著者
荒井 一成 古川 香 堤 司 蝦名 敦子
出版者
弘前大学教育学部
雑誌
弘前大学教育学部紀要 (ISSN:04391713)
巻号頁・発行日
no.108, pp.99-106, 2012-10

木材はイメージを豊かにする個性的な素材であり,図画工作科の材料としてダイナミックに利用することで,表現方法やあそびを広げる材料となりうるが,小学校で木工作を取り上げるには特に安全な環境を整えることが大切である。安全な環境整備には「よく見通せる広い場所」「木工具の整理整頓」「作業台と固定具」「治具の準備」「複数の援助者」が必要である。また安全な表現活動には「基礎技能の習得」が大切であると考えられる。ところが「基礎技能の習得」が前にですぎると知性が優先され,図画工作科の中で大切な色と形で表現意欲を十分に高められないことも考えられる。そこで本論文では,4つの鑑賞を通して意欲を高める「基礎技能の習得」方法を考案し,小学校4年生を対象にした「わたしたちのめざすかたちに~小さな大工さん~」の実践で検討した。その結果,鑑賞を取り入れた本題材が,小学生の表現意欲を高め,充実した内容になることが実証された。また教師が事前に理解し克服すべき小学校図画工作科における木工作の基礎技能の課題が示された。
著者
青木敦書 [著]
出版者
[書写者不明]
巻号頁・発行日
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1 0 0 0 OA 東亜研究講座

出版者
東亜研究会
巻号頁・発行日
vol.第44輯, 1936
著者
深見 公雄 湯澤 篤 西島 敏隆 畑 幸彦
出版者
日本水産學會
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.1073-1077, 1992
被引用文献数
28 83

A bacterium 5N-3 possessing a remarkable inhibitory effect on the growth of <i>Gymnodinium nagasakiense</i> was isolated from Uranouchi Inlet, Kochi. This bacterium was tentatively identified as <i>Flavobacterium</i> sp. The growth inhibiting effect of 5N-3 on <i>G. nagasakiense</i> was drastic in particular when the alga was in the logarithmic growth phase, and cell density decreased to less than 1% of the initial concentration within 4 days after inoculating 5N-3, indicating that the effect was algicidal. The effect was obtained when the density of the bacterium was more than 10<sup>6</sup> cells/m<i>l</i>. However, they grew very rapidly up to 10<sup>8</sup> cells/m<i>l</i> by using extracellular released organic carbon from various phytoplankton species. On the other hand, the algicidal effect of 5N-3 was only observed on <i>G. nagasakiense</i> but not on <i>Chattonella antiqua</i>, <i>Heterosigma akashiwo</i>, or <i>Skeletonema costatum</i>. These results indicate that the effect of 5N-3 was <i>G. nagasakiense</i>-specific and suggest that it grows to a level of cell density effective in inhibiting the alga in the field by using naturally oc-curring organic carbon from phytoplankton.
著者
直木 孝次郎
出版者
続日本紀研究会
雑誌
続日本紀研究 (ISSN:0559894X)
巻号頁・発行日
vol.1, no.9, 1954-09
著者
黒田 長禮
出版者
社団法人日本動物学会
雑誌
動物学雑誌 (ISSN:00445118)
巻号頁・発行日
vol.37, no.435, pp.1-16, 1925-01-15
被引用文献数
1

余は曩に動物學彙報第九巻(一九二〇年)に日本及び臺灣産哺乳類に就て記述せしが其後余の標本館に集りたる臺灣産哺乳動物廿一種類に達したるを以て本編に於て聊か記述する處あらんとす。其内稀種ケアシモヽンガのみは臺北師範學校の所藏品なり。其他のものの内大部分は同校の堀川安市氏より寄贈せられしものなり。茲に記して氏の御好意を感謝す。
著者
山下 泉 宮津 誠 宮武 泰正 小野沢 敏弘
出版者
社団法人日本リハビリテーション医学会
雑誌
リハビリテーション医学 : 日本リハビリテーション医学会誌 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.267-270, 1988-07-18
被引用文献数
3

旭川医大式膝装具は内側型変形性膝関節症に対して処方される。今回処方後5年以上経過した40例50膝のうち, 死亡の5例, 行方不明の6例を除く29例37膝の長期成績を調査した(フォローアップ率82.9%)。処方時年齢は平均63.6歳。変形性膝関節症の病期分類ではIV期以上の重症例が19膝を占めていた。経過観察期間は5〜9年, 平均6年6か月であった。また処方後平均1年5か月の前回調査結果と比較した.装具装着率では前回調査23例31膝(83.8%)と高かったが, 今回調査では11例16膝(43.2%)に低下していた。装具使用群では, 除痛効果は保たれているが高齢化による歩行能力の低下が認められた。病期の重症度と成績との間に関連は認められなかった。
著者
佐藤 弘和 長谷川 昇司 長坂 有
出版者
森林立地学会
雑誌
森林立地 (ISSN:03888673)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.47-52, 2001-02-01
被引用文献数
6

畑地の浮遊土砂発生条件を明らかにするために,畑地(麦畑,秋まき大根畑)と対照区としての林地(落葉広葉樹林)において土壌物理性(貫入抵抗,基準浸入能,飽和透水係数)を測定し比較した。また,林地での浮遊土砂の捕捉効果を定量化するために緩傾斜林地に堰を設置し,降雨時の浮遊土砂濃度を測定した。貫入抵抗の鉛直プロファイルについてみると,麦畑と秋まき大根畑では時期によりプロファイルは異なり,麦畑と秋まき大根の畝間では表層約10cm程度に硬い層が存在した。また,営農活動が進行した麦畑と秋まき大根畑では,40cm程度の深さに硬い層が形成されていた。林地の貫入抵抗プロファイルは,時期による違いが認められず,畑地より低い値を示した。基準浸入能については,麦畑地では255mm h^<-1>,秋まき大根畑の畝では1000mm h^<-1>を超え,畝間では1mm h^<-1>と極めて低い値を示した。一方,林地の基準浸入能は1000mm h^<-1>を超えた。降雨時には,畑地で濁水化した地表流がみられた。これらの土壌物理性と現地観測結果から,営農活動が畑地の畝間の土壌浸透能ならびに土壌中の透水性を低下させることにより,地表流が発生しやすい状況になることが示唆された。林地を通過した濁水は,浮遊土砂負荷量が少ない場合が多く,濁水の大部分が基準浸入能の高い林地土壌に浸透したと考えられた。これより,畑地から河川への濁水負荷に対して,林地による濁水濾過効果は有効であることが確認された。
著者
鈴木 桂水
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.407, pp.110-113, 2009-01

三浦大根の販売は、天候にもよるが3月中旬まで。通販は、大5本・2000円、中7本・2100円の2種類(送料850円)。三浦大根と季節の野菜を詰め合わせた「冬の野菜セット」(3150円、送料込み)もある。三浦大根の畑の横にある直売所では1本単位で販売している。文・写真=鈴木 桂水甘み豊かな首の部分はフルーツのよう 寒さが増すにつれて美味しくなる大根。
著者
山上 祐希 入江 正樹 佐々木 晃一 渡辺 康夫 白井 宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.35, pp.29-34, 2005-04-21
被引用文献数
7

近年, 無線LANや自動車レーダ等に見られるように, ミリ波帯電波以上の利用が進みつつあり, これに沿って高周波帯における電波吸収体の開発研究が行われている. 高周波帯電波吸収体に求められる性能として, 薄形・軽量, 耐環境性能, 広帯域, 広角度性能, 両偏波対応が挙げられる. 電波吸収体の実現には, 電波吸収体材料の電気材料定数の計測, 電波吸収体材料の理論的検討, 厚みの設計及び電波吸収体の製造, 吸収量の計測及び特性評価の4つの過程が必要となる. 本稿では, 不燃性, 耐候性, 意匠性に優れ, 軽量な酸化チタン多孔体を用い, Wバンド電波吸収体を試作評価した結果を報告する. 実験方法として, 試作した電波吸収体の複素比誘電率を計測し, 電界ベクトル回転法と反射電力法を用い吸収量計測を行った. その結果, Wバンドでの電波吸収体の作製が可能であることを示した.