratus)のミトコンドリアDNA(以下mtDNA)の全塩基配列を決定し、既に報告されている3倍性ギンブナ、ゲンゴロウブナのmtDNAの全塩基配列と比較することから、その系統学的関係を明確にした。3倍性ギンブナ、ゲンゴロウブナのmtDNAの塩基配列からキンギョの全mtDNAを増幅する11種類のプライマーを設定した。続いて、プライマーウォーキング法により、40種類のシークエンシング用プライマーを作製し、塩基配列の決定を行った。キンギョmtDNAの全長は16,580bpであり、その遺伝子構成は既報告のコイやゲンゴロウブナ、3倍性ギンブナのものと同じであった。各遺伝子コード領域の塩基配列をゲンゴロウブナ、3倍性ギンブナと比較した結果、キンギョはゲンゴロウブナより3倍性ギンブナに近いものであった。これは、以前に報告されているD-loop領域の解析による結果と一致した。mtDNAの遺伝子領域においても、3倍性ギンブナとキンギョの系統学的関係はゲンゴロウブナよりも近いものであることが示唆された。 また、日本産フナと大陸産フナの関係を詳細に調べた。日本産フナ4亜種、大陸産フナ2(亜)種とキンギョ(和金と青文金)におけるmtDNA上のNADH5遺伝子とチトクロームb遺伝子コード領域の塩基配列を用いて系統樹を作成した。その結果、オランダで採取されたフナが最初に分岐し、次にゲンゴロウブナが分かれ、その後に、日本に分布しているその他の亜種と大陸に分布している亜種の2つに分岐した。さらに、大陸産フナはギベリオブナと中国普通鮒の2つのクラスターに分かれ、キンギョは中国普通鮒のクラスターに属した。これは、キンギョが中国普通鮒を祖先とするという説を支持するものである。日本の3倍性ギンブナは2倍体ギンブナを母系起源とし、一部はギベリオブナに遺伝的に近い大陸のフナ集団を母系起源とした。このことは、mtDNAのD-loop領域の解析においても指摘されており、今回、遺伝子コード領域においても確認できた。 第二章 AFLP解析による3倍性ギンブナに特異的なゲノムマーカーの探索 増幅断片長多型(amplified fragment length polymorphism:AFLP)解析を利用して、3倍性ギンブナを識別するゲノムマーカーの探索を行った。AFLP解析は新しいDNAフィンガープリント法で、ゲノムDNAを制限酵素で切断し、その断片をPCR法により選択的に増幅する。この方法を用いて、3倍性ギンブナ(3尾)と2倍体ギンブナ(2尾)のゲノムDNAを比較し、3倍性ギンブナに特異的なDNAマーカーを探索した。得られたマーカーの存在を多くの個体について解析し、3倍性ギンブナのゲノム構成および起源について考察した。 AFLP解析産物をポリアクリルアミドゲルによって電気泳動し、3倍性ギンブナに特有と思われる14種類のDNA断片を得た。これらのクローニングを行って塩基配列を決定した。DNAデータベースとの相同性検索の結果、その配列はどれも遺伝子コード領域を含まず、ゲノムDNA上のジャンク(がらくた)配列と思われた。14種類の塩基配列に対して17対のプライマーを作製し、3倍性ギンブナ43尾、2倍体ギンブナ10尾、さらにギンブナ以外の日本産フナ4亜種、大陸産フナ2亜種とキンギョの計18尾についてPCRを行った。その結果、17対のプライマーのうちの、Y2-2プライマーとY2-16プライマーの2対のプライマーにおいて、3倍性ギンブナに特徴的な増幅産物が確認できた。 Y2-2プライマーによるPCRでは、多くの3倍性ギンブナにおいて300bpと350bpの2つのバンドが見られたのに対し、2倍体ギンブナは350bpバンド(1尾を除く)の、ギベリオブナは300bpバンドのそれぞれ単一のバンドであった。これらの塩基配列を解析したところ、3倍性ギンブナの300bpと350bpの2本のバンドは、それぞれギベリオブナの300bpバンドおよび2倍体ギンブナの350bpバンドと一致した。このことは、3倍性ギンブナの多くが、2倍体ギンブナとギベリオブナに由来するDNAから構成されていることを示唆した。また、ゲンゴロウブナ、ナガブナ、キンブナにも単一の300bpバンドが認められたが、ギベリオブナの300bpバンドとは塩基配列が異なっていた。一部の3倍性ギンブナは300bpのみのバンド、または350bpのみのバンドを示した。300bpバンドのみが見られた3倍性ギンブナは複数個体あり、ギベリオブナの300bpバンドと同一の配列である個体と、他の日本産フナの300bpバンドに近い配列を持つ個体が存在した。一方、350bpバンドのみが見られた3倍性ギンブナのバンドは2倍体ギンブナの350bpバンドと同一の配列であった。これらの事実は、3倍性ギンブナのゲノム起源が複数あることを示唆している。 Y2-16プライマーによるPCRにおいて、ほとんどの3倍性ギンブナは250bpバンドと270bpバンドの2つが見られ、一方、2倍体ギンブナは250bpバンドのみであり、ギベリオブナは260bpバンドと270bpバンドの2つが見られた。また、ゲンゴロウブナ、中国普通鮒は260bpバンドのみが認められ、キンブナでは増幅が見られなかった。それぞれのバンドの塩基配列を解析した結果、3倍性ギンブナの250bpバンドは2倍体ギンブナの250bpバンドと100%一致しており、270bpバンドはギベリオブナの270bpバンドと99.2%の相同性を持つものであった。したがって、3倍性ギンブナの多くは2倍体ギンブナとギベリオブナに由来するDNAを持つと考えられた。一部の3倍性ギンブナには260bpバンドのみを持つ個体が存在した。これには、ギベリオブナの260bpバンドと塩基配列が完全に一致している個体と、そうではない個体が存在した。ギベリオブナと同一の配列の260bpバンドのみが見られる3倍性ギンブナのゲノムは、ギベリオブナに由来すると考えられた。一方で、異なる配列の260bpバンドのみが見られる3倍性ギンブナは、ギベリオブナ以外のフナに由来することが示唆されたが、その起源について本研究で明らかにすることはできなかった。Y2-2プライマーによる結果と同様に、3倍性ギンブナの多起源が示された。 本研究でのmtDNAの遺伝子領域とAFLPマーカーによる解析から、国内の3倍性ギンブナの多くは2倍体ギンブナとギベリオブナの雑種起源であるとした説を支持した。この大多数を占める3倍性ギンブナ集団は、母性遺伝するmtDNAの解析から、母系起源は2倍体ギンブナであり、またAFLPマーカーの解析を組み合わせると、父系起源は大陸産のフナであるギベリオブナと考えられた。一方で、少数ではあるが、母系起源および父系起源ともに、大陸産フナ(おそらくギベリオブナ)のみに由来する3倍性ギンブナも見られた。また2倍体ギンブナから産まれたと思われるものや、ギンブナ以外の日本産フナから産まれたと思われる3倍性ギンブナの存在も示唆された。その詳しい起源について本研究では明確にできなかった。このように、3倍性ギンブナの起源は単一ではなく複数あることが考えられる。 日本のほとんどの3倍性ギンブナがギベリオブナ由来のゲノムを保持しており、雌性生殖能とギベリオブナゲノムとの関係が重要であると思われる。今後は、ギベリオブナゲノムの詳細な解析と、3倍性ギンブナに特異的な数多くのゲノムマーカーを利用して、雌性生殖に関与するゲノム因子の探索を行なうことで、雌性生殖機構の解明に近付くのではないかと思われる。
著者
石綿 良三 平井 厚朗 飯田 匠
出版者
社団法人 可視化情報学会
雑誌
可視化情報学会論文集 (ISSN:13465260)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.1-7, 2014 (Released:2014-04-28)
参考文献数
8
被引用文献数
1

球技スポーツにおいてボールの軌道変化はその競技の多様性を引き出すものとして重要な要素の一つである.多くの場合,その変化はボールの回転によって生み出されている.そこで本研究では,空中を飛行するボールを高速度カメラで撮影し,連続画像からその3次元的な回転を検出するシステムを開発した.Hough変換によってボールの位置と大きさを検出し,ボールのパターン情報を仮想3次元空間内で回転させて相関をみる方法を用い,野球とサッカーでの適用例を示した.
著者
Hatakeyama Masaomi Hashimoto Takashi
出版者
Springer
雑誌
Artificial Life and Robotics (ISSN:14335298)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.500-503, 2009-03

We propose a kind of self-amendment game, Minimum Nomic, as a model to study rule dynamics. Nomic is a game in which changing a rule of the game is a move. Minimum Nomic is a reduced version of the original Nomic, which keeps the essence but promotes the evolvability of the self-amendment game. We discuss the characteristics of Minimum Nomic from the viewpoint of how the changeability of the rules and the durability of the games change with the progress of the game. By analyzing the dynamics of purpose and goals, and the self-referential property in observations of the games played, we claim that Minimum Nomic is an interesting tool to study rule dynamics.
著者
暉峻 康隆
出版者
早稲田大学国文学会
雑誌
国文学研究 (ISSN:03898636)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.162-163, 1964-10-20
著者
安藤 常次郎
出版者
早稲田大学国文学会
雑誌
国文学研究 (ISSN:03898636)
巻号頁・発行日
vol.81, pp.99-101, 1983-10-15
著者
鈴木 五百紀 秋月 瑞彦 長瀬 敏郎 藤巻 宏和
出版者
一般社団法人 日本鉱物科学会
雑誌
岩鉱 (ISSN:09149783)
巻号頁・発行日
vol.90, no.4, pp.124-131, 1995 (Released:2006-12-26)
参考文献数
42
被引用文献数
1 1

Orbicular rock from Inusotoba, Shiroishi, Miyagi Prefecture was studied by optical and chemical methods. The orbicules, which are 5∼20 cm in diameter, are divided into two parts, — core and shell. The core is ball-shaped and dark-colored, and consists mainly of fibrous hornblende and chlorite. The shell, which surrounds core, is light-colored and consists of coarse radial anorthite crystals less than l cm long, which are elongated to a-axis. These radial crystals are characterized by micro subgrains of albite twin and parallel-growing crystals. The other type of orbicule is also known, whose shell consists of several alternate layers of mafic and felsic minerals. This latter type of orbicules is never produced together with the former radial type. The matrix, solidified among orbicules, has a heterogeneous texture, which consists of the dark-part of poikilitic hornblende and the light-part rich in euhedral plagioclase.     The forming environment of orbicular rocks is featured by many close-packed orbicules, the flow structure of felsic mineral assembledge in matrix and unmixing of magma including orbicules with the other magma containing plagioclase spherulites. It is considered that orbicules were formed in supercooling magma possibly due to income of another magma.

1 0 0 0 OA 中央大学誌

著者
中央大学 編
出版者
中央大学
巻号頁・発行日
1935
著者
瀧澤 武雄 Takeo TAKIZAWA
雑誌
史觀 = Shikan : the historical review (ISSN:03869350)
巻号頁・発行日
no.144, pp.114-115, 2001-03-25
著者
岡部 惠子 佐鹿 孝子 大森 智美 久保 恭子 宍戸 路佳 安藤 晴美 坂口 由紀子
出版者
日本母性衛生学会
雑誌
母性衛生 = Maternal health (ISSN:03881512)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.343-351, 2009-07-01
参考文献数
17

「健やか親子21」が課題としてあげている思春期における若年者の人工妊娠中絶,性感染症の増加などの問題解決にとって性教育は重要な役割を果たし得る。しかし,「健やか親子21」の中間報告においてそれらの改善は十分とはいえないという結果とともに,適切な指導者のいないこと,適切な教材に対する共通理解が得られていないことを性教育上の課題としてあげている。本研究はこれらの問題解決への具体的方策を得るために,大学生に対して高等学校時代の性教育に関する認識調査を行った。調査の結果,(1)性教育は約60%が男女合同で受けている。(2)性教育授業担当者は保健体育教諭が85.4%,養護教諭は134%であった。(3)適切な性教育授業担当者としては養護教諭を1位に,性教育の専門家を2位(両者とも6割弱)にあげ,保健師・助産師・看護師は4位(37.9%)であった。(4)性教育を「理解できた」とする者は82.8%,「役に立った」は46.2%であった。(5)性教育の受講内容は「性感染症」を最も多くあげ,「異性の人格尊重」「異性の心理と異性との付き合い方」が少なかった。(6)高校時代にもっと聞きたかったのは「性感染症」「妊娠」「異性の心理と異性との付き合い方」「人間としての生き方」が多かった。以上の結果より,看護職者が高校生への性教育に関与していくための方向性が示唆された。
著者
伊藤 敏幸 野上 敏材
出版者
公益社団法人 日本油化学会
雑誌
オレオサイエンス (ISSN:13458949)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.165-174, 2018 (Released:2019-09-02)
参考文献数
66

イオン液体は不揮発性で難燃性という環境面での利点に加えて,イオン液体の特徴を活かした反応ができる。本稿では,有機合成化学に如何にイオン液体を利用するかという観点から,三つのトピックスを紹介する。最初は触媒反応へのイオン液体の利用について,歴史的な経緯から新しい利用方法について,二つ目はイオン液体を用いる反応活性化,最後は有機合成のためのリパーゼ触媒反応について最近の例を述べる。