著者
Maiko Akutagawa Kazuki Ide Yohei Kawasaki Mie Yamanaka Ryo Iketani Hiroshi Yamada Naohiko Masaki
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
Biological and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:09186158)
巻号頁・発行日
pp.b17-00354, (Released:2017-06-09)
参考文献数
30

To compare the rate of treatment discontinuation due to adverse events for telaprevir-based triple (T/PR) and pegylated interferon-alfa-2b and ribavirin (PR) therapy for the treatment of hepatitis C virus (HCV) infection in patients over the age of 65 years, in Japan.Retrospective analysis of the health data of patients over the age of 65 years treated for a HCV infection genotype 1 using T/PR or PR therapy, from 38 prefectures in Japan. The primary outcome was the rate of treatment discontinuation due to adverse events for T/PR and PR. The secondary outcome was to evaluate the prevalence and type of adverse events during the treatment period that resulted in treatment discontinuation for both therapies. For comparison, the T/PR and PR populations were matched using the propensity score method, and adjusted odds ratios (ORs) for treatment discontinuation calculated by multivariate logistic regression analysis.The study group included 1330 patients, 328 in the T/PR group and 1002 in the PR group. The rate of treatment discontinuation due to adverse events in the matched population was lower for T/PR (19.82%) than PR (35.98%) therapy, (adjusted OR, 0.418; 95% confidence interval, 0.292-0.599; p < 0.01). Malaise was the principal cause of treatment discontinuation in both groups (T/PR, 30.77%, and PR, 42.37%).Using real-world health data of elderly individuals in Japan, we identified a lower rate of treatment discontinuation for T/PR than PR. Our outcomes provide information for a segment of the population that is generally excluded for clinical trials.
著者
土佐 秀里
出版者
早稲田大学国文学会
雑誌
国文学研究 (ISSN:03898636)
巻号頁・発行日
vol.135, pp.1-12, 2001-10-15
著者
我部 聖
出版者
東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻
雑誌
言語情報科学 (ISSN:13478931)
巻号頁・発行日
no.7, pp.205-218, 2009

1950年に開戦された朝鮮戦争のさなかに、サンフランシスコ講和会議が開かれた。会議の前後に竹内好らを中心に「国民文学論」が提唱され、広く議論された。この戦後の「国民文学論」を、戦前の「国文学」との差異を打ち出そうとする新たな「日本文学」の編成ととらえるとともに、戦後における文化統合の象徴としての「国民」が欲望される兆候とみることもできる。「国民文学」をめぐる論議のなかで、在日朝鮮人の作家金達寿の『玄界灘』を「国民文学」に回収しようとする動きがあったが、それは歴史的文脈を捨象して「被圧迫民族」に同一化しようとする、中心による周縁の包摂といえる。この中心による周縁の包摂を、「周縁」の側からとらえなおすのが本稿の目的である。同時期の沖縄では、琉球大学の学生が発刊した『琉大文学』において「国民文学論」が議論されていた。アメリカ占領下の沖縄では、「琉球文化」を奨励する文化政策と検閲が行われていたが、同人は、「国民文学論」をめぐる言説を「流用」(appropriation)しながら、検閲の視線をくぐり抜けて、脱植民地化の言説を紡ぎ出したのである。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1083, pp.4-6, 2001-03-19

「日本の財政はやや破局に近い状況にある」——。宮澤喜一財務相の3月8日の発言は、政府がこれまでひた隠しにしてきた日本経済の病巣を白日の下にさらす結果となった。後から本人が発言を訂正しても、円売りに歯止めがかからなくなり、13日には日経平均株価は1985年2月以来16年ぶりに1万2000円の大台を割り込んだ。
著者
佐藤 勢紀子 大島 弥生 二通 信子 山本 富美子 因 京子 山路 奈保子
出版者
公益社団法人 日本語教育学会
雑誌
日本語教育 (ISSN:03894037)
巻号頁・発行日
vol.154, pp.85-99, 2013

<p>人文科学,社会科学,工学の3領域9分野14学会誌合計270編の日本語学術論文を対象に,15の構成要素を設定して中間章の構造分析を行った。その結果,《実験/調査型》,《資料分析型》,《理論型》,《複合型》の4つの基本類型とその下位分類としての11の構造型が抽出された。これらの構造型の分野別の分布状況を調べたところ,工学領域では典型的なIMRAD形式を持つ《実験/調査型》が圧倒的であり,一部に《理論型》が存在することが確認された。一方,人文科学・社会科学の領域では,多様な構造型が混在する傾向が見られた。これらの領域では《資料分析型》が共通して認められたが,その出現率には分野によって大きな差があり,一部の分野では《実験/調査型》が優勢であった。論文の構造型は分野によって決まる場合もあるが,むしろ研究主題や研究方法に応じて選定されるものであり,留学生の論文作成・論文読解の支援を行う際にその点に留意する必要がある。</p>
著者
徳田 誠 湯川 淳一
出版者
九州病害虫研究会
雑誌
九州病害虫研究会報 (ISSN:03856410)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.77-81, 2004-11-10 (Released:2009-05-22)
参考文献数
15
被引用文献数
3 5

日本各地の土耕栽培施設バラにおいて,ハオレ状のゴールを形成するタマバエ科害虫(以下,バラハオレタマバエ)が発生した。本種が土着種か侵入種かを検討するため,終齢幼虫の標本を用いて属の同定を行ったところ,Contarinia属の一種であると判明した。したがって,欧米において栽培バラにハオレ状のゴールを形成する害虫として,古くから知られているRose leaf midge,Dasineura rosae(Bremi)とは,上族レベルで異なる別種であると判明した。また,米国においてバラのハオレ状ゴールから採集されているContarinia sp.とも形態的に異なっており,別種であると判断された。国内で,バラ属植物にハオレ状ゴールを形成するノイバラハオレタマバエ,ハマナスハオレタマバエは,いずれもDasineura属の一種であると同定された。したがって,本研究においては,バラハオレタマバエが侵入種であるか土着種であるかは解明できなかった。本種のより詳細な同定を行うためには,今後,本種が多食性であるという可能性も視野に入れ,国内でバラ属以外の植物を寄主としているContarinia属との比較を行う必要がある。また,外国産の種も含めたContarinia属のより包括的な分類学的研究が必要である。さらに,バラハオレタマバエに対する防除手段を検討するため,本種の発生生態および分布拡大経路に関しても研究を行う必要がある。
著者
春田 博
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.954, pp.68-70, 1998-08-24

問 1998年3月期まで3期連続で経常増益となり、株価は過去最高値圏にまで上昇しています。これまでの何が奏功したとみていますか。 答 とりたてて新しい経営施策が成功したということもない。従来と同じやり方です。当節のように波乱万丈の会社が多いなかでは、当社のようなところが評価されるのかなと思います。 問 人事制度改革、取締役改革など、昨今は改革ばやりですが。