著者
堤 寛
雑誌
移植 (ISSN:05787947)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.110-115, 2010-04-10
参考文献数
14
著者
槇村 浩一
出版者
日本細菌学会
雑誌
日本細菌学雑誌 (ISSN:00214930)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.295-312, 2007-05-25 (Released:2007-12-21)
参考文献数
66
被引用文献数
1

病原微生物の中で, 最も身近でありながら実際には一際理解し難い生物群が「真菌」であったかも知れない。本稿では先ず真核生物としての真菌の特徴と, 複雑であったその分類・命名, ならびに病原性とヒト免疫との関連を論じた。次に真菌によって惹起される主要な健康障害とその疫学, および抗真菌薬の作用機序・耐性化機序について述べた。最後に真菌と真菌による健康障害への研究・対策上の基盤となる研究者と教育の現状を論ずることによって, 医学領域における真菌とその問題を概説した。
著者
新城 正紀 川南 勝彦 簑輪 眞澄 坂田 清美 永井 正規 Shinjo Masaki Kawaminami Katsuhiko Minowa Masumi Sakata Kiyomi Nagai Masaki 沖縄県立看護大学 国立保健医療科学院 和歌山県立医科大学 埼玉医科大学
出版者
厚生労働統計協会
雑誌
厚生の指標 (ISSN:04526104)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.17-25, 2003-02
被引用文献数
1

目的:著者らは,全国レベルで難病患者個人の臨床情報,疫学・保健・福祉情報,予後情報を収集しデータベース化およびコーホート研究を行っている。今回は,1999年に実施したベースライン調査結果を基に,今後の保健福祉サービス(以下,公的サービス)の在り方について検討するため,公的サービス(ホームヘルパー,看護師,保健師)の利用状況,医療機関への受診状況,サービスおよび現在の生活への満足度,病気への受容度,今後必要とするサービスについて,疾患別および日常生活動作別に把握することを目的とした。方法:対象者は,全国の保健所のうち,本研究に調査協力可能であった35保健所管内における新規・継続の特定疾患医療受給者(1999年4月1日時点において受給資格を得ている者および,それ以降に受給資格を得る者)とした。調査項目は,基礎情報-特定疾患治療研究事業医療受給申請書,疫学・福祉情報調査,日常生活動作,公的サービスへのニーズおよびディマンド調査をもとに,公的サービス(ホームヘルパー,看護師,保健師)の利用状況,医療機関への受診状況,現在受けているサービスおよび現在の生活への満足度,今後必要とするサービス,病気への受容度とした。調査方法は,各協力保健所が調査対象とした難病患者に対して,新規・更新の申請時に調査項目に関する面接調査を行った。ただし,面接調査が不可能な場合にのみ郵送調査を行った。解析は,収集できた調査数の最も多かった6疾患(パーキンソン病,脊髄小脳変性症,筋萎縮性側索硬化症,重症筋無力症,演癌性大腸炎,全身性エリテマトーデス)について,日常生活動作別に各調査項目の実態を明らかにすることとした。結果および考察:調査データが得られたのは30保健所(北海道から沖縄まで21都道府県)であり,回収率は57.7% (=2,059人:調査実施数/3,571人:調査予定者数)であった。そのうち,痩学・福祉情報調査,公的サービスへのニーズおよびディマンド調査への協力に同意しなかった者または回答拒否者496人(24.1%)を除いた全疾患の合計は1,563人(男:687人,女:876人)であった。このうち,解析対象とした6疾患の合計は1,211人(男:543人,女:668人)であった。疾患別に公的サービスの利用割合をみると筋萎縮性側索硬化症が最も高く,ついでパーキンソン病,脊髄小脳変性症,重症筋無力症,全身性エリテマトーデス,潰癌性大腸炎の順であり,疾患の重症度に応じた公的サービスが提供されていると推察できるが,疾患ごとに公的サービスのニーズやディマンドが異なると考えられるので,詳細な分析が必要である。特に,筋萎縮性側索硬化症では往診・入院の割合も高かったことから,公的サービスおよび医療によるケアを必要とする疾患であると思われる。6疾患を全体的にみると,2割~3割の者が現在の生活に「やや不満~不満」と回答しており,大半の者が普通以上の生活を営んでいると推察できる。6疾患とも今後必要とする公的サービスがあるとの回答があり,ホームヘルパー,デイサービス,ショートステイ,訪問歯科治療,難病相談会,難病患者の集い,訪問看護,訪問診療,医療機器の貸与,緊急通報システム,住宅改造,機能回復訓練の全ての項目で何らかの公的サービスの必要が選択され,その必要性が明らかとなった。結論:公的サービスは難病患者の生活の質の向上につながると考えられるが,本当に必要な患者に必要なサービスが提供されているか,必要なサービスは何かなど,疾患や日常生活動作,QOLなどの情報をもとに,画一的にならない一人一人に適したきめ細かい公的サービスの在り方を検討する必要があることが示唆された。
著者
加藤 信朗
出版者
中世哲学学会
雑誌
中世思想研究 (ISSN:03872971)
巻号頁・発行日
no.33, pp.p1-25, 1991
著者
三井 礼子
出版者
国際基督教大学キリスト教と文化研究所
雑誌
人文科学研究 : キリスト教と文化 : Christianity and culture (ISSN:00733938)
巻号頁・発行日
no.48, pp.103-138, 2016-12

本稿ではジョン・トーランドの反教権主義をテーマに、主要著作『秘義なきキリスト教』(1696年)と『セリーナへの手紙』(1704年)を宗教的、自然学的観点から考察し、『自由イングランド』(1701年)と『自由の擁護』(1702年)を政治的観点から考察することを目的とした。彼が何をどのように批判・論駁したのか、そして論敵からどんな批判・攻撃を受けたかを明らかにすることで、彼が迫害と弾圧のために曖昧あるいは戦略的な言葉でしか語りえなかった事柄も含めて、自由思想家あるいは理神論者という呼称が現実の社会においてどのような思想を体現していたかを示そうとした。「隷属と専制的権力の公然たる敵」であると自負するトーランドは、既成キリスト教の宗教的権力は魂不滅の教理を基盤とした聖職者による宗教の独占形態をもたらし、専制政体の国家的権力は王権神授説を基盤とした専制君主による国家の独占形態をもたらしたと主張した。この二大権力を打破するために、トーランドは、本来の宗教とは徳と神についての正しい観念から成り、このような真理を理解力にもっとも乏しい者にも容易にわかるように明らかにし、迷信的な見解と慣習を一掃することをめざすものであるにもかかわらず、異教主義に汚染されたイングランド国教会はこのような神の教えを軽んじ、理解不能な三位一体を今なお「秘義」として温存・擁護し、「秘義」信仰の強要とそれを拒む者に対する弾圧・迫害を行っていると糾弾し、本来のキリスト教の教理には理性に反するものも、理性を超えるものもないと主張する著作を公けにした。また、王政復古後にもたらされた専制政体の復活を阻止し名誉革命の原理を堅持・推進する「コモンウェルスマン」として、統治者の権力は社会から与えられたゆえに社会に対して責任を負う義務があると主張して、王権神授説と王権への絶対服従を拒絶した。さらに、魂不滅の教理に捕らわれた人々の呪縛を解くために、「死すべき人間」の真の姿を唯物論的物質論によって提示し、聖職者の術策から解放された自由で理性を備えた人間として生きることをメッセージに託した。これが自由思想家ジョン・トーランドの宗教的・国家的専制権力に対する果敢な挑戦であった。

1 0 0 0 OA 編集後記

出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, pp.314-314, 2018-06-01 (Released:2018-06-01)

1 0 0 0 OA 協会だより

出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, pp.312-313, 2018-06-01 (Released:2018-06-01)

1 0 0 0 OA 行事予定表

出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, pp.311-311, 2018-06-01 (Released:2018-06-01)