著者
渡邉 守邦
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学文学部紀要 (ISSN:02868466)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.49-72, 1992
著者
森田 登代子
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要
巻号頁・発行日
vol.29, pp.247-276, 2004-12-27

大雑書は平安時代以降の陰陽道や宿曜道の系統をひき、八卦・方位・干支・納音・十二直・星宿・七曜などによる日の吉凶、さまざまな禁忌やまじない、男女の相性運などを内容とした書物のことである。近世後期には庶民の関心をひく生活情報を加え内容を肥大化させ百科全書の体裁を帯びるようになった。これが大雑書である。『簠簋内傳』『東方朔秘傳置文"などの歴註書』や、公家武家階層が利用した百科全書『拾芥抄』をもとに大雑書が刊行された経緯から、天保年間に出版された代表的な大雑書の一つ『永代大雑書萬歴大成』をもとに考察する。大雑書に組み込まれた内容は各板元が所有する版権に大きく左右されたことを、大阪本屋仲間の記録をもとに検証し、自己株の書籍に新しい情報をつけくわえ手直し編集して出版したものが大雑書であったことを明らかにする。また各大雑書の特徴をあげ、大雑書が近世の社会・文化・風俗・生活を知る手がかりになることを強調し、ひいては絵の文化のシンクレティズムを象徴するものであったことを追究する。
著者
北條 秀雄
出版者
大谷学会
雑誌
大谷学報 = THE OTANI GAKUHO (ISSN:02876027)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.128-149, 1931-03
著者
TAKASHI IWASA TOYOKAZU KISHI KAZUHO MATSUURA OSAMU WAKAE
出版者
JAPAN ANTIBIOTICS RESEARCH ASSOCIATION
雑誌
The Journal of Antibiotics (ISSN:00218820)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.1-10, 1977 (Released:2006-04-12)
参考文献数
18
被引用文献数
23 52

A taxonomic study of Streptomyces strain T-36496, which produces an antibiotic effective against rice blast, revealed that it represented a new taxon and it was named Streptomyces novoguineensis sp. nov. The antibiotic, which was named amipurimycin, showed antifungal activity in vitro and considerable curative effect on leaf blast both in green house and field tests at concentrations ranging from 10 to 20 ppm. It was also effective against neck and panicle blast at the same concentration range.
著者
SETSUO HARADA TOYOKAZU KISHI
出版者
JAPAN ANTIBIOTICS RESEARCH ASSOCIATION
雑誌
The Journal of Antibiotics (ISSN:00218820)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.11-16, 1977 (Released:2006-04-12)
参考文献数
11
被引用文献数
25 44

A new antibiotic amipurimycin, active against Pyricularia oryzae in vitro and in vivo, was isolated from the culture filtrate of Streptomyces novoguineensis nov. sp. The antibiotic was purified by a combination of ion-exchange and adsorption chromatography based on its amphoteric water-soluble characteristics. Its molecular formula was estimated to be C20H27-31N7O8.H2O. Characteristic maxima in the UV spectrum and signals in the PMR and CMR spectra were similar to those of 2-aminopurine 9-(β-D)-riboside. These findings indicated that amipurimycin is a new nucleoside antibiotic and the first example of a natural product containing 2-amino-purine.
著者
久冨 香苗
出版者
日本カウンセリング学会
雑誌
カウンセリング研究 (ISSN:09148337)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.30-39, 2014

本稿は,身体症状を呈している相談室登校男子に筆者がスクールカウンセラー(以下SC)として関わった事例を報告したものである。本生徒はネガティヴ感情の表出方法として身体症状を呈しており,その身体症状に大人が注目することでその症状が維持されていると見立てた。よって,援助の目標は,本生徒がネガティヴ感情を身体症状でなく言語的に表出できるようになること,とした。本稿では,本生徒がネガティヴ感情を言語的に表出できるようになるために筆者が行った援助の工夫について考察した。また,本生徒の学校での周りの大人(おもに養護教諭・担任)へのコンサルテーションの重要性についても考察を行った。
著者
平田 祐太朗
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.48-62, 2015-03-30 (Released:2015-08-22)
参考文献数
25
被引用文献数
5 5

本研究は, 発達障害児童の保護者・教員間の協働を支えるスクールカウンセラー(以下, SCと略記)のアプローチについて明らかにすることを目的として行われた。17名のSCへ半構造化面接を行い, その中から得られた30の事例に関するインタビューデータを, グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析を行った。分析のステップは大きく4つに分かれ, その結果, 5つの仮説的知見とモデルを生成した。これらの仮説的知見・モデルに考察を加えたところ, SCのアプローチは多面的な見立てに基づく, 保護者・担任双方への関わりを通して,保護者と担任教師のつなぎを行い子どもの成長を一緒に考えることを目指していた。さらにその関わりは保護者・担任それぞれに対する関わりだけではなくそれらが相互に影響し合う包括的な関わりであった。また保護者への関わりは『保護者のニーズの汲み上げ』『保護者の後押し』『保護者の揺れへの寄り添い』の3つ, 担任への関わりは『担任のバックアップ』『他機関利用に関する担任への助言』の2つで構成されていた。保護者・担任間のつなぎはコミュニケーション, 子ども理解, 両者の想いの3つに整理された。また本研究の課題としてSCの語りから得られた限定的なモデルであるという点, さらに一般化の問題が挙げられた。
著者
柴田 健 SHIBATA Ken
出版者
秋田大学教育文化学部附属教育実践研究支援センター
雑誌
秋田大学教育文化学部教育実践研究紀要 (ISSN:13449214)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.203-212, 2016-03-31

スクールカウンセラーの学校教育への浸透に伴い,学校教育の「心理主義化」が問題となっている.2011年3 月に発生した東日本大震災に伴い,秋田県は多数の被災転校生を受け入れることとなり,これをきっかけに急激な「心理主義化」が進んだ.被災転校生には「心の傷」があるという言説が流布し,学校に緊急スクールカウンセラーが導入され,被災転校生のカウンセリングや教員へのコンサルテーションが行われることとなった.筆者は緊急スクールカウンセラーの一人として,教員へのコンサルテーションを中心に活動した.コンサルテーションを行うに当たっては,「心の傷」言説に与することなく,転校生受け入れの際に教員が行った活動や工夫を明らかにするというインタビュアーの役割を取った.本稿では,3 つのコンサルテーション活動について報告し,社会構成主義的心理療法の観点から考察を行った.
著者
山本 直紀
出版者
The Crystallographic Society of Japan
雑誌
日本結晶学会誌 (ISSN:03694585)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.279-288, 1997-08-30 (Released:2010-09-30)

This article gives fundamentals of analyzing electron diffraction patterns for persons who start to use an transmission electron microscope.