著者
毛受 松寿 仙誉 軍一 吉野 邦英 平出 星男 村上 忠重
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.11, no.4, pp.281-289, 1978-04-01
被引用文献数
2

胸部食道癌切除後の食道再建には胃や結腸が利用されることが多く, 空腸による再建術は実施されることが少ない. われわれは新しい観点から空腸による食道再建術を検討してきたが, 臨床例が38例に到達したので, われわれの行っている空腸による再建型式, 拳上空腸脚作製上の問題点, 胸骨柄切除胸骨後再建経路の作製法, さらに胸骨縦切による胸骨後経路, 吻合法ならびにその補強法, 術後管理の問題点について述べるとともに, 胸骨柄切除胸骨後経路による空腸利用の食道再建術は優秀な術式であるとの確信を得たのでその大要を報告した.
著者
勝木 渥
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.25, no.5, pp.399-401, 1970-05-05
著者
姉崎 達夫
出版者
全国英語教育学会
雑誌
ARELE : annual review of English language education in Japan (ISSN:13448560)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.171-180, 2003-03

The present study aims to clarify the effects of learning methods on EFL vocabulary learning. Three methods were compared, namely Context Learning, Collocation (COL) learning and Translation Learning, to learn ten adjectives. Two tests, an immediate and a delayed test, were conducted. Half of the contexts given in the learning phase were changed in the test phase to evaluate the effects of transfer. 144 subjects participating in this study were divided into two proficiency levels, advanced and weak. The results indicated that COL Learning and Translation Learning performed better than Context Learning on the immediate test, and that COL Learning performed better than Context Learning on the delayed test. The results suggest that advanced learners in COL Learning scored higher than those in Translation Learning and Context Learning, and that weak learners in Translation Learning and COL Learning scored higher than those in Context Learning.
著者
服部 寛
出版者
松山大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2011

日本とドイツの法律学方法論の第二次大戦後における出発点について、奇しくも1953年11月に行われた報告・講演が双方の起点となっていることを指摘し、各起点の具体的内容とその背景について、先行研究では十分に解明されていない部分にも注目しながら、戦後初期における方法論を考察するための視座と課題を提示した。その視座を元に、戦前~戦時期の理論・議論および今日的動向にも目をやり、検討を深めていった。
著者
稲森 真美子 ボスタマン アナス ムハマド 眞田 幸俊 南 英城
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SR, ソフトウェア無線 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.452, pp.73-79, 2008-01-17
参考文献数
17
被引用文献数
1

ダイレクトコンバージョン型OFDM受信機は端末の柔軟性や廉価性の面で優れているが,DCオフセット,周波数オフセット及びIQインバランスの影響を受ける.以前の報告で著者らは静的DCオフセットおよび周波数オフセット環境下でのIQインバランス推定法を提案している.そこで本稿では,時間変動DCオフセット環境下において提案手法を評価する.提案法はプリアンブル信号を利用し,IQインバランスを簡易な演算によって推定する.本研究では,提案法を無線LAN規格IEEE802.11a/gで規格化されているパケット構成に従いシミュレーションにより評価している.ミュレーション結果から,本研究で提案するIQインバランス推定法はDCオフセット及び周波数オフセット存在下でもIQインバランスを推定および補正できることを示した.
著者
原田 佳代子 上地 正実 千葉 菜穂 海老澤 崇史 阪本 裕美 浅野 和之 水越 崇博 福井 亨
出版者
日本獸医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 = Journal of the Japan Veterinary Medical Association (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.390-394, 2008-05-20
参考文献数
16

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、去勢雄、7歳齢が運動不耐性、発咳、呼吸困難を主訴に紹介来院した。グレード5/6の心雑音が左側心尖の領域で聴取された。胸部X線検査では、心陰影は著しく拡大し、肺水腫が認められた。心臓超音波検査では著しい僧帽弁逆流と拡張した左心房が観察された(LA/Ao:3.5)。これらの所見から、腱索断裂による重篤な僧帽弁閉鎖不全症と診断した。僧帽弁閉鎖不全は、人工心肺を使用して僧帽弁形成術によって整復された。手術2カ月後では、症例は臨床的に健康であり、心臓超音波検査で僧帽弁逆流が顕著に減少していることを認めた。この症例から、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの僧帽弁閉鎖不全が僧帽弁形成術によって修正できることが示唆された。

1 0 0 0 OA 一条摂政御集

著者
[藤原伊尹 著]
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
1911
著者
前野 博 淺間 正通 西岡 久充
出版者
至学館大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

Web上での遠隔的協調学習環境を用いたプレオーガナイズド学習環境開発を行うと共に、対面授業をも組み込んだブレンディッドラーニングを通して、語彙学習における効果を検証した。プレオーガナイズド段階の活動履歴から、事前に適切な動機付けを行うことで活動状況が活発化した点が検証されたので、個々の自律学習が促進される可能性もが示唆された。研究代表者である前野の体調不良によりコア研究に関しては長期中断を強いられはしたが、研究スキーム自体は研究分担者による分担研究によって維持されたので、eラーニングでの進捗率と学習効果の連関性、及び対面補完を援用してのブレンディッドラーニングの効果などを明らかにするに至った。
著者
柿谷 悟 藤坂 正良
出版者
公益社団法人日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:18842127)
巻号頁・発行日
vol.66, no.750, pp.133-139, 1958-06-01
被引用文献数
3

In order to build up a background to the relative difficulty for burning the different raw materials in cement production the solid phase reactions between SiO<sub>2</sub> and either CaCO<sub>3</sub> or BaCO<sub>3</sub> at the temperatures ranging 500°-800°C were studied by measuring the amount of CO<sub>2</sub> liberated during the reaction. Then, applying the figures so obtained into the Jander's equation for solid phase reaction the authors have tried to work out the rate constants as well as the activation energies. However, it was found out that there were many examples which failed to fit in the equation, probably, due to the additional CO<sub>2</sub> liberated by simple thermal dissociation of the carbonates.<br>On the other hand, W. E. S. Turner et al. have suggested the acceleration of thermal dissociation of CaCO<sub>3</sub> when it was mixed with the powder of silica or of pure gold. The same trend was confirmed to exist also in the case of BaCO<sub>3</sub>.<br>Furthermore, the investigation of X-ray diffraction pattern has revealed that the reaction products of CaCO<sub>3</sub> and SiO<sub>2</sub> obtained by heating at 700°C in air for 242 hours was not wollastonite (βCaO⋅SiO<sub>2</sub>) but larnite (β2CaO⋅SiO<sub>2</sub>).
著者
松沢 寛
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.251-256, 1964-09-25
被引用文献数
2

現行流下式塩田の流下盤内に無数の坑道を作って生息するオオツノハネカクシの甚大なる虫害は, 本邦製塩業上大きな問題となっているが, 1963年秋以来1年余りの間, 本種の生態について調査研究を行なった結果, 1年3回(時に一部は4回)の発生をなし, 一部はさなぎ, 大部分は成虫にて越冬することがわかった。産卵期は大まかには, 4月中旬〜5月下旬ないし6月上旬, 6月下旬〜7月中下旬, 8月下旬〜9月下旬の3期で, またその発育所要日数は, 卵14〜20日, 幼虫40〜50日, 前蛹2〜4日, さなぎ6〜8日であった。幼虫は5令の令期をもつようで, 卵から成虫までは, 普通70日内外であった。成虫の生存日数は, 越冬期は2〜4月またはそれ以上にもわたるが, 活動期には概して20〜40日ぐらいであった。また産卵は1粒ずつ坑道の壁の小孔中になされるが, 5〜10卵ずつ2〜3回産卵されるもののごとく思われた。流下盤での生息は, 給水樋に近い, 盤長の大体1/3〜2/3にあたる部分で, 無数に作られた坑道は, 垂直的なものがもっとも多く, 盤底までの貫通率もかなり高かった。成虫の青色螢光灯への飛来は非常に顕著で, この方法は, 本種防除の1策となりうると思われた。本種の分布は, 調査の結果, 愛知県以西の現行流下式塩田に例外なく分布することが明らかとなり, また旧入浜式塩田跡にも, ほとんどすべて生息するようであった。