著者
山地 一禎
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.54-59, 2014-02-01

大学や研究機関では,多くのオープンソースソフトウェアが公開されている。その多くは,個人やチームで利用するものを単に公開しているにとどまり,大きなコミュニティにまで発展している例は数少ない。あるいは,日本の学術関係者が海外のオープンソースソフトウェアの開発に積極的に関与している例も多くない。諸外国に比べ日本では,オープンソースソフトウェアに対する理解や活動が低いのが現状である。本稿では,学術機関においてオープンソースソフトウェアを開発・活用する意義を概説するとともに,これまでに開発してきたリポジトリソフトウエアWEKOの開発事例を紹介する。さらに,筆者が関係しているオープンソースコミュニティの活動状況や,その背景にある政治的な側面についても言及する。
著者
高久 雅生
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.48-53, 2014-02-01

15年間にわたるオープンソース運動を振り返りながら,図書館サービスとの接点,オープンソースソフトウェアの利用事例を紹介する。図書館サービスにおけるオープンソースソフトウェアの例として,図書館管理システム,機関リポジトリ,次世代OPACといつた分野を取り上げ,国内及び海外の事例を紹介する。近年の図書館サービスの文脈におけるオープンソースソフトウェアの課題として,クラウドコンピューティングの進展やオープンデータ,人材育成などの観点から考察し,今後の課題を述べる。
著者
曽根 誠一
出版者
花園大学日本文学会
雑誌
花園大学日本文学論究 (ISSN:18838308)
巻号頁・発行日
no.6, pp.15-28, 2013-12
著者
橋本 龍樹 大谷 浩 八田 稔久 宇田川 潤
出版者
島根大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2002

異所性に水晶体を誘導させるため、表皮外胚葉へ水晶体形成に関与する転写調節因子を表皮外胚葉へ導入した。導入時期を決定するため、レポーター遺伝子であるLacZを組み込んだアデノウイルスを、妊娠8日目から13日目の羊水中に注入し、妊娠13日及び14日目に胎児を取り出し、X-gal染色およびβgalactosidase抗体によって感染細胞を検出した。その結果、妊娠9日目に注入した胎児では水晶体と網膜の間にある間葉細胞が感染していたが、水晶体線維細胞には感染していなかった。妊娠11日目に注入した胎児では、水晶体線維細胞の一部が感染していた。分裂期にある細胞にのみ感染し、持続的に感染するLacZを組み込んだレトロウイルスを用いて妊娠10.0日と10.5日目に注入して感染させ、妊娠14日目に胎児を取り出した。その結果、妊娠10.0日に注入した胎児の眼球において、多数の水晶体線維細胞と一部の水晶体上皮細胞、および一部の網膜色素上皮細胞が感染しており、10.5日目に注入した胎児の眼球においては、水晶体全体に感染しており、わずかな網膜色素上皮細胞が感染していた。これらの実験より、注入時期を妊娠9.5〜11.0日とした。水晶体形成に関与している転写調節因子の一つであるFoxE3と、この遺伝子の転写調節領域及びSV40 poly Aを連結させたコンストラクトを作成した。FoxE3の突然変異マウス(dyl/dyl)にこれを導入したトランスジェニックマウスでは、小眼球症が改善することが確かめられている。アデノウイルスによってこの遺伝子を表皮外胚葉へ一過性に導入することにより、水晶体・眼球の組織形成におけるFoxE3の働きを解析できると予測された。ウイルス作成・濃縮過程を経て1.06×10^<10> pfu/mlの濃縮ウイルス液を得た。濃縮ウイルス液を妊娠10.5日目のdyl/dyl胎児の羊水中に注入し、15.5日目胎児における眼球を観察した。その結果、注入した胎児の眼球では、角膜と水晶体上皮の癒着は起こっていなかったが、水晶体線維細胞の走行の乱れや水晶体内に空胞を認め、このウイルスによって水晶体の異常を改善させる得ることが推測された。
著者
広渡 俊哉/石井 実
出版者
大阪府立大学
雑誌
大阪府立大学大学院農学生命科学研究科学術報告 (ISSN:13461575)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.23-29, 2001-03-31

大阪府能勢町の「三草山ゼフィルスの森」において,1996年6月27日にゼフィルス類成虫の日周活動性ならびに摂食行動に関する調査を行った。ヒロオビミドリシジミは11時〜12時をピークとして10時から15時前まで活発に活動するのに対して,ウラジロミドリシジミはヒロオビミドリシジミが活動しない10時前と15時以降に活発に飛翔するのが観察された。ミズイロオナガシジミは6〜7時と14〜16時前後に,ウラナミアカシジミは16〜18時前後に活動するのが観察された。数種のゼフィルス類については,配偶行動が観察された。ゼフィルス類ばナラガシワ,クヌギなどの低・高木からなるさまざまな環境を活動場所としており,特にヒロオビミドリシジミはナラガシワ高木,ウラナミアカシジミはクヌギ低木周辺を飛翔する個体が多い傾向が認められた。また,ヒロオビミドリシジミ,ウラジロミドリシジミ,ウラナミアカシジミ,ミズイロオナガシジミなどのゼフィルス類では,土に活動性が低くなった時間帯にナラガシワの未熟果から吸汁する行動が観察された。
著者
猪熊 雄治
出版者
昭和女子大学
雑誌
學苑 (ISSN:13480103)
巻号頁・発行日
vol.881, pp.25-31, 2014-03-01

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著者
登内尚一 編
出版者
発明文化研究会
巻号頁・発行日
vol.前編, 1924
著者
和田斐太 著
出版者
芸艸堂
巻号頁・発行日
1924
著者
高崎 三千代
出版者
独立行政法人国際交流基金
雑誌
国際交流基金日本語教育紀要 (ISSN:13495658)
巻号頁・発行日
no.10, pp.23-38, 2014-03

本研究は、メキシコの初級日本語学習者が上達させたいと考える言語能力・技能と、彼らの言語観・言語学習観(以下、ビリーフ)について、その特徴を考察したものである。上達させたい言語能力では、会話が最も高いことは想定範囲内だったが、その強さの程度や会話以外の言語・技能への希望は地域や学校種別によって異なった。ビリーフ調査で見いだされた特徴は、教室内外を問わず日本語での会話や交流を楽しみにしていること、聴解や話す活動は好むが、語彙や読解等の文字を行動対象とする学習指向は低いこと等である。加えて、言語学習について楽観的で教師の直接指導に対して期待が高いことも窺えた。近年メキシコで需要が高まっている通訳、翻訳、日本語教師など日本語での就業可能な能力に達するには効果的・効率的なコースへの改定が必要だが、教師が学習者の希望を把握し特性を生かす教授活動を行うことが並んで重要であると考えられる。
著者
Witold S. Proskura Daria Cichoń Wilhelm Grzesiak Daniel Zaborski Ewa Sell-Kubiak Yeong-Hsiang Cheng Andrzej Dybus
出版者
日本家禽学会
雑誌
The Journal of Poultry Science (ISSN:13467395)
巻号頁・発行日
pp.0130237, (Released:2014-03-25)
被引用文献数
15

The objective of the present study was to investigate the relationship between the g.2582481G>A, g.2583935G>A and g.2584057C>T single nucleotide polymorphisms (SNPs) within the lactate dehydrogenase A gene (LDHA) coding for lactate dehydrogenase isoform A and the racing performance of homing pigeons. As a measure of racing performance, we used the mean values of ace points won by individual birds during the whole season. The estimated heritability of the racing performance of pigeons was relatively low (h2=0.0596; SE=0.0249). The analyzis performed for all race reports together showed that the factors such as gender, weather conditions at the start and at the end of the race affect the analyzed trait. Of the 3 single nucleotide polymorphisms, only the effect of the g.2582481G>A genotype on the performance of racing pigeons was significant. Statistical analyzis indicated the difference in the value of ace points between the animals of GG and GA genotypes for the g.2582481G>A SNP. The study showed that the genotype homozygous for g.2582481A is linked to the highest mean value of ace points. Consequently, the relationship between the genotype for g.2582481G>A and the racing performance was shown.