著者
合志 和洋 盛多 亮 田崎 新二 清田 公保 古賀 広昭
出版者
日本感性工学会
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18828930)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.1121-1127, 2009-03-31 (Released:2016-01-25)
参考文献数
11
被引用文献数
1

This paper describes effect for human feelings by using a swing chair synchronized with moving pictures. The relations between human KANSEI and swing angles, pitching and rolling, were examined by using the swing chair and the moving pictures. The 12 KANSEI factors were measured under the conditions of various swing parameters: swing frequency, swing angle of swing chair, and swing angle of screen image. Feelings of powerful and interest were increased as the swing angle and the swing frequency of the swing chair become higher. Furthermore, by adding smaller swing angle of the swing chair, the powerful and the interest feelings were increased.
著者
大隈 一裕
出版者
神戸大学
巻号頁・発行日
2003

博士論文
著者
平野 博之 佐藤 豊
出版者
東京大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2013-06-28

イネの花序は,穂軸,ブランチ,小穂から構成され,小穂は小花(花)と外穎や内穎などいくつかの側生器官から成る.本研究は,この高い階層性を持つイネの花序の構築および花の発生ロジックを解明することを目的としている.fon2変異を昂進する変異体 (fon2 enhancer 2B-424),一次ブランチが偽輪生の表現型を示すpvp1, 小穂の形態異常を示すtol変異体 (wadより改名)やfsp1変異体などを用いて,発生遺伝学的研究を行った.FON2は花メリステムの幹細胞維持の負の制御因子であり,fon2変異体では花メリステムが肥大する結果,花器官数が増加する.2B-424系統はfon2変異を昂進する変異体の一つである.昂進変異の原因遺伝子を同定した結果,クラスC遺伝子のOsMADS3に機能喪失型の変異が起きていることが判明した.この研究により,FON2とOsMADS3が共同して花メリステムの有限性を制御していること,OsMADS3が花メリステムの維持制御にも関わっていることが明らかとなった (Yasui et al. 2017).tol変異体の表現型を詳細に解析し,この変異体では小穂の左右相称性がそこなわれ,対称軸が2つ形成されるようになること,その原因はメリステム増大や部分的な活性低下であることを明らかにした (Sugiyama et al. 2016).fsp1変異体の原因遺伝子の単離を試みたところ,メリステム維持に関わるFON1遺伝子に変異が起きていることが示された.fsp1の小穂には,fon1小穂に見られる異常に加えて他の表現型が現れることから,未知の第2の遺伝子に変異が生じている可能性が示唆された.PVP1に関しては,この遺伝子の近縁パラログであるPVP2と併せて解析を行い,これら2つの遺伝子が穂の構築に冗長的に作用していることを明らかにし,メリステム機能との関連を解析中である.

1 0 0 0 愛の疾走

著者
三島由紀夫著
出版者
講談社
巻号頁・発行日
1963
著者
高村 忠成
出版者
創価大学法学会
雑誌
創価法学 (ISSN:03883019)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.145-182, 2001-11
著者
佐藤 手織
出版者
八戸工業大学
雑誌
八戸工業大学紀要 (ISSN:02871866)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.151-160, 2004-02-27

The purpose of this paper was to examine what factorial components our image of another world consists of. The results of factorial analysis showed five factors-callousness, pleasantness, attractiveness, wonderfulness, and perceptually unsegregatedness. Furthermore, the hypothesis was tested whether these last two factors reflect our implicit (indirect) perception theory. It became clear that introversive subjects regarded another world as wonderful and perceptually unsegregated more than extroversive ones, which was supportive of our hypothesis. However, further research will be required to clarify these points in detail.
著者
中西 洋子
出版者
目白大学
雑誌
目白大学人文学研究 (ISSN:13495186)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.A15-A24, 2011
著者
田邉 剛
出版者
山口大学医学会
雑誌
山口医学 (ISSN:05131731)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.5-10, 2014-02-01 (Released:2014-04-18)
参考文献数
21

自然免疫系は病原体の感染時に初期に応答する免疫システムである.当初,獲得免疫系が作動するまでの,一時的な免疫応答機構と考えられていた.しかし実際には自然免疫系の活性化の程度により獲得免疫系の機能が規定されることから,自然免疫系が免疫応答全般を制御する系とされている.自然免疫因子は,菌体に共通する成分であるpathogen-associated molecular patterns(PAMPS)をリガンドとして認識し,炎症性サイトカインを産生する.最近では生体の危険因子danger-associated molecular patterns(DAMPS)のセンサーであることも明らかになっている.自然免疫因子は主に膜結合型のToll-like receptor(TLR)と,細胞質局在型のnucleotide-binding oligomerization domain(NOD)-like receptor (NLR)から成る. 自然免疫系の異常が関連する疾患として,これまでNOD2の機能低下による炎症性腸疾患クローン病,NOD2の機能亢進による全身性肉芽腫形成疾患Blau症候群(若年性サルコイドーシス)を報告した.さらに同じく全身性肉芽腫形成疾患サルコイドーシスの病因が,細胞内侵入型アクネ菌に対する変異型NOD1の応答不全によることを明らかにした.またNOD2による骨髄系の血球分化の異常により骨髄性白血病の発症につながる可能性を報告した. 近年,IL-1βの活性化をもたらす免疫複合体インフラマソームが注目されている.インフラマソームの活性化が糖尿病や動脈硬化など,生活習慣病を中心とした疾患の発症と関連することが明らかになっている.自然免疫系の詳細が明らかになることで,有効で安全なワクチンの製造に理論的な裏付けが可能となった.さらに関連疾患に対して,自然免疫系の活性制御による新規治療法の開発が進められている.
著者
猪瀬 優理
出版者
北海道大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2001

平成14年度は、札幌市に住む活動的創価学会員の入会・入信動機、活動頻度、家族状況、ジェンダーに関する意識、二世信者の背景的状況などについて調査するため、北海道創価学会の方と交渉の末、1200名の活動的学会員を対象に調査票調査を実施した。平成14年の11月に実施し、820票あまりが回収された。本研究の目的は、信仰継承過程の解明であるため、非活動者や組織から離脱した二世信者への調査が実施されるべきであったが、実際的には困難がともなうため、活動的二世信者の状況について調査した。一世信者との比較などから間接的ではあるが、信仰継承に関する知見を得られるものと思われる。年度終了近くの調査であったため、まだ詳細な分析結果は出ていない。今後は、この調査の分析を深めるとともに、調査票調査では拾いきれなかった信仰継承とジェンダーの再生産過程の質的な側面をインタビュー調査によって補充する予定である。また、ものみの塔聖書冊子協会については、雑誌論文(『宗教と社会』第8号,19-38)が掲載された。ここでは、信仰を継承しない場合も二世信者特有の問題があり、またジェンダーの要素が重要な意味を持つことを確認している。日本宗教学会大会のテーマセッションにおいて家庭にとどまることが多い既婚女性が教団組織活動へ参加する理由は、ジェンダーに規定されている部分が大きいことについて事例をもとに発表した(外部との接触、知的刺激にかけていたこと、仕事中心などの理由から夫とのコミュニケーションが希薄であったことなどを解消する手段として教団活動が女性たちに認知された)。本年度の調査研究から、教団組織におけるジェンダーの問題をとらえるには教団組織活動への関与度を確かめる必要性が確認され、創価学会の調査においても家族における社会化過程とともに組織における社会化の側面をより重視した分析を行う方向に修正された。
著者
鵜飼 幸太郎 坂倉 康夫 竹内 万彦 増田 佐和子 湯田 厚司 大川 親久 緒方 俊行
出版者
Society of Oto-rhino-laryngology Tokyo
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.447-458, 1999

スギ花粉症の患者30例を対象に, 甜茶ポリフェノール含量を高めた飲料 (甜茶エキス80mg/日) をスギ花粉飛散前に投与を開始する初期投与群 (15例) と発症後投与群 (15例) に投与し, スギ花粉飛散前期における鼻症状, 眼症状および併用薬剤使用状況を調査し, その有効性, 安全性および有用性について検討を行った。<BR>初期投与群と発症後投与群を比較したところ, 花粉症発症1週目, 2週目ともsymptom scoreには差が認められなかったが, medication scoreおよびsymptom-medication scoreには, 統計学的に有意な差が認められた。<BR>試験終了時の医師による最終総合評価では, 初期投与群で「中等度改善」以上が53.3%を占め, 発症後投与群の6.7%に比べて有意に高い症状改善率を示した。<BR>副作用は全例に認められず, 臨床症状改善率と副作用を考慮した有用度は初期投与群において「やや有用」以上が60%を占め, 発症後投与群の33.3%と比較して有意に高い有用性を示した。<BR>以上の結果より, 甜茶飲料をスギ花粉飛散前から飲用することにより, スギ花粉症症状を予防的に抑制し治療薬の低減に有用であることが確かめられた。
著者
富崎 隆
出版者
日本選挙学会
雑誌
選挙研究 (ISSN:09123512)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.58-77,255, 2003-02-28 (Released:2009-01-22)
参考文献数
12

本稿は2001年イギリス総選挙の投票行動を,British Election Study 2001年調査の生データ資料を使用して分折した。その際,投票行動の一般モデルから予測できる要因をできる限り幅広く取り上げた。多変量解析の結果,以下の点が明らかになった。(1)社会的属性特に職業階級は以前程の規定力を有しない。(2)政党帰属意識の規定力はモデル上有意である。(3)首相•党首評価,最重要争点への対応評価は保守•労働•自民党への投票に,経済危機対応能力評価は2大政党への投票に,階級•強い政党帰属意識とは独立に連関関係を有し,経済業績投票,保守党の政策ポジション失敗•労働党の中道化戦略の成功の影響も概ね確認できる。戦後最低となった投票参加を規定する多変量解析では,年齢•選挙関心•投票義務感•投票経験頻度•政党帰属意識強度•党首評価度が影響を与えるモデルが選択され,労働党勝利の予想が選挙関心と投票率を低めた可能性が指摘できる。

1 0 0 0 OA 愛媛県報

出版者
愛媛県
巻号頁・発行日
2002-12-27