1 0 0 0 OA 真書太閤記

著者
栗原柳庵 [原編]
出版者
博文館
巻号頁・発行日
vol.巻之3, 1909
著者
郭 莉莉
出版者
千葉商科大学
雑誌
千葉商大紀要 (ISSN:03854566)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.43-57, 2007-09

人々を警(いまし)めるための格言が収録された『小窓幽記』は,陳継儒(1558〜1639)によって編纂され,出版当時,文人ならびに一般の人々に歓迎され好評を博した。『小窓幽記』は格言を綴る形式を用いた,晩明の「清言」作品である。「清言」という形式の著作は南北朝の『世説新語』から始まり,唐代と宋代には禅憎,儒者の語録作品が数多く存在する。明代の末期になると,性霊の表現を追求する文学風潮の影響で,独特かつ文学価値の高い「清言」作品が続出した。『小窓幽記』の他に,陳継儒の「清言」作品には『岩棲幽事』,『安得長者言』,『太平清話』,『狂夫之言』などがあり,同じ「清言」の作者に大きな影響を与えた。明代や清代の「清言」作品の中で一番広く知られているものは『菜根譚』であり,版本の違う日本語訳注を入手することは容易である。それに比べ,思想内容や文学形式の面から見てもそれに価値相当する『小窓幽記』の解釈は少ない。本稿は「素」「豪」「奇」の部から30条を選び,訳注を付ける。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.614, pp.68-71, 2005-11

2005年9月,マツダが同年8月に国内発売したばかりのスポーツカー「ロードスター」の発表会を,全国を順々に回りながら開いていた時のことである。一風変わったお客さんがいた。クルマに乗り込んでずっと無言でシフトレバーを動かしている。気になった同社の技術者が声を掛けると,口を開いた。「いやあ,私はアイシン・エーアイ(本社愛知県西尾市)の人間なんですわ。

1 0 0 0 OA 金瓶梅

著者
やなぎ生 著
出版者
日吉堂
巻号頁・発行日
1911
著者
仁藤 敦史
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.200, pp.37-60, 2016-01-31

難波は古代都城の歴史において外交・交通・交易などの拠点となり,副都として機能していた。外交路線の対立(韓政)により蘇我氏滅亡が滅亡し,難波長柄豊碕宮(前期難波宮)が大郡などを改造して造られた。先進的な大規模朝堂院空間を有しながら,孝徳期の難波遷都から半世紀の間は同様な施設が飛鳥や近江に確認されない点がこれまで大きな疑問とされてきた。藤原宮の朝堂院までは,こうした施設は飛鳥に造られず,この間に外交使節の飛鳥への入京が途絶える。これに対して,藤原宮の大極殿・朝堂の完成とともに外国使者が飛鳥へ入京するようになったことは表裏の関係にあると考えられる。こうした問題関心から,筑紫の小郡・大郡とともに,難波の施設は,唐・新羅に対する外交的な拠点として重視されたことを論じた。前提として,古人大兄「謀反」事件の処理や東国国司の再審査などの分析により,孝徳期の外交路線が隋帝国の出現により分裂的であり,中大兄・斉明(親百済)と孝徳・蘇我石川麻呂(親唐・新羅)という対立関係にあることを論証した。律令制下の都城中枢が前代的要素の止揚と総合であるとすれば,日常政務・節会・即位・外交・服属などの施設が統合されて大極殿・朝堂区画が藤原京段階で一応の完成を果たしたとの見通しができる。難波宮の巨大朝堂区画は通説のように日常の政務・儀礼空間というよりは,外交儀礼の場に特化して早熟的に発達したため,エビノコ郭や飛鳥寺西の広場などと相互補完的に機能し,大津宮や浄御原宮には朝堂空間としては直接継承されなかったと考えられる。藤原宮の朝堂・大極殿は,7世紀において飛鳥寺西の広場や難波宮朝堂(難波大郡・小郡・難波館)さらには筑紫大郡・小郡・筑紫館などで分節的に果たしていた服属儀礼・外交儀礼・饗宴・即位などの役割を集約したものであると結論した。
巻号頁・発行日
vol.第15冊, 1000
著者
杉山 純多 勝本 謙
出版者
日本菌学会
雑誌
日本菌学会大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.54, 2007

澤田兼吉 は1929 年, 1928 年 8 月台湾台中州尾上(約 2,600 m)で採取したホソバゼンマイ (<I>Osmunda japonica</I> var. <I>sublancea</I>) の葉・葉柄に寄生する菌類を変形菌類の新属新種<I>Phytoceratiomyxa osmundae</I> Sawada (台湾博物学会会報 19 : 31. 1929) として記載した. 原記載文ならびに再記載文(台湾産菌類調査報告, 第五編, p. 11, 1931)とその図解(外生胞子を付けた胞子嚢が描かれている)を見ると, 明らかに H. Nishida et al. (Can. J. Bot. 73 (Suppl. 1): S660-S666. 1995) によって明らかにされた <I>Mixia osmundae</I> (= <I>Taphrina osmundae</I>) の特徴によく似ており, 澤田の誤同定の可能性が強く示唆された. 最新のDictionary of the Fungi, 9th ed. (2001) によると, <I>Phytoceratiomyxa</I> は「疑問名 ?Myxomycetes」と表記されている. 昨年、件の新属新種のタイプ標本が国立科学博物館菌類標本庫に収蔵されていることが判明し, このたび当該標本を詳細に調べることができた. その結果, <I>Phytoceratiomyxa osmundae</I>の形態学的特徴は H. Nishida et al.(前述)定義の<I>Mixia osmundae</I> (T. Nishida) Kramerと合致した. 従って, <I>P. osmundae</I> Sawada は<I>T. osmundae</I> T. Nishida、すなわち<I>Mixia osmundae</I>(T. Nishida)Kramer の分類学的異名となる. 両属の命名法上の取り扱いについては別途正式に提案する. また, <I>Mixia osmundae</I> のバシオニム<I>Taphrina osmundae</I> T. Nishida の原記載文の根拠となった2標本は消失したものと判断し, 上記 H. Nishida et al.(前出)に記載, 引用された1標本(IAM-F 0148)を <I>Taphrina osmundae</I> T. Nishida のネオタイプに指定することとする. なお, 新属新種 <I>Phytoceratiomyxa osmundae</I>と新種 <I>T. osmundae</I> の原記載文はそれぞれ日本語と英語で書かれラテン語記載を欠くが, 発表年 (1911年)が1935年1月1日以前なので国際植物命名規約第36条1に抵触しないことになる.
著者
西田 昂平 秋本 洋平
出版者
進化計算学会
雑誌
進化計算学会論文誌 (ISSN:21857385)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.61-74, 2017 (Released:2017-12-01)
参考文献数
17

The population size, i.e., the number of candidate solutions per iteration, is the only parameter for the covariance matrix adaptation evolution strategy (CMA-ES) that needs to be tuned depending on the ruggedness and the uncertainty of the objective function. The population size has a great impact on the performance of the CMA-ES, however, it is prohibitively expensive in black-box scenario to tune the population size in advance. Moreover, a reasonable population size is not constant during the optimization. In this paper, we propose a novel strategy to adapt the population size. We introduce the evolution path in the parameter space of the Gaussian distribution, which accumulates successive parameter updates. Based on the length of the evolution path with respect to the Fisher metric, we quantify the accuracy of the parameter update. The population size is then updated so that the quantified accuracy is kept in the constant range during search. The proposed strategy is evaluated on test functions including rugged functions and noisy functions where a larger population size is known to help to find a better solution. The experimental results show that the population size is kept as small as the default population size on unimodal functions, and it is increased at the early stage of the optimization of multimodal functions and decreased after the sampling distribution is concentrated in a single valley of a local optimum. On noisy test functions, the proposed strategy start increasing the population size when the noise-to-signal ratio becomes relatively high. The proposed strategy is compared with the CMA-ES and the state-of-the-art uncertainty handling in the CMA-ES, namely UH-CMA-ES, with a hand-tuned population sizes.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.730, pp.25-27, 2015-07

新しいボディーの溶接工程にフロア骨格が流れてくると、それを作業場(ステーション)にしばらく留め、作業者がフロア骨格の上にインナー治具をセットする。続いて、作業者は、インナー治具の上に、サイドシルやウインドウシールド、センターバルクヘッドな…
著者
奥平 啓太 平田 圭二 片寄 晴弘
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.19(2006-MUS-064), pp.53-58, 2006-02-23

ポップス系音楽においてドラムのグルーブ感は,楽曲全体の印象を変えるような重要な要素の 1 つと考えられる.我々はこれまで,タイトとルーズのグルーブ感を与えたドラム演奏から,スネア,ベースドラム,ハイハットの打点時刻と音量を測定し,これらのグルーブ感との関連を調べてきた.この結果からグルーブ感の違いは,実際の打点時刻や音量からも読み取ることが出来た.本研究では,グルーブ感を含んだ様々な演奏意図と打点時刻及び音量との関係を分析した.その分析結果をふまえてドラム演奏生成システムを実装した.そのシステムは連続する打点の相関を考慮すること,ゴーストノート付加できることなどの特徴を持つ.