著者
斎藤 昭
出版者
The Kitakanto Medical Society
雑誌
北関東医学 (ISSN:00231908)
巻号頁・発行日
vol.10, no.5, pp.510-528, 1960-09-01 (Released:2009-10-21)
参考文献数
16

The author wanted to see what effect the minute electric current generated in the living body would exert on the growth of fibroblasts and bone. For this purpose, the femur and fibroblasts of the heart from the chick embryo were cultured. A modification of the Carrel's bottle was used for the convenience of applying electric current.The growth of 3rd serial culture of the fibroblasts was inhibited by a current of 7.5, 5.0 and 2.1 μA in varying degrees according to the current strength, accelerated by 1.2 μA, and slightly inhibited by 0.1 μA.In passing a 5.0 μA current, the growth was accelerated toward the anode, exhibiting remarkable “polarity”. On the cathodic side, however, only a trace of “polarity” was recognized. In the case of 2.1 μA, remarkable polarity was observed toward both poles. Especially toward the anodic side, the end of the tissue was pointed owing to stronger polarity, the tissue consequently assuming an oval form.The growth of the femur was remarkably inhibited by the application of 7.5 μA current, and slightly inhibited by 5.0, 2.1, 1.2, and 0.1 μA, without showing change according to current strength.
著者
アグロ カネショウ株式会社
出版者
日本農薬学会
雑誌
日本農薬学会誌 (ISSN:03851559)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.433-438, 2001-11-20

アセキノシルは新規開発されたナフトキノン骨格の殺ダニ剤で, 各生育ステージのダニに対して速やかに活性を発現する.本剤はミトコンドリアの電子伝達系の酵素阻害により殺ダニ活性を示すが, その作用点が他の薬剤とは異なるため, 薬剤抵抗性ダニにも活性を示すことが確認されている.本剤の原体及び15%フロアブル製剤の安全性試験の結果, アセキノシル及び製剤は急性毒性, 並びに眼及び皮膚に対する刺激性が非常に弱く, 皮膚感作性もないことが確認された.また発がん性, 変異原性及び催奇形性は認められず, 繁殖性への影響もなかった.ラットに本剤を大量に経口投与した場合, 血液凝固時間の延長がみられた.アセキノシルの化学構造がビタミンKと似ていることから, アセキノシルを投与されたラット体内では, アセキノシルがビタミンK依存性血液凝固系に介在し, 血液凝固能の低下が誘発されると推測された.これらの変化はイヌには認められなかった.ここに要約した安全性試験結果に基づき, アセキノシルのADIは0.027mg/kg/dayに設定された.残留農薬基準はなす1ppm, きゅうり(含ガーキン)0.5ppm, すいか0.1ppm, メロン類0.1ppm, みかん0.2ppm, なつみかんの果実全体2ppm, レモン1ppm, その他のかんきつ1ppm, りんご1ppm, 日本なし2ppm, 西洋なし2ppm, すもも(含プルーン)1ppm, おうとう2ppm, ぶどう0.5ppmに設定された.本剤は, 農薬の一般的な安全使用上の注意事項を遵守して使用する限り作業者に対する安全性が高く, 有用な農業資材と考えられる.
著者
中山 美津子
出版者
高知学園短期大学
雑誌
高知学園短期大学紀要 (ISSN:03894088)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.723-736, 1992-11-30

今回は, オレンジの輸入自由化に伴い, 多くの問題をかかえている国内産の柑橘類を取り上げた.柑橘類の中では代表的なうんしゅうみかんとあまなつみかんを試料として, 主なる無機成分および水分含有量を測定し, その分布型の決定を試みると共に, それらの成分の特性値を求め, ついで地域別, 品種別さらに各種元素間の相関関係について検討した.酸, アルカリ処理によるじょうのう膜除去の水洗い実験に次いでビタミンCの耐熱性についても調べた.加工品として代表的なジュースについて官能検査も行った.(1)うんしゅうみかん, あまなつみかん共に, カルシウム, リン, カリウム, マグネシウムおよび水分は正規分布し, .鉄, ナトリウム, 亜鉛および銅は対数正規分布を示した.(2)うんしゅうみかんの高知県山北産と高岡産の比較では, カルシウム, ナトリウム, カリウム, マグネシウムおよび銅は, 山北産に多く, リン, 亜鉛および水分は高岡産に多かった.(3)あまなつみかんのカルシウム, リンおよびマグネシウムは熊本県産に多く, 鉄, ナトリウム, カリウム, 亜鉛および銅は愛媛県産に多かった.(4)うんしゅうみかんとあまなつみんかを比較した結果, カルシウムはうんしゅうみかんに多く, あまなつみかんの2倍含まれ, その他の成分はあまなつみかんに多かった.(5)元素間の相関関係については, 窒素とリン間にうんしゅうみかん全体, カリウムとリン間に, うんしゅうみかんの高岡産, あまなつみかんの全体に正の相関関係が見られた.マグネシウムとリン間に, うんしゅうみかんの高岡産, あまなつみかん全体に正の相関関係が兄られた.ナトリウムとカルシウムの間であまなつみかん全体に強い負の相関関係が見られた.カリウム, カルシウム間ではうんしゅうみかん全体と, 高岡産に正の相関関係が見られた.カリウムとマグネシウムに全体の試料に正の相関関係が見られた.うんしゅうみかんでは, 銅とナトリウム問に全体と高岡産に正の相関関係が兄られた.あまなつみかんでは, 亜鉛とリン, 銅と鉄, 銅とカリウム間を除く他の成分間で全体に正の相関関係が見られた.亜鉛とナトリウム, 銅とナトリウム間に高知産および熊本産に正の相関関係が見られた.その他高知県産は銅とカリウム間に正の相関関係が見られた.愛媛炭には亜鉛と鉄間に正の相関関係が見られた.あまなつみかんの全体と高知県産にリンと糖間に正の相関関係が見られた.(6)化学処理後の水洗いによる無機成分量の経時的変化を調べた結果, うんしゅうみかんではリン, カリウムおよびマグネシウムは処理による溶出はほとんどなく, その後の水洗いによる溶出もほとんどなかった.亜鉛においては処理による溶出は, 23%で, その後水洗いによる溶出は80分で約37%減少した.銅においては処理による溶出は, 24%で, その後水洗いによる溶出は80分で約57%減少した.ナトリウムは化学処理後急激な増大が見られたがその後の水洗いにより徐々に溶出した.あまなつみかんではマグネシウムは処理による溶出はほんどなく, その後の水洗いにより徐々に溶出した.リンおよびカリウムにおいては, 処理による溶出は10%で, その後の水洗いにより徐々に溶出した.亜鉛においては処理による溶出は42%で, その後水洗いによる溶出はほとんどなかった.銅においては処理による溶出は, 28%で, その後水洗いによる溶出はほとんどなかった.ナトリウムは化学処理後急激な増大が見られたがその後の水洗いにより徐々に溶出した.(7)うんしゅうみかんおよびあまなつみかんは98℃, 40分間の加熱で約20%のビタミンC量が損失した.化学処理後98℃, 40分間の加熱で約17〜24%のビタミンC量が損失した.(8)うんしゅうみかんとバレンシアオレンジを使用して, 混合割合の違うジュースを作り嗜好調査を行った.総合的に好ましい順位は, うんしゅうみかん対バレンシアオレンジの割合が(1)90 : 10(2)100 : 0(3)75 : 25(4)50 : 50の順であった。
著者
榊原 僚子 加藤 宗規 菅沼 一男 芹田 透 知念 紗嘉
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.473-479, 2010 (Released:2010-07-28)
参考文献数
12

〔目的〕股関節痛と歩行困難を呈していた症例に対して,応用行動分析学に基づいた介入を行った結果について検討すること。〔対象〕両側変形性股関節症による股関節痛の増強により歩行不可能となり他院での4ヶ月の入院後,当院での外来通院を開始した52歳女性であった。〔方法〕1日で歩行した歩数(歩行量),歩行時痛についてベースライン測定後に行動分析を行い,規定した目標歩行量の遵守と自己記録を行動とした介入を設定した。介入の有効性について,1セッションが約3ヶ月間の7セッションの経過における歩行量,歩行時痛,使用する歩行補助具から検討した。〔結果〕行動は継続され,歩行量のばらつきと歩行時痛が減少し,歩行補助具は両松葉杖からT字杖に変化した。[結語]応用行動分析学を用いた今回の介入は,変形性股関節症で慢性的な強い歩行時痛を有していた症例に対して,理学療法士による1日の歩数を制限する指導を長期にわたり遵守させ,痛みと歩行能力の改善に影響したと考えられた。
著者
臼井 敬太郎
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第56回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.E18, 2009 (Released:2009-06-16)

イタリア人の官吏・建築家アンジョロ・マッツォーニは、2大戦間期にイタリア全土にわたってモダンデザインの駅舎を多数実現した。1935年以降に竣工した駅舎については、彼は建築のみならずベンチやカウンターなど造付け家具、椅子や机、棚など据置家具、そしてコーヒーメーカーなどプロダクト、駅名板などグラフィック、さらには鋏立てなどステーショナリーまで、ありとあらゆるものを設計している。駅舎の建築と家具のデザイン的特徴について通覧すると、各駅でほぼ同じスタイルが繰り返されている。そして、建築と家具の形態を極端なまでに単純化させることでトータルなデザインとしての全体的な統一感が図られている。マッツォーニは一貫してこのようなトータルデザインを追求し、結果的にモダンデザインの駅舎を全国的に普及させた。イタリア国鉄の一つの駅舎スタイルを実現した建築家として、マッツォーニを改めて評価する。
著者
小原 隆
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.314, pp.54-55, 2002-10-25

須藤さんが所属する環境事業部門は,会社が倒産する6カ月前からプロポーザルに取り組んでいた。このプロポーザルは,新潟県が処理場を提供し,民間企業と共同で下水汚泥の減量化を研究するというもの。倒産した当時,佐藤工業はプロポーザルの最終選考に残っており,あとはヒアリングを受けるだけとなっていた。
著者
三井東圧化学株式会社精密化学品事業部農薬事業開発室
出版者
日本農薬学会
雑誌
日本農薬学会誌 (ISSN:03851559)
巻号頁・発行日
vol.14, no.4, pp.505-509, 1989-11-20
被引用文献数
2

各種毒性試験を実施し, エトフェンプロックスの安全性を評価した.本剤の急性毒性はきわめて弱く, 眼, 皮膚に対しても刺激性は見られなかった.慢性毒性, 発がん性試験の結果, おもな中毒的変化として高投与群における体重増加の抑制, 肝臓重量の増加, 尿細管の好塩基症および拡張(マウス), または肝臓細胞肥大(ラット)が見られたが, 発がん性は認められなかった.また, 繁殖性に対する影響および催奇形性は認められず, 変異原性もすべて陰性であった.エトフェンプロックスを有効成分とする農薬は, 昭和62年4月13日に農薬登録され, 登録保留基準値を0.1ppm(いも類, 豆類), 0.5ppm(米, 麦, 雑穀, てんさい), 2ppm(果実, ただし, なつみかんの外果皮を除く.野菜)10ppm(なつみかんの外果皮, 茶)と設定された.昭和62年の初上市以来, 有用な殺虫剤として好評を得ている.
著者
中村 幸代 堀内 成子 毛利 多恵子 桃井 雅子
出版者
一般社団法人 日本助産学会
雑誌
日本助産学会誌 (ISSN:09176357)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.205-214, 2010 (Released:2011-04-07)
参考文献数
20
被引用文献数
3 1

目 的 ブラジル在住のブラジル人妊婦を対象に,冷え症の自覚がある妊婦の体温及び,妊娠中の随伴症状や日常生活行動の特徴の実態を分析する。対象と方法 妊娠20週以降のブラジル在住ブラジル人妊婦200名を対象とし,体温測定と質問紙調査を行った。調査期間は2007年10月から2008年2月である。結 果 1,冷え症の自覚があった妊婦は114名(57%)であった。前額部深部温と足底部深部温の温度較差の平均は,冷え症の自覚がある妊婦は,2.8℃,冷え症の自覚がない妊婦は2.0℃で,2群間に有意差が認められた(p=0.018)。2.冷え症の自覚と冷え症を判断する基準(寺澤,1987)との比較にて,冷え症の自覚がある妊婦のうち,冷え症を判断する基準(寺澤,1987)でも冷え症である妊婦は70.2%であり,冷え症の自覚がない妊婦のうち,89.5%は冷え症を判断する基準(寺澤,1987)でも冷え症ではないと判断できた。3.妊婦の冷え症と随伴症状・日常生活行動との関連性では,「冷えの認識」と「冷えに関連した妊娠に伴う症状」は相互に因果関係は認められなかった。「不規則な生活」は「冷えに関連した妊娠に伴う症状」に正の影響を与えていた(β=0.41, p=0.049)。さらに「不規則な生活」は「冷えに関連した妊娠に伴う症状」を介して「陰性食品の摂取」に正の影響を与えていた(β=0.38, p=0.021)。結 論 1.冷え症の自覚がある妊婦の,前額部深部温と足底部深部温の温度較差は,冷え症の自覚がない妊婦に比べて有意に大きい。冷え症の自覚は,客観指標となる温度較差を反映している。2.冷え症の自覚がない妊婦と,冷え症を判断する基準(寺澤,1987)の一致率は約8割と高かった。3.ブラジル人妊婦は,「深部温温度較差」や「冷えの認識」と,「冷えに関連した妊娠に伴う症状」や「不規則な生活」や「陰性食品の摂取」との間に因果関係はなく,日常生活行動が冷え症に影響を与えない。
著者
中村 幸代 堀内 成子
出版者
一般社団法人 日本助産学会
雑誌
日本助産学会誌 (ISSN:09176357)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.94-99, 2013 (Released:2013-09-18)
参考文献数
11
被引用文献数
3 6

目 的 冷え症と早産,前期破水,微弱陣痛,遷延分娩,弛緩出血との関連性について分析することである。対象と方法 研究デザインは対照のある探索的記述研究であり,後向きコホート研究である。調査期間は,2009年10月から2010年10月,調査場所は,早産児の収容が可能な首都圏の産科と小児科を要する総合病院6箇所である。 研究の対象者は,入院中の分娩後の日本人女性2810名である。調査方法は,質問紙調査と医療記録からのデータ収集であり,質問紙の回答の提出をもって承認を得たものとした。結 果 2810名を分析の対象とした。冷え症と異常分娩である5因子を観測変数として,構造方程式モデリングを施行し,パス図を作成した。冷え症から早産へのパス係数は0.11(p<0.001),冷え症から前期破水へのパス係数は0.12(p<0.001),冷え症から微弱陣痛へのパス係数は0.15(p<0.001),冷え症から弛緩出血へのパス係数は0.14(p<0.001),冷え症から遷延分娩へのパス係数は0.13(p<0.001)であり,いずれも正の影響を与えていた。また,前期破水から早産へのパス係数は0.05(p=0.013),前期破水から微弱陣痛へのパス係数は0.07(p<0.001),微弱陣痛から弛緩出血へのパス係数は0.08(p<0.001)であった。そして,微弱陣痛と遷延分娩の誤差間のパス係数は,0.24(p<0.001)であり相互に影響を及ぼしあっていた。結 論 冷え症は,早産,前期破水,微弱陣痛,遷延分娩,弛緩出血のすべてに影響を与えている。各異常分娩間の関係では,前期破水は早産に影響を与えており,さらに前期破水は,微弱陣痛に影響を与え,微弱陣痛は弛緩出血に影響を与えている。また,微弱陣痛と遷延分娩は相互に影響し合っていた。
著者
小野寺 光永 井須 芳美 長嶋 雲兵 吉田 裕亮 細矢 治夫 永川 祐三
出版者
日本コンピュータ化学会
雑誌
Journal of Chemical Software (ISSN:09180761)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.113-128, 1999-09-15 (Released:2000-03-28)
参考文献数
7
被引用文献数
2

生体の断層イメージを測定する核磁気共鳴(NMR)のシグナルや、Belousov-Zhabotinsky反応(BZ)などの振動反応の酸化還元ポテンシャルには、測定環境によりSN比が急激に悪くなる時系列データが見られ、そのノイズ除去が問題となっている。また、生体における時系列データの一つである心電図においても、ノイズによる心電図解析の妨げが問題となっている。そこで本研究では、フーリエ変換、ベイズモデル、トレンドモデルの3手法を用いたノイズ除去を行い、それぞれのモデルによる結果の比較、検討を行った。数値実験には、NMRのシグナルに代表的なMultiple nonstationary frequenciesの近似関数と心電図の2種類のデータを用いた。その結果、Multiple nonstationary frequenciesの近似関数では、ベイズモデルが最も有効であった。心電図では、フーリエ変換により、基線の揺れを抑えることができ、ベイズモデルやトレンドモデルを用いて平滑化を行った後に、フーリエ変換によってノイズを除去する方法が有効であることが示唆された。
著者
岸本 直樹 野口 悠暉 佐藤 勇気 泉井 一浩 山田 崇恭 西脇 眞二
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.83, no.849, pp.17-00069-17-00069, 2017 (Released:2017-05-25)
参考文献数
24
被引用文献数
8

Topology optimization is the most flexible type of structural optimization method. This method has been applied in a variety of physics problems dealing with a multitude of design problems. In a given design problem, however, the optimization problem often has conflicting evaluative functions, such as the need for high rigidity in combination with minimal weight. The difficulty of simultaneously achieving high performance for two or more functions may be further compounded because current topology optimization methods typically only deal with a single material. On the other hand, when multiple kinds of materials having various properties can be selected for use, the range of a designer's choices is increased and an appropriate solution that greatly improves product functions may be achieved. Thus, this paper presents a new topology optimization method for multi-materials that obtains high-performance configurations. We apply the Multi-Material Level Set (MM-LS) topology description model in the topology optimization method, which uses a total of n level set functions to represent n materials, plus the void phase. The advantage of the MM-LS model is that clear optimal configurations are obtained and the design sensitivity for multi-material structures can be easily calculated. The level set functions that are design variables are updated using the topological derivatives, which also function as design sensitivities, and we derive the topological derivatives for multiple materials. Through several numerical examples, we demonstrate the validity of the proposed method.