著者
小川 清久 皆川 邦直 松井 健郎
出版者
日本肩関節学会
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.95-100, 1988-08-10 (Released:2012-11-20)
参考文献数
2
被引用文献数
1

Psychological factors have seemed to play an important role in voluntary shoulder dislocation. Nevertheless, there are no detailed reports of those who have received psychiatric treatment. We would now like to report the following 4 cases whose shoulder dislocations were caused as a manifestation of psychological factors.Case 1: 28 y. o., female. When the patient was about 16 years old, she dislocated both shoulders by minimal trauma; then, voluntary shoulder dislocation developed. She underwent five operations at a certain hospital from the age of seventeen. As the dislocation had recurred within 6 months postoperatively on each occasion, she visited our clinic. As we recognized split object relations, we told her to have a psychiatric examination. As a result, it became clear that she had a borderline personality disorder and the dislocation was a trend of autoclasia.Case 2: 22 y. o., female. This case is the similar disorder to Case 1, but, just a slight.Case 3: 15 y. o., female. Voluntary shoulder dislocation and pain appeared in her left shoulder two years ago. As her relations with her mother were unnatural, we recommended a psychiatric examination. The result clarified that an adjustment disorder during adolescence existed.Case 4: 23 y. o., female. Two years ago she suffered from traumatic dislocation caused by a traffic accident, and lost her fiance. Then, after she started going out with another man, dislocation of the shoulder began to occur at twilight accompanied by a syncope-like episode. Though it was spontaneously repositioned under general anesthesia, the dislocation occurred again when she came out from under the anesthesia. Therefore, we requested the cooperation of the psychiatric dept.. As a result, she was diagnosed as having hysterical neurosis.
著者
北元 憲利 田中 智之 加藤 陽二 辻 啓介
出版者
日本食品化学学会
雑誌
日本食品化学学会誌 (ISSN:13412094)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.86-92, 2000-10-28 (Released:2017-12-01)
参考文献数
13

こんにゃくは、水酸化カルシウム溶液に浸されたアルカリ性を呈する食品であるが、腸管出血性大腸菌O157との関わりを検討した報告はない。そこで、本研究では、こんにゃく液中におけるO157の生存状況と、こんにゃく液の抗菌効果(静菌作用あるいは殺菌作用)について検討した。こんにゃく液はいずれもpH12前後であり、この高いpH域では、O157は反応させるだけで検出限界までに激減することがわかった。初発菌数が多い場合でも1日の反応(保存)でほとんどが死滅した。また、この抗菌作用は大腸菌の株による違いや温度差には影響されなかった。一方、食中毒菌であるサルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌および黄色ブドウ球菌についても同様に比較検討したところ、こんにゃくの液の抗菌効果は、O157と比べると同等かあるいはやや弱いようであった。しかし、これらの食中毒菌もこんにゃく液中では時間とともに減少し、2〜3日後ではほとんどが死滅することが判明した。さらに、市販こんにゃく液中の細菌の存在有無を検討したが、調べた限り、開封直後のこんにゃく液中には菌は検出されなかった。以上の結果から、こんにゃく液は衛生学的に安全性の高いことが証明され、静菌作用(菌の増殖抑制・阻害作用)というよりは、殺菌作用(生菌数の低減化作用)をもつことが明らかとなった。こんにゃくのような高アルカリ性呈示食品は、少数の生菌数の摂取でも発症するような腸管出血性大腸菌O157などの感染症防止に対しても、大きな役割を果たしているものと考えられる。
著者
阿志賀 大和 水野 智仁 山村 千絵
出版者
日本言語聴覚士協会
巻号頁・発行日
pp.301-309, 2013-12-15

座位安定性が咬合機能に及ぼす影響を明らかにするために,咬合バランス,咬合面積,咬合力,平均圧,最大圧を測定し検討した.対象は健常若年者10名とした.姿勢は安定座位と不安定座位の2種類とし,安定座位時の咬合バランスから咬合良好群と咬合やや不良群に分け,咬合良好群-安定,咬合良好群-不安定,咬合やや不良群-安定,咬合やや不良群-不安定の4群間で比較した. 咬合バランスは咬合やや不良群で不安定座位時に悪くなりやすく,咬合面積は咬合良好群-不安定が咬合やや不良群-安定や,咬合やや不良群-不安定より有意に大きく(p<0.05),咬合力は咬合良好群-不安定が咬合やや不良群-安定より有意に大きかった(p<0.05).平均圧,最大圧は有意差がなかった. 咬合・咀嚼機能を有効に発揮させるために,座位の安定性を高める必要があると考えられた.

1 0 0 0 平和おどり

著者
西条 八十[作詞]
出版者
ビクター
巻号頁・発行日
1933-03
著者
山崎 和彦 野尻 佳代子 佐藤 庸子 石橋 圭太 樋口 重和 前田 亨史
出版者
日本生理人類学会
雑誌
日本生理人類学会誌 (ISSN:13423215)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.21-28, 2006
参考文献数
20
被引用文献数
9

The purposes of the present study were to observe the thermoregulatory responses from view points of sex difference, seasonal difference between winter and summer, and susceptibility to the heat (atugari) and the cold (samugari). The subjects were 13 females (20.5±0.5yrs, 159.2±6.4cm, 52.1±6.9kg) and 16 males (20.8±1.6yrs, 172.8±4.5cm, 61.6±6.3kg). They put on shorts or underpants, T-shirts and short pants. In the evening, the climatic chamber was controlled at 24℃ RH50%, the temperature increased to 29℃ over 60 minutes gradually. The subjects kept the sitting position. Measurement items were oral temperature, skin temperature, body weight, heart rate, blood pressure and subjective sensations. We determined atugari and samugari according to the subjective sensations of whole body during exposure. The main results were as follows. (1) The classification of atugari and samugari by self judgment did not always agree with the results of exposure experiments, (2) The skin temperatures were winter > summer in the body stem area and winter < summer in the peripheral area in male and female. (3) The skin temperatures were male < female in the body stem area and male > female in the limbs area. (4) Males felt warm in winter than in summer, and they felt warm than females in winter. (5) The values of subjective sensation were atugari > samugari generally. We guessed that the evening exposure produced these phenomena.
著者
治部 祐里 寺本 あい 安川 景子 佐々木 敦子 渕上 倫子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.18, 2006 (Released:2008-02-28)

<目的> 本研究では、玄米・七分つき米・精白米を、100℃・107℃・130℃対応の電気炊飯器で炊飯し、飯の物性測定を行い、玄米をおいしく炊く条件を検討した。また、電気炊飯器・圧力鍋・土鍋で炊飯した飯の官能評価や玄米と精白米の混合飯の好ましい配合割合について検討した。<方法> 本研究では、玄米・七分つき米・精白米を、100℃・107℃・130℃対応の電気炊飯器で炊飯し、飯の物性測定を行い、玄米をおいしく炊く条件を検討した。また、電気炊飯器・圧力鍋・土鍋で炊飯した飯の官能評価や玄米と精白米の混合飯の好ましい配合割合について検討した。<結果> 130℃・107℃対応炊飯器は昇温期(炊飯開始から温度急上昇期に達するまで)に細かく温度調節され、緩慢な温度上昇であったのに対し、100℃対応炊飯器は釜の温度の上下動が大きかった。普通炊きと玄米炊きを比べると、玄米炊きの方が普通炊きに比べ昇温期の緩慢上昇が短く、短時間で沸騰期に達し、沸騰期が長かった。炊飯中の温度は圧力鍋は120℃であった。玄米飯の官能評価は七分つき米・精白米の飯に比べ悪く評価され、七分つき米・精白米の飯は大差なかった。玄米を圧力鍋・電気炊飯器・土鍋の3器具で炊いた飯を比較すると、炊飯直後、2時間室温放置後とも圧力鍋で炊いた飯が最もおいしいと評価された。好ましい配合割合については玄米と精白米を同量の配合割合で炊いた飯が最もおいしいと評価された。
著者
田中 和子 亀田 温子
出版者
国学院大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1986

すでに計画調書に明記したように, 本研究は「性差別意識」の構造的解明への第一歩を踏み出す試みであった. 昭和61年度には, 女性社会学, 帰属理論, 情緒社会学, 世代論等, 性差別意識や性別役割分業にかかわる理論的・実証的文献研究の成果をふまえて, アンケート調査およびインタヴュー調査を実施した. これを受けて昭和62年度には, 補足アンケート調査およびインタヴュー調査を遂行するとともに, 収集した調査資料の分析を行なった. ここで得られた知見の主要なものは, 以下のとおりである.1.国際的規模での性役割の流動化を背景に, 日本の大学生のあいだでは, 古典的な意味での性差別意識を持つ層は, もはや少数派となっており, 女性の社会進出も, 少くとも一般論の事柄にとどまる限りにおいては肯定的に受けとめられている.2.しかし, 性別役割分業意識は依然として根強く, しかも性役割の不均等配分が性差別としては意識されにくいという状況が現出している.3.上述の不均等な性役割の配分は, 旧来の男尊女卑思想やストレートな生物学的決定論に依拠することによってではなく, 能力や効率性, 好き・きらいといった選好など, 性別以外の要因に帰属させることによって合理化・正当化され, 結果的に性差別が容認されていく.4.社会一般の事象という水準では着々と進みつつあるかにみえる性役割の流動化も, 問題設定が被調査者にとってより身近なレベルに及ぶにしたがってその度合が減じる. 今回の調査結果から, 両性の日常的関係性にまでおよぶ性別役割分業の変容には, さらにかなりの時間がかかることが予測される.
著者
藤巻 裕蔵 戸田 敦夫 吉田 真二
出版者
Yamashina Institute for Ornitology
雑誌
山階鳥類研究所研究報告 (ISSN:00440183)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.67-69, 1979-01-30 (Released:2008-11-10)
参考文献数
7

日本鳥類目録第5版によると,繁殖期にハギマシコとギンザンマシコが記録されているのは,大雪山と利尻岳だけである。われわれは1975,1976両年の6,7月に日高山系と茅室岳と日高幌尻岳七ツ沼付近で鳥類調査を行ったが,その際ハギマシコとギンザンマシコを観察した。斉藤(1970)は「日高山脈学術調査報告書」に,日高山脈とその周辺の鳥類のリストを示し,その中にハギマシコをあげているが,年月日,場所を記していない。日高山脈における繁殖期のハギマシコとギンザンマシコのはっきりした観察例は,今回のわれわれの報告が最初のものと思われる。またギンザンマシコは,つがいで見られたところから,七ツ沼付近で繁殖している可能性がある。
著者
黒沼 有里 下村 道子
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.169-175, 2019-06-05 (Released:2019-06-21)
参考文献数
12

はんぺんは多くの泡を含んだ独特のテクスチャーを持つ日本の伝統的な水産食品である。起泡材としての卵白や山芋のほかに近年は増粘多糖類(主成分はグアルガム)が使われることが多い。そこで,卵白,山芋,増粘多糖類がはんぺんの食味,硬さなどにどう影響しているのか,味覚検査,物性測定,光学顕微鏡観察を行って調べた。はんぺんの製造にはサメの鮮肉を用い,一般的なはんぺん製造の材料から卵白,山芋あるいは増粘多糖類を除いたオミッションテストを行ってその作用を検討した。従来のはんぺんでは,製造材料から卵白または山芋を除くと,はんぺんの硬さの値が高くなり,比重は大きくなり,食味は好まれなかった。増粘多糖類添加はんぺんは,増粘多糖類無添加はんぺんより硬さの値が低く,比重が小さく,また内部に丸みを帯びた多くの泡が観察された。増粘多糖類の添加は山芋の作用を補い,起泡性,気泡保持に効果があると推察された。
著者
中田 一志 Nakata Hitoshi
出版者
大阪大学大学院言語文化研究科日本語・日本文化専攻
雑誌
日本語・日本文化研究 = Studies in Japanese language and culture (ISSN:09182233)
巻号頁・発行日
no.29, pp.1-16, 2019-12

複合接続助詞「のだから」については, これまで根拠付けに相手に対する「非難がましさ」や「当然性」といった含意が指摘されてきた。先行研究の指摘を頼りに, 「非難」に関わる条件を精査し,この形式が持つ「積極性」を確認し, 「積極性」と「当然性」を生み出す仕組みについて仮説を立てる。それは, 「のだから」節が表す内容のあるものとaが,それを一要素とする集合を喚起し,その要素すべてについての含意命題の中からaについての含意命題を取り立て,それを根拠とするという仮説である。仮説を証明するために,この形式によって集合解釈を受けることを立証する。結果,この形式には特立性解釈と既定性解釈があり,いずれも集合解釈から説明できることを実証的に検証する。
著者
石川 詔子 五十嵐 益恵 浜野 美代子
出版者
日本健康医学会
雑誌
日本健康医学会雑誌 (ISSN:13430025)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.8-12, 2002-08-10 (Released:2017-12-28)
参考文献数
10

生活習慣病の一次予防の為の食生活を指導するために,学童期での食環境が,その後の食生活に重大な影響を与えると考えた。その事を調べるためアンケート調査を行い検討し,次のような結果を得た。1.学童期の朝食の欠食は,その後も継続して朝食をとらない習慣につながる。2.小学校低学年,小学校高学年,中学校時の学校給食への満足度は高い。3.学校給食で一番好きな食事と,自分が一番好きな食事が同じになる傾向がある。4.複合家族で育った下宿生の自炊の割合は高い。この様に学童期の食環境(特に学校給食)は,その後の食嗜好に大きな影響を与えることが,このアンケート調査でわかった。したがって生活習慣病の一次予防の為には,学童期の食生活指導が重要な意味を持つと考えた。
著者
布村 昇
出版者
日本土壌動物研究会
巻号頁・発行日
no.62, pp.81-91, 1999 (Released:2011-03-05)