著者
神野 希清
雑誌
電気設備学会誌 (ISSN:09100350)
巻号頁・発行日
vol.24, no.8, 2004-08-10
著者
三上 正利
出版者
The Human Geographical Society of Japan
雑誌
人文地理 (ISSN:00187216)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.19-39, 1964-02-28 (Released:2009-04-28)
参考文献数
45

On the basis of the “text” of the Siberian Map of 181 (1672-1673), it had been conjectured in Russia since the nineteenth century that the Siberian Map was made up around the years 1672-1673. The original Map of Siberia of 181 (1672-1673) has never discovered yet, but fortunately we have what are believed to be its threedifferent copies.L. Bagrow, regarding these copies as having much to do with the “text” of 181, asserted that they were reproductions of the original Map of Siberia of 181 (1672). In spite of some opposition, not a few scholars of the Soviet Union have followed Bagrow.B.P. Polevoy, at the February 1954 conference of the U.S.S.R. Geographical Society, held in Leningrad, presented a report, saying that at least the eastern half of the Map of Siberia of 181 was made by S.V. Polyakov in 1673, and that the author of the “text” of the Siberian Map of 181 was also Polyakov. A.I. Andreyev supports this opinion almost completely.This view is so plausible that most probably the Map of 181 will hereafter be called the “Map of Siberia of 1673.”However, I do not believe the view will survive criticism and become an established theory before Polevoy's report, still not made public, be published.
著者
植野 浩三
出版者
奈良大学文学部文化財学科
雑誌
文化財学報 (ISSN:09191518)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.13-32, 2004-03

五世紀代の古墳時代文化の発展は、五世紀前半代に新たにもたらされた渡来文化の影響がきわめて重要な役割を果たしたことは、すでに説かれているところである。それは、各種技術に留まらず、墓制や諸制度、生活様式の一部においても認められ、渡来人の直接的な関与や影響、そして間接的な影響によって展開したもの等、多方面にわたる。このうち手工業生産においては、須恵器生産と鉄生産を中心とする金属器生産が考古学の分野では明らかになってきており、後で触れるように土木技術や、その他の生業・技術の面においてもその存在が確認されつつある。須恵器生産の開始が渡来人と密接な関係にあったことは、すでに文献史料の側からも推測されている。その代表的なものは、『雄略紀』七年条にある「今来才伎」渡来記事であり、「新漢陶部高貴」の記載から須恵器生産に陶部高貴が関わったことが予測され、古くはこの頃に生産が開始したであろうという年代論も指摘されてきた。また、年代的な信懸性をもつが、『垂仁紀』三年条の天日槍渡来伝説の中にある「近江国鏡村谷陶人、即天日槍之従人也」の記事は、須恵器生産に渡来人が関わりをもったことを伝えた内容として高く評価されてきた。こうした経緯からも、須恵器生産が渡来人によってもたらされたことは暗黙の了解事項として認識されてきた。須恵器生産の技術は日本で定着して以降、各地で展開していき、六世紀代以降は全国的展開している。初期においては、渡来時の窯跡や須恵器が次第にあるいは急激に変化して日本化が進み、定型化を迎えて行く方向性が示されている。しかしこうした須恵器の変遷が示される一方で、実際に生産に携わった渡来人の様相やその推移については、さほど明らかにされていないのが現状である。須恵器生産自身は渡来人の主導の元に成立して継続するが、それに従事した渡来人の集落の様相や渡来的要素の整理・比較といった総合的な把握は途に着いた状況である。そして、渡来的要素の動向と生産組織の相関関係についても未解明の部分が多いといえる。したがって本稿は、近年の調査資料を参考にしつつ、窯跡と須恵器、そして集落遺跡について渡来的要素のあり方を再整理してその推移を探り、生産に携わった渡来人の動向やその要因について検討する。加えて、渡来人の動向と生産の展開、生産組織の変化について関連させて考察していきたい。尚、本稿では、大阪・陶邑窯と周辺の地域について中心的に取り扱い、他地域については適時触れることとし、渡来人の動向が詳細につかめる5世紀代を主にとりあげていくことにする。
著者
内田 真雄
出版者
奈良大学大学院
雑誌
奈良大学大学院研究年報 (ISSN:13420453)
巻号頁・発行日
no.9, pp.152-154, 2004-03

古墳時代の研究において、鉄器にかかわる諸事象の解明は、国家の成立過程などを研究する上での重要課題である。鉄をめぐる研究は、鉄器それ自体の研究の他に、鉄器の生産体制や流通論、所有関係など様々な視点からのアプローチがある。本論では、鉄器生産に関連する遺物から古墳時代の鉄器生産の展開について考えた。具体的には、鍛冶遺構・鍛冶関連遺物の検討や、製品である鉄器自体から、鍛冶技術の発展と展開について検討した。
著者
山元 貴継
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 Ser. A (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.73, no.12, pp.855-874, 2000-12-01 (Released:2008-12-25)
参考文献数
56
被引用文献数
1 3

本研究は,韓国の地方.市郊外地域の日本統治時代における空間的変容を,土地利用や土地所有状況の観点から分析した.地籍資料に加えて聞き取りを活用した分析の結果は,以下のように要約される.変化の大部分は,川沿いの低地や山沿いの緩斜面に展開した田畑に限定された.近隣居住の韓国人個人の所有が多かった農地は, 1920年代中頃にはインフラ用地として一部が朝鮮総督府所有などに,1930年代末からは都市部居住の韓国人個人所有の宅地に転換された.後者の時期に日本人地主は,郊外地域にまで居住しっっ農地や一部の山林をも所有するに至った.一方で,山林の中でもとくに稜線上は,一部「国有」林の払い下げのほかは,ほぼ特定氏族の墳墓を抱いた山林として顕著に残され,現在までも細長く農地や宅地を取り囲む景観を維持している.この稜線部に対する新規地主の土地獲得は,当時からの住民に対しより強い衝撃を与えており,特別な意識の存在が指摘された.
著者
Masashi Fujita Atsushi Takahashi Hiromichi Imaizumi Manabu Hayashi Ken Okai Kazumichi Abe Hiromasa Ohira
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
vol.58, no.17, pp.2507-2514, 2019-09-01 (Released:2019-09-01)
参考文献数
41
被引用文献数
10

We report 2 cases of endogenous endophthalmitis associated with pyogenic liver abscess caused by Klebsiella pneumoniae. Case 1 involved a 70-year-old woman and case 2 involved a 50-year-old man who were admitted to our hospital with diagnoses of liver abscess and endogenous endophthalmitis, respectively. The liver abscess resolved with antibiotics and percutaneous transhepatic drainage in case 1 and with antibiotics alone in case 2. Even though both cases underwent ophthalmic surgery, they were discharged from our hospital without the recovery of their eyesight. An earlier diagnosis and treatment are needed to improve the prognosis of endophthalmitis.

1 0 0 0

出版者
向日書館
巻号頁・発行日
1948
著者
清村 紀子 鹿嶋 聡子 時吉 佐和子 寺師 榮 有田 孝 伊藤 直子 工藤 二郎
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.16, no.5, pp.632-642, 2013-10-31 (Released:2013-11-25)
参考文献数
14

本研究は,中学生へのCPR教育の意味を質的に明らかにし,Kolb経験学習理論を基盤に考察することを目的とする。A地域の中学生53人に対し,簡易型キットを用いたCPR教育実施後に「いのちについて考える」をテーマに記載を求めた作文から,意味ある内容を文章単位で抽出し内容分析した。18部の作文から抽出した193のテクストデータから,【いのちと人とのつながり】,【救急医療に対する認識の高まり】,【思春期における成長】,【バイスタンダーCPRを拡大する上での課題】,【中学生のCPRに関する認識と認知度の実態】の5カテゴリを抽出した。中学生はCPR教育をきっかけとし,知識・技術の習得のみならず,救急医療の現状の課題への理解やバイスタンダーとなることを現実的に実感することに加え,いのちや人とのつながりについて深慮しており,中学生へのCPR教育がいのちの教育や成長発達に意義あることが示唆された。
著者
新妻 実保子
出版者
中央大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

ロボットの愛着行動モデルの堅牢性に課題があり,長時間安定してロボットを動作させることが困難であることが実験の準備を通じて明らかになった。また,「なつき度」としてモデル化している人とロボットの関係性を,人とロボットのインタラクションの履歴から更新する処理が適切に計算されていないことがわかった。そのため,今年度は,長時間の実験実施に向けた愛着行動モデルの改良を行った。その結果,長時間安定して動作できることを確認し,愛着行動の有無によるロボットとのコミュニケーション実験を通じて,新しく改良した行動モデルによって,適切に愛着行動が示され,さらにロボットやロボットの振る舞いについて事前知識のない被験者であっても,ロボットが誰に対して懐いているかといった愛着行動の特徴を適切に理解していることを確認した。なつき度の適切な変化に関しては引き続き取り組んでいく。また,生活空間でのロボットの利用を考え,ロボットの愛着行動に加え,見守り機能を実装した。3次元測域センサによる人の位置,姿勢の計測,及びカメラとの統合による人の視野推定を新たに実現し,環境の構成と人,ものなどの動物体の移動履歴を表した環境地図を生成し,不審者,不審物,人の危険などを検出し,ロボットが人へ伝達する。この機能は,生活空間でのロボットの長期利用を想定しやすくするものと位置付けられる。さらに,不審物の存在などを非言語情報で伝達できることを確認し,また愛着行動をベースとして見守り行動を導入した際も被験者はロボットの愛着行動を理解していることを確認した。

1 0 0 0 OA 施政三十年史

出版者
朝鮮総督府
巻号頁・発行日
1940

1 0 0 0 OA C China 9100: Navy

巻号頁・発行日
1951
著者
相馬 貴代
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement
巻号頁・発行日
vol.31, pp.67, 2015

(目的)ワオキツネザルは、マダガスカル南部の乾燥有刺林から南東部の河辺林、中央高地の落葉林、高山地帯や低地林などの極めて多様な環境に分布する。他群領域に侵入する「エクスカーション」を行って採食し、果実の利用可能性の低い時には葉食にシフトする日和見採食者である。本研究では、マダガスカル南部の導入樹種と在来樹種の混在する河辺林において、上位採食樹種の除去がワオキツネザルの採食行動へ与える影響を調べた。(方法)ベレンティ保護区においては、ワオキツネザルの脱毛症の原因となる上位採食樹種ギンネム(<i>Leucaena leucocephala</i>)が2007年に除去された。1年後の2008年、先行研究の結果からギンネムが最も多く採食された乾季の6月に、同じ調査群2群を選び個体識別に基づいた同様の方法で、採食生態について観察を行った。(結果と考察)2群いずれも除去前と後の栄養摂取量に有意差は見られなかった。2001年と2005年にエクスカーションを行い他群領域でギンネムを中心に導入樹種を採食していた自然植生地域のCX群は、エクスカーション先を変え、同じく自然植生地域の他群領域で在来樹種を中心に採食した。導入樹種地域のC1群は以前と同じくエクスカーションを行わなかったが、休息時間割合を41.9%から31.1%に減らし採食時間割合を25.9%から36.1%に増やした。以上から、ワオキツネザルはエクスカーション先を変え、採食時間を延ばすなど採食行動を変化させ、重要採食樹種の消失という環境の変化に柔軟に対応することが示唆された。このようなワオキツネザルの採食戦略の可塑性が、マダガスカルの予測不可能な厳しい環境への適応を可能とし、キツネザル類の中でも比較的多様な環境に広く分布できる一因であるのかもしれない。
著者
市野 進一郎 フィヒテル クローディア 相馬 貴代 宮本 直美 佐藤 宏樹 茶谷 薫 小山 直樹 高畑 由起夫 カペラー ピーター
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement
巻号頁・発行日
vol.29, 2013

(目的)マダガスカルに生息する原猿類(キツネザル類)は,真猿類とは独立に群れ生活を進化させた分類群である.集団性キツネザルには,性的二型の欠如,等しい社会的性比,メス優位など哺乳類一般とは異なるいくつかの特徴がみられる.こうした一連の特徴は,社会生態学理論でうまく説明できないものであったが,近年,メスの繁殖競合によって生じたとする考え方が出てきた.本研究では,長期デモグラフィ資料を用いて,ワオキツネザルのメス間の繁殖競合のメカニズムを調べることを目的とした.<br>(方法)マダガスカル南部ベレンティ保護区に設定された 14.2haの主調査地域では,1989年以降 24年間にわたって個体識別にもとづく継続調査がおこなわれてきた.そこで蓄積されたデモグラフィ資料を分析に用いた.メスの出産の有無,幼児の生存,メスの追い出しの有無を応答変数に,社会的要因や生態的要因を説明変数にして一般化線形混合モデル(GLMM)を用いた分析をおこなった.<br>(結果と考察)出産の有無および幼児の生存は,群れサイズによって正の影響を受けた.すなわち,小さい群れのほうが大きい群れよりも繁殖上の不利益が生じていることが明らかになった.この結果は,ワオキツネザルの群れ間の強い競合を反映していると思われる.一方,メスの追い出しの有無は,群れサイズよりもオトナメスの数に影響を受けた.すなわち,群れのオトナメスが多い群れでは,メスの追い出しが起きる確率が高かった.このように,ワオキツネザルのメスは群れ内のオトナメスの数に反応し,非血縁や遠い血縁のメスを追い出すことで群れ内の競合を回避するメカニズムをもっているようだ.
著者
Toshihiro Kawaguchi Teruko Arinaga-Hino Motoki Shimizu Ken Tanikawa Takahiko Tokushige Shingo Hirai Hiroaki Nagamatsu Hideo Tateishi Akio Takata Tatsuya Ide Takuji Torimura
出版者
The Japanese Society of Internal Medicine
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
vol.58, no.17, pp.2501-2505, 2019-09-01 (Released:2019-09-01)
参考文献数
14
被引用文献数
3

We herein report the first case of immune-mediated drug-induced liver injury that may have been caused by laninamivir. A 15-year-old girl was diagnosed with influenza and prescribed 40 mg laninamivir. Six weeks later, she was admitted to our hospital because of jaundice and fatigue. Laboratory examinations revealed elevated levels of hepatobiliary enzymes, and acute liver injury was suspected. Laboratory examinations and histological findings were characteristic of autoimmune hepatitis. Steroid treatment was ineffective, and azathioprine was added to the treatment. Twenty-two months after the onset, a second biopsy revealed the absence of inflammatory infiltrations, and the drugs were withdrawn. Liver function tests remained normal nine months after withdrawal.

1 0 0 0 OA 陸軍服制図解

著者
梅田敬止 編
出版者
川流堂
巻号頁・発行日
1899