著者
萩谷 昌己
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, pp.195-195, 2015-01-15

情報学分野の参照基準については,2014年7月号の「情報処理」で報告したが,本稿では,その記事に対する反応も含めて,参照基準策定の現状と問題点,今後の方向性などについて述べる.
著者
大武 美保子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, pp.145-151, 2015-01-15

認知症とは,一度発達した認知機能が,後天的な障害によって持続的に低下し,日常生活や社会生活に支障を来すようになった状態を指す.認知症は,人間の情報処理能力が低下する病であることから,情報技術がその予防や支援,治療に役立つと考えられる.筆者は,2006年より,認知症の予防を目的として,会話を支援する技術の開発に取り組んでいる.本稿では,高齢者の代表的な疾患として認知症を取り上げ,認知症とその前段階である軽度認知障害の定義について紹介し,その予防に有効と考えられる方法と,予防に役立つICTについて紹介する.むすびに,防ぎうる認知症にかからない社会の実現に向けた展望を述べる.
著者
満武 巨裕
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, pp.140-144, 2015-01-15

厚生労働省は,2009年に全日本国民の医療保険データを格納するデータベースを構築しました.この医療保険データベースの名称はレセプト情報・特定健診等データベース(以下,NDB)と呼ばれ,ヘルスケア分野における最大規模のデータベースといわれています.今回,厚生労働省のNDBに,蓄積されているデータの内容,どのような分析が行われているのか,諸外国の状況も踏まえながら紹介します.
著者
相澤 清晴 小川 誠
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, pp.171-175, 2015-01-15

肥満に対する自己管理のために,食事の記録は必須の手段である.健康医療の現場では,依然として一定の様式の紙に記入するという手法が用いられている.ITの進展に伴い,最も身近な情報デバイスとなったスマートフォンでの記録も始まっているが,テキストでの記録であり,ユーザへの負担は多い.我々は,画像検索で支援するスマートフォンベースの食事記録ツールを開発し,2013年7月に一般に利用公開した.その仕組みを述べるとともに,画像利用の有効性についての検証も述べる.また,実利用への展開についても付記する.
著者
井上 創造 村上 知子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, pp.132-133, 2015-01-15
著者
筧 捷彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, pp.176-177, 2015-01-15
著者
保坂 和宏
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, pp.188-193, 2015-01-15
著者
中嶋 宏
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, pp.134-139, 2015-01-15

ICTを活用したヘルスケア技術への期待は大きく,それによる個別最適化されたパーソナル・ヘルスケアの実現に価値がある.我が国においては超高齢化がますます進み,要介護の主要因である脳心血管イベント,それにつながる生活習慣病の予防・撲滅は急務である.一方で,さまざまな減量やダイエット関連商品があふれかえっている.これらは,最終目標が減量や痩せるということにあり,健康的な生活習慣を身に着けるという本質的な議論が抜け去っていることも多い.本稿では,生活習慣改善の継続的支援を主題として,さまざまなヘルスケアデバイスを通じて計測・蓄積されるデータを活用した個人最適化された生活習慣改善の支援技術について解説する.
著者
秋元 裕和
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, pp.196-199, 2015-01-15

本稿では,その記事に対する反応も含めて,参照基準策定の現状と問題点,
著者
谷 聖一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, pp.178-181, 2015-01-15
著者
大蒔 和仁
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, pp.194-194, 2015-01-15
著者
神崎 秀嗣 松尾 徳朗
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, pp.204-205, 2015-01-15
著者
伊藤 哲史
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, pp.182-187, 2015-01-15
著者
松田 一孝
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, pp.200-201, 2015-01-15

今後の方向性などについて述べる.
著者
吉川 拓伸
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, pp.159-164, 2015-01-15

「美しさ」という多義的で高次な判断が必要な対象にICTがどのような貢献ができるか? について最近の事例と今後の展望を解説する.メーキャップやヘアの領域では,色や形が「その人に似合っているか」が美しさの重要な要素であり,数多くの商品から簡便に似合うものを選択するツールとして,シミュレーションが活用されている.一方,スキンケア領域では,皮膚状態の客観的な評価,それに応じた適切なケアが,美しく健やかな肌への近道であるため,顔や皮膚画像の画像解析,評価結果に応じたケアの提案等のサービスが実用化されている.今後,ICTの進化に伴い,これら「ディジタル・ビューティー」はますます生活に浸透していくだろう.