著者
堂満 華子
出版者
滋賀県立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

地球深部探査船「ちきゅう」の下北半島沖慣熟航海コア試料C9001Cコアの古地磁気層序・火山灰層序・微化石層序・酸素同位体層序にもとづく年代モデルを構築し,C9001Cコアが海洋酸素同位体ステージ1~18までの過去74万年間をほぼ連続的に記録することを明らかにした.また,北太平洋における中期更新世の重要な浮遊性有孔虫化石基準面であるNeogloboquadrina ingleiの終産出層準がステージ16の後期あるいはステージ16と15の境界付近に位置することを示した.
著者
柘植 尚則
出版者
慶應義塾大学倫理学研究会
雑誌
エティカ (ISSN:18830528)
巻号頁・発行日
no.6, pp.19-37, 2013

1 道徳感情の本性2 道徳感情の腐敗
著者
伊藤 正男
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電氣學會雜誌 (ISSN:00202878)
巻号頁・発行日
vol.93, no.2, pp.91-93, 1973-02-20 (Released:2008-04-17)
参考文献数
8
被引用文献数
1
著者
大塚 良治
出版者
湘北短期大学
雑誌
湘北紀要 (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.1-13, 2014-03-31

Japanese government emphasizes success of privatization and separation of JNR because of freezingincreasing fares, improving services and increasing corporate tax payment, but we are facing maladies ofprivatization and separation of JNR. For example, decreasing the frequency of trains on the regional networksand direct trains to other JR companies crossing stations on boundaries are considered as these maladies. For solving maladies of separation of JNR by regions (a example of horizontal separation), we propose that Japanesegovernment establishes a holding company or "Japan Railway Group Holdings Company (JRHD) that control JR companies. By doing this, JRHD will be able to receive dividends from three JR companies in Honshu, and tomake a appropriation of these dividends to assist JR companies in three Islands and JRF.
著者
越田 賢一郎 高橋 毅 竹内 孝 中村 和之
出版者
函館工業高等専門学校
雑誌
函館工業高等専門学校紀要 (ISSN:02865491)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.51-56, 2014

Many glass beads have been found at archaeological sites in Hokkaido. We performed chemical analysis of glass beads discovered in Hokkaido by using scanning electron microscope (SEM) with energy dispersive X-ray spectrometry (EDX). Some glass beads were discovered from the Washinoki Site at Mori Town. These glass beads belong to Epi-Jomon culture and these are made from soda-lime glass.
著者
松本 敏雄 早川 幸男 村上 浩 松尾 宏 佐藤 紳司 Lange Andrew E. Richards Paul L.
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙科学研究所報告. 特集 (ISSN:02859920)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.121-126, 1989-03

K-9 M-80号機に搭載したサブミリメーター放射計の観測結果について, 特に短波長側に重点をおいて報告する。102μm, 137μm, 262μmの3つの波長帯での表面輝度の空間分布が銀河系内の中性水素の柱密度とよい相関があることが見出された。102μm帯ではこの銀河成分-星間塵の熱放射成分-と惑星間空間塵の熱放射成分によって観測値を説明できる。137μm帯ではこれ以外に一様に広がった放射成分が残るが, その起源については今のところ不明である。
著者
岩井 一郎 桑原 智祐 平尾 哲二
出版者
日本化粧品技術者会
雑誌
日本化粧品技術者会誌 (ISSN:03875253)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.16-21, 2008-03-20 (Released:2010-08-06)
参考文献数
8
被引用文献数
2 3

近年, カルボニル化と呼ばれるタンパク質の変性が角層で知られるようになったが, 肌への影響は不明だった。本研究では「角層の透明度」に焦点を当て, 角層タンパク質カルボニル化の影響とその対応法について検討した。まず粘着テープで採取した角層タンパク質のカルボニル基を蛍光標識し, 画像解析により数値化する方法を開発し, 外界の影響を受けやすい露光部 (顔面) 角層, 角層表層部で角層カルボニル化レベルが高いこと, in vitro UV照射により角層タンパク質がカルボニル化することを示した。さらに, 頬部角層カルボニル化レベルの高い女性では, 視感判定による透明感が低いことを示した。これらより, 外界の影響による角層のカルボニル化が透明感低下の一因と考えられた。実際に角層をin vitroでカルボニル化処理すると角層は不透明に白濁した。さらにアミノ酸L-リジンは角層カルボニル化を抑制し, ヒト皮膚においてもカルボニル化による透明感の低下を抑制した。これらより, 外界の悪影響による角層タンパク質のカルボニル化をL-リジンによって防ぐことで, 角層透明度を保ち, 肌の透明感を向上させることができると考えられた。
著者
岩崎 宗治
出版者
人間環境大学
雑誌
こころとことば (ISSN:13472895)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.63-74, 2005-03-31

ヘンリー・コンスタブルの『ダイアナ』は、1590年代のイングランドで流行した<ソネット連作>形式の詩集であるが、詩人の愛する女性がだれなのかはよくわからない。この詩集の特質をなすものは、当時の支配的な感情の様式であるペトラルキズムと、そこに混入したイングランド土着の要素、そして、コンスタブル特有の<奇想(コンシート)>である。コンスータブルの生涯と作品について、わかっていないことが多いのは、詩人のカトリックの信仰がかかわっている。

1 0 0 0 OA 新はがき用文

著者
益井俊二 (桐隠散史) 著
出版者
此村欽英堂
巻号頁・発行日
1905

1 0 0 0 OA 明治女子用文

著者
東京実用女学校 編
出版者
向上社[ほか]
巻号頁・発行日
vol.第1巻(慶吊慰藉編), 1910
著者
登田 美桜 畝山 智香子 春日 文子
出版者
[日本食品衛生学会]
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.55-63, 2014
被引用文献数
8

厚労省監修の「全国食中毒事件録」をもとに,昭和36年~平成22年の高等植物による食中毒事例の傾向を分析した.食中毒発生件数の合計は,チョウセンアサガオ類,バイケイソウ類およびトリカブト類で多かった.月別発生件数では4,5月に多いものの,チョウセンアサガオ類など年中発生しているものもあった.主な原因施設は「家庭」であり,多くは患者が自ら原因植物を採取していた.最近10年間に顕著な増加が見られたのは,バイケイソウ類,スイセン,ジャガイモおよびクワズイモであった.近年の主な特徴は,園芸植物による事例が目立つようになったこと,小学校等の授業の一環で採取・調理されたジャガイモによる事例が増加していることである.今後,園芸植物の中にも有毒なものが存在するという消費者向け注意喚起を徹底し,教育現場では教師と子どもが自然毒の危険性への理解を深める取り組みが必要であると考えられた.
著者
広井 禎
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.161-162, 1999

1999年3月に2003年から高校で実施される学習指導要領が告示された。本稿では,その内容についての検討は一切せずに,そのつくられ方についてだけ検討する。仮に教育課程を建売住宅に例えてみる。従来,建売住宅に住む人・住みたい人の立場から論じられることが多かった。この玄関の位置は良い(悪い)とか,この間取りは住みやすい(住みにくい)とか,ここに戸棚があるのは使いやすい(使いにくい)など。本稿では,この視点を転じて,大工さんの立場から検討してみたいのである。建築資材や,大工さんの数,工事期間などにあたることの検討を試みることにする。
著者
岡本 雅子 村上 正行 吉川 直人 喜多 一
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.35-45, 2013

プログラミングの学習では,サンプルプログラムを使って,プログラムの記述(命令)とその実行結果(動作)から各処理概念を学んでいく経験学習の方略が用いられる.しかしながら,各命令と動作の関係そのものを暗記するだけで,概念あるいは機能の理解といった段階にまで到達していない学習者が散見される.こうした事例に関し,本研究では,「現在使用されているカリキュラムや教材が,経験学習の構造的特性に合致していない」ことが,理解を妨げている要因の一つであるのではないかと考えた.そこで,経験学習を構成する「対象の認知と現象の把握」の過程に注目し,プログラムと動作の関係を視覚的に「顕在化」することに配慮したカリキュラムおよび教材を開発した.また,これらを評価するため,授業において運用を試みた結果,視覚的顕在化の側面において受講生への効果を確認するとともに開発した教材およびカリキュラムの有効性が示唆された.