著者
黄 聖琥 菅原 順 佐武 利彦
出版者
特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
雑誌
日本レーザー医学会誌 (ISSN:02886200)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.118-125, 2018-07-15 (Released:2018-10-16)
参考文献数
32

肝斑に対するQスイッチNd:YAGレーザーによるトーニング治療(以下QYT)の効果は,ケラチノサイト内のメラニン顆粒を除去していく作用とメラノサイトを刺激するサイトカインを一部抑制する作用もあるが,メラノサイトの沈静についてはトラネキサム酸内服を主体にしたスキンケアや遮光などの保存療法が効果的であり,優先される.保存療法下でのQYTは照射頻度など注意すべき点はあるものの,肝斑治療に効果的に働くことが多い.一部QYTに抵抗性の肝斑もあり,対策が必要となる.Low reactive Level Laser Therapy(LLLT)などのSkin Rejuvenation治療が長期的な肝斑のコントロールに有益に働くこともある.画像診断をもとにQYTやその他治療の適応を見極め治療計画をたてることが,Skin Rejuvenationと肝斑治療を両立させるのに重要である.
著者
田中 恵理子 代 英杰 林 永波 古月 文志 田中 俊逸 神 和夫 平間 祐志
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 = Japan analyst (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.58, no.9, pp.807-813, 2009-09-05
参考文献数
18
被引用文献数
1 5

2005年11月中国吉林市にある吉林石油化学会社の工場で起こった爆発事故によって,ニトロベンゼンが中国東北部を流れる松花江に流入し,河川を汚染した.本研究では,汚染物質が通過したハルビン市内の松花江で採取された魚試料中のニトロベンゼンの測定を行った.また,ニトロベンゼンの代謝によって生成すると予想されるニトロフェノール類の定量を行った.ニトロベンゼンの抽出と濃縮には,精油定量装置を用い,魚試料の調製,魚試料の前処理,抽出条件等について検討した.その結果,2006年3月と10月に採取した魚試料からは比較的高い濃度のニトロベンゼンが検出された.また,魚試料からニトロベンゼンの代謝物と思われる<i>o</i>-,<i>m</i>-,<i>p</i>-ニトロフェノールが検出された.

1 0 0 0 OA 回赦帳

出版者
巻号頁・発行日
vol.[36] 慎徳院様一回御忌(嘉永七年),

1 0 0 0 OA 笑註茶菓詩

著者
方外道人 著
出版者
高崎修助[ほか]
巻号頁・発行日
vol.下, 1885

1 0 0 0 OA 笑註茶菓詩

著者
方外道人 著
出版者
高崎修助[ほか]
巻号頁・発行日
vol.上, 1885
著者
西 勇樹 大住 倫弘 信迫 悟志 森岡 周
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.44 Suppl. No.2 (第52回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.0391, 2017 (Released:2017-04-24)

【はじめに,目的】慢性疼痛患者では交感神経活動の変調が生じやすいことが報告されている。さらに,交感神経活動の変調が生じやすい者は内受容感覚の感受性(以下,IS)が高いことが健常成人を対象にした研究で明らかにされている(Pollatos 2012)。我々も健常成人におけるISと交感神経変動の関係性を追試実験し,先行研究と同様にISが高い者は交感神経変動が生じやすいことを確認した(第51回日本理学療法学術大会)。本研究では,研究対象を慢性疼痛患者とし,慢性疼痛患者における交感神経変動の時間的変化とISの関係性を明らかにすることを目的とした。【方法】対象は介護老人保健施設利用中の高齢者35名(男性7名,女性28名,平均年齢85.4±6.6歳)である。全被験者を疼痛罹患期間が6ヵ月以上の者を慢性疼痛群(n=21),それ以外の者をコントロール群(n=14)に分けた。ISを定量化するための心拍追跡課題では,一定時間(30,35,40,45s)手がかりなしで自分の心拍数を数える課題を各時間条件1試行ずつ実施した。痛み刺激は圧痛計(デジタルフォースゲージ)を用い,圧痛閾値までの刺激を与え,安静時及び圧痛時の自律神経活動を記録し,ローレンツプロット解析を行い(Toichi 1997),交感神経系指標(以下,CSI)を算出し,安静時・圧痛刺激時・圧痛刺激から1分後のCSI値を記録した。各時間条件におけるCSIを2群間で比較することに加え,各群におけるCSIを各時間条件間で比較した。また,各群におけるCSIの安静時と疼痛刺激時の差分とISとの相関関係を分析した。なお,有意水準は5%未満とした。【結果】2群間比較の結果では,CSI(安静時,圧痛刺激時,一定時間経過後)に群間差を認めなかった。また,コントロール群におけるCSIの時間的変化において,安静時と圧痛刺激時に有意差を認めたが(p<.01),1分後のCSI値には有意差を認めなかった(p=.07)。一方,慢性疼痛群では安静時と比べ,圧痛刺激時のみならず1分後のCSI値にも有意差を認めた(p<.01)。安静時と疼痛刺激時の差分とISとの相関分析では,コントロール群においては有意な相関を認めなかったが(r=.23,p=.42),慢性疼痛群では負の相関が認められた(r=-.46 p<.05)。【結論】慢性疼痛患者において,疼痛刺激による交感神経反応が大きく,その反応が一定時間経過後まで持続することが明らかとなった。さらに,疼痛刺激によって交感神経反応が生じやすい者ほどISが低いことが明らかとなった。これは健常成人における相関関係とは解離する結果であり,疼痛の慢性化に伴ったISの変容が,交感神経反応を生じやすくさせる要因となると示唆された。つまり,内受容感覚は自身の自律神経反応を的確に捉えて,それを制御するプロセスで重要な感覚であることが示唆された。
著者
黒田 敏 桑山 直也 早川 由美子 出沢 真理 柏崎 大奈 秋岡 直樹
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

骨髄間質細胞とnon-Muse細胞を移植した各群の運動機能の回復は移植後21日目に明らかとなったが、その後安定期に達した。Muse細胞を移植したクループでは、機能的な回復は移植28日後には観察されなかったが、35日後に明らかとなった。組織学的評価では、唯一Muse細胞は梗塞脳に生着し、神経細胞に分化した。本研究では、Muse細胞が虚血性脳卒中患者における末梢血中に骨髄から動員されるという仮説を証明することを目的とした。虚血性脳卒中患者29人について定量的解析をした結果、Muse細胞の数は発症後24時間以内に増加し、喫煙とアルコール摂取量がMuse細胞の増加に影響を与えることが明らかとなった。

1 0 0 0 OA 名誉毀損論

出版者
[製作者不明]
巻号頁・発行日
vol.[1],
著者
塚本 増久
出版者
Japanese Society of Tropical Medicine
雑誌
Japanese Journal of Tropical Medicine and Hygiene (ISSN:03042146)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.215-228, 1989-09-15 (Released:2011-05-20)
参考文献数
23
被引用文献数
1

1986年度文部省科学研究費による海外調査でマレーシアの蚊相を調べた際, ボルネオ島キナバル山の高所に自生する, 食虫植物ウツボカズラの壺から数種の蚊幼虫を採集する機会があったので, その系統分類学的研究を行った。それらのうちのクシヒゲカの1種は1929年に採集され, Culex shebbeareiとして記録されていたものであったが, これを精査したところ東ヒマラヤ原産のこの学名の種とは全く異なり, 新種であることが判明したので, Culex (Culiciomyia) raiahオウサマクシヒゲカ (新称) と命名して詳しい記載を与えた。また, 同種のウツボカズラから発生するオオカも未記載の新種であることが確認されたので, これもToxorhynchites (Toxorhynchites) rajahオウサマオオカ (新称) と命名し, 成虫, 蛹, 幼虫などの形態について記載を行った。学名および和名は, これらの蚊が採集された巨大なウツボカズラNopenthes rajahの種小名 (王様の意) に基づくものである。なお, 同じ水域にはCulex (Lophoceraomyia) jenseni, Uranotaenin (Pseudoficalbia) moultoni, Tripteroides (Rachionotomyia) sp. No.2などの蚊幼虫も発生していた。
著者
桑本 裕二 YUJI KUWAMOTO
出版者
東北大学文学部日本語学科
雑誌
言語科学論集 = Journal of linguistic science, Tohoku University (ISSN:13434586)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.25-35, 1998-11-20

日本語に見られる略語のうち、もとの語がいわゆる超重音節を含む場合、分節音削除をともなった特殊な形成を行う。超重音節は一般に避けられる傾向が強く、日本語においてもその構造は様々に論じられてきており、その存在を認めない説もある。本稿では、略語形成の分析から、超重音節は存在することの新たな根拠を提示した上で、超重音節の2音節への再構成は、通常は起こらず、フットが bisyllabicity に従うときにのみ許される過程であることを示す。
著者
久保田 恵章 玉木 正義 前田 真一 勝股 克成 森脇 崇之 田代 和弘 出口 隆
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.9-11, 2005-01

著者らの施設における男性不妊症に対する精巣内精子採取法(TESE)の臨床成績について検討した.対象は,男性不妊症でTESEを施行した30例(平均年齢35.0歳)で,内訳は閉塞性無精子症7例(精管,射精管閉塞4例,精管切断術後3例),非閉塞性無精子症21例(染色体異常1例,原因不明20例),射精障害(脊髄損傷)2例であった.30例中20例で精子回収が可能であったが,1例は不動精子で凍結保存はできなかった.20例中15例にICSI(卵細胞質内精子注入法)を施行し,8例で妊娠が成立,7例で出産に成功した.非閉塞性無精子症21例中精子回収可能であった11例(52%)と不可能であった10例における精子回収の予測因子の検討では,FSH・LHは非回収群で有意に高値であり,Johnsen's scoreは非回収群で有意に低かった.この3因子は精子回収の予測因子となり得ると考えられたOwing to progress of assisted reproduction technology in recent years, it has become possible for couples with infertility problems to have children. Between March 1998 and May 2003 testicular sperm extraction (TESE) was performed on 30 men with male-factor infertility in our hospital. Consequently, we succeeded in recovering 20 spermatozoa. Intracytoplasmic sperm injection was subsequently performed in 15 couples and resulted in 8 pregnancies. There was a statistically significant difference in follicle-stimulating hormone, luteirizing hormone and Johnsen's score between the non-obstructive groups with successful TESE and those with unsuccessful TESE.

1 0 0 0 OA 蒙求鈔 7巻

巻号頁・発行日
vol.[4], 1600
著者
乾坤坊良斎 作
出版者
蔦屋吉蔵
巻号頁・発行日
vol.初編, 1828