著者
江藤 正顕
出版者
九州大学
雑誌
Comparatio (ISSN:13474286)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.48-60, 2007

Oriental descriptions can be found throughout Walter Benjamin's works: descriptions such as of the game of go, oriental pottery, pictures and calligraphy. Those descriptions seem to be the so called "Orientalism" from the westerners' eyes. For Benjamin, however, those objects were not treated as exotic ones that the westerns yearned for. It can be said that for him his oriental descriptions played the function of reflection on modern western society. The Orient is playing a role as a catalyst to activate his thoughts. The way Benjamin looked at the Orient was greatly influenced by Bertolt Brecht. However, through his eyes seeing the Orient, he has attained his own unique way to cognize history. He tries to break away from historical philosophy of Hegel and Marx. Benjamin's way of understanding of history can also be compared with that of Shinran, the Japanese thinker.
著者
李 勇 佐藤 弘喜
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.51-60, 2011-03-31 (Released:2017-06-24)
参考文献数
7

本研究の目的は、中国華南地域の現地調査に基づき、小型乗用車のスタイリング要素の優先順位を明らかにし、その優先順位に基づき小型乗用車のスタイリング要素の最適組合せを構築することにある。はじめに、市販されている55台の小型乗用車を調査サンプルに選び、スタイリング要素に関する21要素と61水準を抽出した。55台のサンプル車についてスタイリングの順位評価に関する第一段階の現地調査を行った。集計データを数量化I類分析を用い、スタイリング要素の優先順位を把握した。さらに優先要素及び関連する水準を選び出し、コンジョイント分析を用い、プロファイル・カードを得た。それら分析結果に基づき、調査サンプルとしてスケッチを作成した。これらのスケッチについてスタイリング選好に関する第二段階の現地調査を行った。集計データのコンジョイント分析を用いて、小型乗用車スタイリング要素の最適組合せを構築した。得られた最適組合せは中国華南地域の小型乗用車のスタイル開発の基礎として利用可能と思われる。
出版者
日経BP社 ; 1985-
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.373, pp.28-33, 2013-10

「2013年は毎月15万円ずつもらえる見込み」と、さも年金のように配当収入を試算するすずまるさん。投資に割く時間が確保できないので「短期売買は無理」と割り切り、利回り重視、腰を据えた長いスパンの投資を心掛けている。 1999年に2銘柄から株式投資を始め…
著者
村岡 哲也 池田 弘明
出版者
日本信頼性学会
雑誌
信頼性シンポジウム発表報文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.26, pp.59-62, 2013-11-05

鹿児島県霧島市敷根清掃センターで,振動ふるい機に搭載されている三相誘導モーターについてLCC数理モデルの有効性を継続調査している.2008年度まで,敷根清掃センターの三相誘導モーターは,単年度の連続稼働後に全て廃棄処分されていた.2009年度からは,三相誘導モーターを2台調達して,単年度ずつ交互に稼働させ,稼働後のモーターはメンテナンス後,次年度の予備として待機させている.現在,それを繰り返す「新しい定期保全方式」を展開中であり,4年目の単年度あたりの経費は672,000円で,LCCにおけるメンテナスの低減効果がかなり顕著に見られるようになってきた.今後,LCC低減化の調査結果に推測統計学を適用して「新しいLCC算出のための一般式」を提案して行きたいと考えている.

1 0 0 0 OA 史記 130卷

著者
(漢) 司馬遷 撰
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
vol.第23册, 1606
著者
中田 雅博
出版者
JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.283-286, 2007
被引用文献数
1

弊社として30余年の事業の歴史と約2,500台納入させていただいた,その歴史の概要と現在における"スーパーNASP"の特徴について述べる。<BR>要求スペックをいかに実現していくかは世の中の技術の進歩とユーザ様のご支援によるものがベースにある。本文では"WISの歴史と将来"を技術あるいは要求スペックをキーワードあるいは,その狙いがご理解いただけるように記載している。また,将来について紙の生産ラインの特質である高速・連続24時間稼動などそのWISへの期待レベル高さに対して課題と一般的に言われている生産ラインの発展の方向性を見据えながら記載している。"スーパーNASP"を軸に将来へ向けて弊社の方向性とユーザ様の期待とでWISが発展していくものと考える。
著者
中村 順子 浦林 寛英 中島 育美 水内 豊和
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.199-204, 2011-10

わが国における大学等の高等教育における発達障害傾向のある学生に対する支援は始まったばかりであり,また,これまでカウンセリングが中心となっている。平成23年度より,大学入試センター試験において,発達障害学生が受験する際の合理的配慮が公的に保障されるようになったため,今後の大学における発達障害学生への支援については,質的にも数的にもさらなる充実した取り組みが必要になると考えられる。本稿では,発達障害学生に対して,障害者支援に関する法的整備,医療との連携を踏まえた上での根拠のある支援を継続してきているアメリカ合衆国の例をもとに,わが国の高等教育における今後の発達障害学生への支援のあり方を検討した。
著者
清鮑廷博輯
出版者
舟生重長寫
巻号頁・発行日
vol.[3], 1830
著者
成田 匡大 花田 圭太 松末 亮 畑 啓昭 山口 高史 大谷 哲之 猪飼 伊和夫
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.50, no.7, pp.513-520, 2017-07-01 (Released:2017-07-26)
参考文献数
15
被引用文献数
3

目的:慢性疼痛は,成人鼠径ヘルニア術後晩期合併症として認識されてきているが,その治療法は確立していない.本研究の目的は,当科にて作成したアルゴリズムを用いて難治性慢性疼痛の治療を行い,その妥当性を実際の治療成績を下に検証することである.方法:2013年3月から2016年8月の間に,術後3か月以上たっても鎮痛剤内服でコントロールできない疼痛を有する難治性慢性疼痛症例に対して当科で作成したアルゴリズムに従って治療を行った.結果:体性痛6例,神経因性疼痛4例,精巣痛1例の11症例に対してアルゴリズムに従って治療を行い,8症例で疼痛が消失した.8症例のうち5例はトリガーポイントもしくは腸骨鼠径および腸骨下腹神経ブロック注射による侵襲的内科的治療で治癒し,3例は手術にて治癒した.結語:鼠径ヘルニア術後難治性慢性疼痛の治療では,疼痛の種類(体性痛と神経因性疼痛)を診断し,積極的な治療介入を行うが重要である.当科で作成したアルゴリズムを使用することにより,複雑な病態である鼠径ヘルニア術後難治性慢性疼痛症例に対しても外科医主導で治療することが可能である.
著者
Hitoshi KIHARA Koichiro TSUNEWAKI
出版者
日本遺伝学会
雑誌
遺伝学雑誌 (ISSN:0021504X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.310-313, 1962 (Released:2007-05-21)
参考文献数
7
被引用文献数
13 32

The frequencies of haploids in nucleus-substitution lines of T. vulgare var. erythrospermum and Taylor's Triticale having the cytoplasm of Aegilops caudata, were investigated and compared with those found in the ordinary strains.The haploid frequency of the former was 1.7%, while it amounted to 53% in the latter. No haploids were found in the respective controls. The differences are significant in both cases.This result indicates that an alien cytoplasm will increase the tendency of a species to develop parthenogenetically haploid embryos. The difference between T. vulgare var. erythrospermum and Taylor's Triticale indicates that different genotypes respond differently to the same alien cytoplasm.The use of an alien cytoplasm provides a new means for artificial production of haploids.