著者
渡邊,洋之
出版者
環境社会学会
雑誌
環境社会学研究
巻号頁・発行日
no.4, 1998-10-05

本稿では捕鯨問題について、歴史-社会学的視点より考察を加えた。多様なクジラと「日本人」とのかかわりは、近代以降、拡張主義的方向性を背景とし、捕鯨業が一つの大きな産業として成立したことで、捕鯨というかかわりに単一化されていった。しかし、「捕鯨文化」を主張する人類学的研究は、日本の捕鯨擁護という政治的目的によりなされたため、上記の過程を無視または的確にとらえずに、捕鯨を実体化した「日本人」の「文化」であるとして正当化するという誤りを犯した。今後のクジラとのかかわりは、野生生物を守ることを基本姿勢とし、その上でかかわりの多様性を維持するという方向で検討されねばならない。その際には、国家・民族・地域を実体化しその「文化」であると表象して正当化すること、また逆に、「文化」と表象することである国家・民族・地域を実体化することは、慎重かつ批判的に考察されるべきである。
著者
田中 宏昌 石橋 忠良
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.19, no.6, pp.3-11, 1981-06-15 (Released:2013-04-26)
参考文献数
6
被引用文献数
1

鉄道構造物の高架下は現在多目的に利用されている。そのため, 高架下からの火災の発生により列車の運行に支障の生ずることもある。本稿は, 鉄道高架橋の火災被害とその復旧方法について紹介するものである。

1 0 0 0 OA 大赦調書

出版者
巻号頁・発行日
vol.[83] 三十二 三分冊ノ二 (御転任御兼任御祝儀御之御赦ニ付前々御仕置ニ成候者共書付 五(文政元年)),
著者
岩堀 恵祐 橋本 奨
出版者
環境技術学会
雑誌
環境技術 (ISSN:03889459)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.107-111, 1991

PVA硼酸法による下水活性汚泥の包括固定化ビーズを用いた低濃度汚染水の有機成分, アンモニア性窒素およびフミン酸の分解・除去能を種々実験的に検討したところ, 約61~75%の安定したTOC除去率が得られ, またビーズ充填率および水理学的滞留時間の増加に伴い, NH<SUB>4</SUB>-N・フミン酸の各除去率は増加し, さらに曝気脱窒によるNO<SUB>3</SUB>-N除去も期待できることが示唆された.<BR>一方, 固定化ビーズを硫黄補填好気-嫌気ろ床法に適用したところ, TOC・NH<SUB>4</SUB>-Nの効率的な除去とフミン酸の吸着除去ができることが明らかとなった.しかし, 嫌気槽での硫黄脱窒反応を促進するには, 好気槽からの持込み溶存酸素に注意する必要があることがわかった.<BR>PVA硼酸固定化ビーズは, 耐久性に優れているので, 低濃度汚染水の高度処理には実用性の高い固定化担体であるといえる.
著者
飯沼, 慾斎
出版者
巻号頁・発行日
vol.[13], 1832
著者
藤田 喜久 都築 章子 今宮 則子 平井 和也 ストラング クレッグ ハルバーセン キャサリン 平賀 伸夫 FUJITA Yoshihisa TSUZUK Akiko IMAMIYA Noriko HIRAI Kazuya STRANG Craig HALVERSEN Catherine HIRAGA Nobuo
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要, 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学 (ISSN:18802419)
巻号頁・発行日
vol.63, pp.315-324, 2012-03-31

COSIA (Communicating Ocean Sciences to Informal Audiences) is one of two versions in “Communicating Ocean Sciences (COS)” series developed by Lawrence Hall of Science (LHS), University of California Berkeley.COSIA provides learning opportunities for both undergraduates and graduate students to understand theory andinquiry-based pedagogy in science education. This paper describes the overview of COSIA and its Japanese version development process.
著者
渡辺 久雄
出版者
兵庫地理学協会
雑誌
兵庫地理 (ISSN:13414054)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.29-36, 1960-03
著者
猪 貴義 石垣 貞夫
出版者
公益社団法人 日本実験動物学会
雑誌
実験動物 (ISSN:00075124)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.8-13, 1961-01-30 (Released:2010-12-09)
参考文献数
8

1949年以降, 東北大学農学部家畜育種学教室で育種して来たマウスの4系統, dd, rr, ss, C57BLの成熟♂を用いて赤血球数, 白血球数, hemoglobin量, 血清蛋白濃度, 白血球の分類について, 平均値と偏差を求め, 統計的にその有意差を検討したところ, 赤血球数, 白血球数, hemoglobin量において有意差のあることを認めた。赤血球数はdd 1055±64万, rr 1090±66万, ss 994±80万, C57BL 1117±78万であり, 白血球数はdd 8, 560±1, 628, rr 8, 013±1, 655, ss 6, 725±1, 696, C57BL 5, 046±2, 242であり, hemoglobin量はdd 15.29±1.01g/d1, rr 16.74±0.68g/dl, ss 15.53±1.20g/dl, C57BL 15.12±1.15g/dlであった。なお, 血清蛋白濃度については系統間の有意差がなく, 白血球の分類については好中球についてrrとC57BLとの間にのみ有意差があり, 他の系統間には差はみられなかった。