著者
中島 淳 長岡 裕 大垣 眞一郎
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.19, no.8, pp.664-667, 1996-08-10 (Released:2008-01-22)
参考文献数
6

Water quality of Laguna de Bay, the largest lake in the Philippines, was survyed as a small joint survey of Japanese and Philippine NGO groups. The lake water had relatively high concentration of SS caused by resuspending silt and fine clay from the bottom sediment due to shallow water depth and strong wind. Chl a concentration was low in spite of high concentrations of nitrogen and phosphorus. Trihalomethane formation potential test showed high formation of bromine compounds due to intrusion of sea water into the lake. Relatively high concentration of SS, COD, nitrogen and phosphorus was observed at the mouth of the most polluted tributary.
著者
細谷 裕
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.219-223, 2013

大阪大学では毎年10月中旬から11月にかけて,土曜の午後に6週間,最先端の物理を高校生に体験してもらうプログラムを実施している。自発的な個人参加で,毎回150人以上の高校生が集まる。高校生は科学に興奮する喜びを堪能する。
著者
山口 祥司
出版者
炭素材料学会
雑誌
炭素 (ISSN:03715345)
巻号頁・発行日
vol.1999, no.186, pp.39-44, 1999-02-28 (Released:2010-06-28)
参考文献数
47
被引用文献数
1 5

Solid Electrolyte Interphase (SEI) films play an important role in lithium ion battery. SEI films form ongraphite anode surfaces during early lithium intercalation process. SEI films prevent further solvent decompositionduring charge and discharge in the battery. Morphological study of SEI film formation is very important to understandthe function of SEI film in lithium ion battery system. Simultaneous in-situ electrochemical Atomic Force Microscopy (AFM) and Friction Force Microscopy (FFM) were successfully introduced to monitor SEI film formation in realtime. Topographic and frictional changes on the surface of a Highly Oriented Pyrolytic Graphite (HOPG) electrodein 1 mol/dm3 LiClO4 EC/EMC (1:1) electrolyte were examined during charge and discharge. SEI film formationcommenced at approximately 2V vs. Li/Li+ and stable film formation with an island-like morphology was observedbelow approximately 0.9V vs. Li/Li+. Further experiments on a composite electrode made of synthetic graphite powderand polyvinylidene difluoride (PVDF) binder showed similar phenomena.
著者
福山 正文 今川 八束 原 元宣 田淵 清 伊藤 武 尾畑 浩魅 甲斐 明美
出版者
社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.508-512, 1994-04-20 (Released:2011-09-07)
参考文献数
22

ヒトのVero毒素産生性大腸菌 (VTEC) 感染症に対する感染源や感染経路を究明する一環として, 1991年10月から1992年3月までの期間に相模原市, 横浜市および平塚市で飼育されていた健康な家畜 (ウシ, ブタおよびヤギ) の新鮮糞便を採取し, VTECの分離を試みたところ, ブタ105例中1例 (1.0%), ウシ55例中2例 (3.6%) およびヤギ13例中12例 (15.4%) からそれぞれVTECが認められた.特にヤギについてはわが国では初めての分離例であった.分離菌株の血清型と毒素 (VT) 型の組合わせはウシ由来株ではO116: H21 (VT2) とO163: H19 (VT2), ブタ由来株ではOUT: H19 (VT2vp), ヤギ由来株ではすべてOUT: H21 (VT1) であった.以上の成績からウシおよびヤギから分離されたVTECは, ヒト由来のVTECが産生するVTと同じ毒素型のVTを産生していることが明らかとなり, これらの家畜がヒトの感染源に関与していることが考えられた.
著者
幽明一場人 編
出版者
頴才新誌社
巻号頁・発行日
1893
出版者
防衛庁陸上幕僚監部
巻号頁・発行日
vol.第1部, 1954

1 0 0 0 OA 太平記 : 頭註

著者
村上寛 (巽渓) 註
出版者
宝文館
巻号頁・発行日
vol.上, 1911
著者
海宝 竜也 脇田 玲
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
巻号頁・発行日
vol.2014-GN-91, no.76, pp.1-6, 2014-03-06

Origamic I/O device は,日本の伝統的造形活動である折り紙とコンピューティングを融合することで,従来の折り紙作品の持つ静的で繊細な造形表現に加えて,動的な色彩表現を可能とした折り紙である.本研究は,固い電子部品を含まず,サーモインクや導電性インクといった機能性インクを用いている.それによって,誰でも自由に作品制作を行う事ができるという折り紙の特性を保持したまま色彩制御機能を実現している.折り紙の制作過程から大きく逸脱することなく,電気を用いた色彩変化を可能としている.これによって,従来の折り紙にはない動的な色彩表現を持つ作品を制作することができる.本論文では,色彩制御可能な折り紙の設計とそれら折り紙を用いて創作された作品群について述べる.加えて,電子工作の経験のないユーザーを対象にしたワークショップの様子とそこから得た知見について述べる.
著者
國澤 洋介 高倉 保幸 國澤 佳恵 武井 圭一
出版者
公益社団法人 埼玉県理学療法士会
雑誌
理学療法 - 臨床・研究・教育 (ISSN:1880893X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.8-11, 2014 (Released:2014-02-05)
参考文献数
7

臨床場面での気づきや疑問点を整理し,客観的に捉えて分析していく能力を高めることは,臨床家である我々理学療法士の責務である。症例検討は,この職責を全うするための手段として有用であり,日々の理学療法業務の中から意識的に実践していく必要がある。より有意義な症例検討を行い,理学療法士としてステップアップするためには,臨床活動で生じた興味や疑問にどのように着目していくのか,着目した症例を通して得られた知見をどのように整理するのか,より良い診療を実践していくための手段として臨床研究や症例検討をどのように提示し他者の意見を得るのかが重要と考える。
著者
鈴木 浩太 北 洋輔 井上 祐紀 加我 牧子 三砂 ちづる 竹原 健二 稲垣 真澄
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.368-373, 2012 (Released:2014-12-25)
参考文献数
20

出産から産後約7年6カ月までの縦断的データを用いて, 母親が得た豊かな出産体験が学童期の子どもの行動に与える影響について検討した. 構造方程式モデリングの結果, ①助産所における出産は, 出産体験の豊かさを高める, ②出産体験の豊かさは, 乳幼児期における養育の暖かさを増加させる, ③幼児期での養育が暖かいと, 学童期の子どもの向社会性を増加させ, かつ困難さを減少させる, ④幼児期の子どもの扱いにくさは, 学童期の子どもの困難さを予測することが明らかとなった. すなわち, 学童期の子どもの行動を改善させる要因として, 母親の出産体験の豊かさと養育の暖かさが影響することが示された.