著者
宮坂 忠昭
出版者
長野工業高等専門学校
雑誌
長野工業高等専門学校紀要 (ISSN:02861909)
巻号頁・発行日
no.28, pp.p75-80, 1994

A Foucault pendulum used to explain the earth rotation is a teaching matearials in many applied physics textbooks. Observers of the North and South Poles easily understand the changes of pendulum motion, but those who are between the poles and the equator have difficulty observing its changes. When we explain some of the changes in the situation of the Foucault pendulum, this paper enables us to give on explanation of them by recognizing the fact that land surface exists on the surface of a circular cone. As a result, a lot of students are satisfied with this explanation of Foucault pendulum motion itself in practical education of applied physics.
著者
有冨 正男 富 武満
出版者
社団法人 日本船舶海洋工学会
雑誌
西部造船会々報 (ISSN:0389911X)
巻号頁・発行日
vol.87, pp.185-200, 1994

Detailed considerations are given for the motion of Foucault's pendulum suspended by a string from a support that can rotate freely. It is well-known that the vertical axis attached to the support of the pendrum rotates with uniform angular velocity due to Coriolis force induced by the rotation of the Earth. In an earlier work, one of the present writers derived an equation of motion for a load suspended from a slewing jib crane attached to a rotating vertical pole. This equation is applied to analyze the motion of Foucault's pendulum. It is shown that the centrifugal force abuot the suport may have a signifficant effect on the pendulum motion. Exact solutions are obtained and experiments on Foucault's pendulum are then conducted to confirm the theoretical predictions.
著者
山田 盛夫
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.86-88, 1986

回転をベクトルで表示し,その合成則を考えることは,無限小回転に限り許される.これにより,微小時間dt間の微小回転角dθから定義される角速度ω=dθ/dtはベクトルとなる.ここでは,角速度ωの合成則を斜面上を転がる小球の運動実験から誘導する.また,フーコー振り子の振動面回転の簡単な説明用モデルを考えたので紹介する.
著者
鈴木 将
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.202-206, 1981

筆者の勤務校に高さ7mほどのフーコー振り子を設置した.フーコー振り子としての演示的効果と共に,長周期振り子としてのいくつかの性質を,科学部の生徒と一緒に測定したので,その結果を報告する.

1 0 0 0 OA 算術教科書

著者
三木留三 編
出版者
内田老鶴圃
巻号頁・発行日
vol.巻上, 1899
著者
森本 浩之 水谷 陽子 浅井 友詞 島田 隆明 水谷 武彦
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.34 Suppl. No.2 (第42回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.B0110, 2007 (Released:2007-05-09)

【はじめに】人間のバランスは視覚、前庭覚、体性感覚の情報を入力し、中枢で処理した後、運動神経を介して出力している。その中でも視覚情報は重要な役割を果たしており、全感覚の約60%を占める。動作の中で頭部や眼球が動き、網膜の中心の像が2~4°ずれると見えにくくなる。そのため、vestibuloocular reflex:VORとcervicoocular reflex:CORの働きで、視覚情報を補正している。また眼球追視(smooth pursuit:SP)も複雑な脳での処理システムにより調節している。今回、立位バランスにおける頭部・眼球運動に着目し、重心動揺計を用いて視覚情報の刺激(SP)や、VOR・CORの影響について検討したので報告する。【方法】対象は、同意を得た20歳~34歳(平均:23.4歳)の健常な男女10人。重心の測定は、Neurocom社製BALANCE MASTERにより立位時の重心を評価した。被検者はバランスマスター上に立ち、眼から70cm前方に視標追視装置を設置し固視点を映し出した。負荷方法は1)固視2)追視運動(SP)3)固視したままの頚部の左右回旋(VOR・COR)の3条件にて行った。さらにバランスマスター上にFORMを置き、同様の3条件の計測を行い、各条件間の総軌跡長を比較した。また、計測環境は、その他の外乱刺激が入らないよう暗室で行い、頚部回旋はメトロノームを用いて1秒間に1動作の設定とし、頚部の回旋範囲は60°に設定した。各設定時間は10秒間とした。【結果】FORMなしの立位時での重心の総軌跡長は、5.85±2.06cm、追視運動時の重心の総軌跡長は、5.38±2.67cm、頚部回旋時の重心の総軌跡長は、5.42±2.01cmであった。また各条件間に有意差はなかった。FORMありの立位時での重心の総軌跡長は、18.10±3.08cm、追視運動時の重心の総軌跡長は、17.77±4.81cm、頚部回旋時の重心の総軌跡長は、15.18±3.44cmであった。SP群とVOR・COR群のみ有意差が認められた。また、FORMの有無での各条件間に有意差を認めた。【考察】FORMの使用で体制感覚入力の抑制を行った事により、体制感覚が立位バランスに大きな影響を与えていることが示唆された。また、体制感覚の抑制で、立位保持とVOR・COR群に有意差がなかったことから、視覚情報と前庭器官のみでも立位バランスを保持することが可能であると考えられる。しかし、VOR・COR群と SP群に有意差があったことから、視覚情報の混乱と体性感覚の抑制により動揺が大きくなったと考えられる。これは、日常生活において、突然の視覚情報の変化、例えば振り向き動作時の風景の変化に視覚情報が対応しきれずにバランスを崩す可能性があると考えられる。
著者
有馬 義貴
出版者
奈良教育大学次世代教員養成センター
雑誌
次世代教員養成センター研究紀要 (ISSN:21893039)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.53-58, 2018-03-31

古典の学習においては、作品の内容理解ばかりではなく、その作品が古くから享受され継承されてきたものであるということへの理解もまた重要であろう。実際、現行の中学校教科書には、古典の享受・継承への着目を明確に促している教材や、享受・継承に関する学習に資すると思われる資料が少なからずみられる。それらの有効活用が求められよう。例えば、『竹取物語』について、教科書にみられる挿絵や写本・版本の写真等への着目を契機に、江戸時代における川柳など、後代の文化とも結びついた発展的な享受・継承のありようをおさえ、その上で映画や漫画、現代語訳等をみれば、現代においても引き続きそれがなされていることが理解されてくる。学習指導要領などのいう「言語文化を継承・発展させる態度」の育成のためには、そのように、現代に生きる自分たちも古典の「継承・発展」にかかわりうるのだということを実感できるような学習が必要なのではないか。
著者
田淵 創
雑誌
川崎医療福祉学会誌 (ISSN:09174605)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.123-127, 1999-06-25
著者
山口比男著
出版者
えつ出版
巻号頁・発行日
1993
著者
島内 憲夫
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.410-420, 2007-09-30 (Released:2014-11-12)
参考文献数
39
被引用文献数
2

本研究の目的は, ヘルスプロモーションの視点から主観的健康観 (健康の定義) の年齢差. 性差・年次差を明らかにし, その類型化を試みることにある. ヘルスプロモーションとは, 「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし改善することができるようにするプロセスである. 」この健康の決定要因は, 遺伝, ヘルスサービス, ライフスタイル, 環境要因が考えられるが, ヘルスプロモーションの主眼は, ダイエット, 定期的な運動や禁煙そして家族や友人などとの良い人間関係, 音楽や絵画などの趣味活動, さらには自然とのふれあいなどといったような幅広い健康的な生活習慣形成にある. 人々の健康的な生活習慣形成は, 科学的な証拠EvidenceBased Medicine (EBM) に基づくと共に, ライフコースの中で生じる人々の様々な日常的諸経験や物語Narrative Based Medicine (NBM) にも基づいてつくられている. 健康社会学では, この健康的な生活習慣の形成過程を「健康の社会化Health Socialization」と呼んでいる. 健康の社会化とは, 「人々が当該社会における健康知識, 健康態度そして健康行動の様式を内面化することによって, 真の自由と幸せを獲得する過程である. 」 本研究は, その過程の中でも「健康知識」と「健康行動の様式」を媒介する「健康態度」に注目し, その中心を成す「人々の主観的健康観」の類型化とその性差・年齢差・年次差を明らかにしようとした. なぜなら, 生活習慣病が蔓延している現代社会において, 人々の幅広い健康生活習慣を支援するシステムを構築するためには, まず人々がNBMの視点から形成している主観的健康観も明らかにしなければならないからである. 本研究によって得られた人々の主観的健康観は次の6つに類型化された. (1) 「病気がない, 身体が丈夫, 快食・快眠・快便」といった身体的な健康観 (2) 「幸せ, 家庭円満, 生きがいの条件」といった精神的な健康観 (3) 「仕事ができること, 人間関係がよい」といった社会的な健康観 (4) 「心身ともに健やかなこと」といった身体的・精神的な健康観 (5) 「心も身体も人間関係もうまくいっていること」といった身体的・精神的・社会的な健康観 (6) 「人を愛することができること, 何事にも前向きに生きられること」といったスピリチュアル (霊的・魂的) な健康観 そして主観的健康観は, 年齢差, 性差, 年次差があること, また加齢や時代の移り変わりと共に身体的健康観から精神的, 社会的, スピリチュアル (霊的・魂的) な健康観に拡大していることが明らかになった.
著者
福島 東浩 澁谷 有香 小林 秀嗣 西川 正子 庄司 和広
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.1-8, 2019-01-15 (Released:2019-02-14)

セボフルラン(SEV)よりもデスフルラン(DES)の方が早く覚醒するといわれるが,実臨床では吸入麻酔の種類より麻酔科医の熟練度の方が影響を与えている可能性がある.本研究の多変量解析の結果,抜管までの時間はDES使用より(HR 1.17,[95%信頼区間 1.01-1.34],p=0.04),麻酔科医の熟練度の方が強く関連していた(研修医+指導医;参照,卒後6-9年;HR 1.59,[1.24-2.05,p<0.001],卒後10年;HR 1.53,[1.20-1.97,p=0.001]).抜管までの時間はDES使用で若干の短縮が認められたが,麻酔科医の熟練度の影響の方が大きいことが示唆された.
著者
黒田 健 今度 史昭
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会論文集 (ISSN:13446460)
巻号頁・発行日
vol.56, no.653, pp.256-261, 2008 (Released:2008-07-01)
参考文献数
5

Optimal aircraft maneuver against two missiles are studied. In this paper, the problem is formulated as a nonlinear optimal control problem and solved by the steepest ascent method. In order to maximize the miss distance against two missiles simultaneously, a special type of criterion function is employed by introducing a window function. Some examples obtained by our method show reasonable aircraft optimal controls, and verify the validity of our method. Our method will be applied to pursuit-evasion and collision avoidance problems with multi-vehicles.