著者
許 栄一
出版者
比較舞踊学会
雑誌
比較舞踊研究 (ISSN:13440578)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.1-11, 2007-03
著者
バン ザイル
出版者
龍谷大学国際社会文化研究所
雑誌
龍谷大学国際社会文化研究所紀要 (ISSN:18800807)
巻号頁・発行日
no.9, pp.81-89, 2007-05

韓国舞踏研究の第一人者である著者によるこの論文では,韓国と日本の美学の比較研究が,まだ試験的な段階にあり,限られたものであることが指摘される。また,この種の研究で避けられない内部者によるエミックと外部者によるエティックという視点の違いが強調される。その上で,恨,動中静,神明という内部者が挙げる美の概念に加えて,外部の観察者である著者自身が見てとった連携性と非対称性という韓国舞踏における美の概念が提唱される。
著者
バン・ザイル ジュディー
出版者
龍谷大学国際社会文化研究所
雑誌
龍谷大学国際社会文化研究所紀要
巻号頁・発行日
no.10, 2008-06

呼吸は上演芸能における普遍的要素であるが,この論文では呼吸をどう行うかが韓国舞踊を韓国舞踊として特徴づける重要な要因であることが主張される。ここでの著者の議論は,呼吸が字義的に,あるいは示唆的に,どのように身体的・美学的技能に表されるかを考察することで,これまでの韓国舞踊についての議論をより進展させたものである。そうすることで,呼吸が演者によりどう生理的に使用されるかと,呼吸が観客によりどう受け止められるかとの間に違いがあることを指摘し,呼吸法が韓国舞踊の訓練に際して教えられるかどうかに言及している。ここで分析に使用されているのは,ルドルフ・フォン・ラバンの考えとこの考えに基づき作られた今日ラバン記号と呼ばれている体系である。踊り手が実際にどのような呼吸法を使用するか,またこの呼吸法が踊り手のすべての動きを誘導するかどうかとは関わりなく,韓国舞踊がもつ独自の特徴は,呼吸をどう身体で体現し,どう目に見える形で表現するかであることが示される。さらに韓国舞踊の教師と踊り手とでは呼吸に関して同じ考えを持たず,またこれに関連した考えも同じようには表現しないことが指摘される。
著者
谷垣 靜子 乗越 千枝 長江 弘子 岡田 麻里 仁科 祐子
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.111-115, 2016 (Released:2016-06-24)
参考文献数
16

目的 : マグネット訪問看護ステーションの管理者を対象に職員の定着のためにどのような組織育成を行っているのか, 管理者の考えや取り組みを明らかにする.方法 : 訪問看護ステーション管理者6名を対象にインタビューを実施し, 質的帰納的分析を行った.結果 : 管理者は, ≪看護実践を共有し訪問看護のレベルをあげる≫努力をし, ≪利用者・家族の期待に応える≫ため≪多職種とチームを組む≫ことで【訪問看護の使命を示す】ことに取り組んでいた. また, 管理者は, ≪スタッフの強みを伸ばす≫≪スタッフの主体性を育む≫ことに努め, ≪スタッフのワークライフバランスを考える≫ことで【スタッフ個々の個性を活かし育む】職場づくりに取り組んでいた.結論 : 訪問看護ステーションの管理者は, 訪問看護のレベル向上と職員の労働環境整備に取り組むことで, 職員の定着を図っていることが明らかとなった.
著者
清水 誠治
出版者
日本音声学会
雑誌
音声研究 (ISSN:13428675)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.30-38, 2006-04-30 (Released:2017-08-31)

This manuscript concentrates heavily on the fact that the accent in the Tanohama dialect of Seiyo City in Ehime Prefecture is determined by the moraic structure of the word. It also touches briefly upon phonetic factors such as the notion that sounds in the "ga" row of the Japanese syllabary are sometimes pronounced with a [ŋ] and that sounds in the "ka" and "ta" rows of the syllabary are sometimes produced with a sound that is close to the voiced [g] [d].