著者
関根 昭一 桜井 叢人 伊藤 本男
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.86, no.8, pp.1402-1405, 1995-08-20

尿管扁平上皮癌の1例を報告した.患者は62歳の主婦で, 31歳のとき尿路結核のために左腎摘除術, 右尿管皮膚瘻術をうけ, 定期的に尿管カテーテルの交換に通院していた.1994年3月8日, 尿管狭窄のためカテーテル交換が不能になり緊急に右腎瘻術に変更した.その3カ月後, 以前尿管ストーマがあった部位に圧痛と硬結があらわれたので切除したところ組織学的に扁平上皮癌と診断された.姑息的ではあったが, 右尿管摘除術を行った.しかし周囲臓器への浸潤のため一部を切除したに止まった.ペプロマイシンとUFTを投与したが効果はみられず, 患者の容態は徐々に悪化している.尿管皮膚癌術後に扁平上皮癌が尿管に発生することは稀で, 自験例では慢性的な感染とカテーテルの刺激が発生要因になったものと考えられる.
著者
セレーン ラオール 小田原 アキ子
出版者
日本甲殻類学会
雑誌
甲殻類の研究 (ISSN:02873478)
巻号頁・発行日
no.4, pp.71-74, 1971-07

歴史と観察-酒井(1938)は,瀬戸(白浜)産,59×31のオスのnipponesisについて述べている。酒井に依れば,本種は次の点で大西洋産Portunus vocans A.M.E.と異なる。1)甲殻の後部が狭くなっている。2)前側縁歯は基部が幅広く先が尖っていない。3)心域は明確に稜線をなしていない。4)前鋼線は前方に向って強くカーブしている。5)鋏脚の長節には2棘でなく3棘ある。6)鋏脚長節の擦音器の棹は中途で途切れている。現在ある雌の標本は酒井(1938,1939)の観察引例と説明に一致する。鋏脚の長節の僅かな差異は恐らく標本の性差に依るのであろう。即ち(1)前縁において(第三の)後縁歯は酒井(1938)の標本よりも短かく,明かに未発達である。(2)発音器り桿は酒井の図ほど明確ではないが途切れている。前側縁腹面の発音桿が下眼窩の外葉の歯状縁に接して居り,又vocansについてラスバン(1930)が報告しているものと近似していることを記述する。酒井の図(1938)は,この点が相違している。窩眼外角は第一前外歯(酒井の第二,1938)の背面に位置する。即ち発音器の桿(本標本では27ある)の列は末端が下眼窩の外業の縁の5歯になっていることである。異る特徴の1の価値を正確にするために甲殻の後縁幅の長さを前側縁歯端間の最大計測値で比べてみた。この標本では甲殻の最大幅は後縁の幅の3.7倍である。それはnipponensisのType標本とは似ているが一方vocansではたった3.1倍でしかない。測定値はnipponensisのTypeについては酒井(1938)の図により,vocansについてはRathbun(1930)の図によった。ボルネオのPontianakからの標本記録はその地理的分布をかなり拡げた,そして本種は恐らく広くインド洋太平洋に分布しているという酒井(1938)の見解を確証した。私はエドモソソソ(1935)の標本即ちオアフ(ハワイ)採集の6×11の♂はnipponensisの幼型であるとする酒井(1938)の考えと一致している。タイプ標本の棲息環境は報告されていたい。現標本が77mの深さで採集された事は海岸近くにはなく又その記録の珍らしさを示している。
著者
Huu Bach Nguyen 篠田 浩一 古井 貞煕
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.448, pp.13-18, 2004-11-12
被引用文献数
9

本論文では,野球放送からハイライトシーンを抽出することを目的として,ビデオデータをインデクシングするための統計的なフレームワークを提案する.マルチストリームの隠れマルコフモデルを用い,主成分分析による特徴量,フラクタル特徴量,差分特徴量の3つの特徴量間の重み最適化を行う.また,カメラショットの認識結果をシーン境界の検出に利用した.4.5時間の野球放送のダイジェストデータを用い,このフレームワークの有効性を確認した.8種類のシーンの認識率は76.8%となり,シーン境界検出のない単一ストリームHMMの場合に比べ,11.6ポイントの改善を得た.
著者
川原田 寛 杉原厚吉
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.85, pp.43-48, 2005-08-19

形状設計において、メッシュに対して施す「細分割(subdivision)」は、任意位相の滑らかな曲面を生成する手法として有名である、また細分割はメッシュ上でのウエーブレット変換と深い係わり合いがあり、これを利用した多重解像度解析はメッシュの編集において非常に有効な手段となっている.我々はこの細分割の双対構造「面に基づく細分割(dual subdivision)」を見出した.これは通常の細分割に対して射影幾何学における双対原理を適用することで得られたもので,双対性より従来の細分割と同様の性質を持っているだけでなく,細分割では解決できなかった閉居を解決できる.また、1ine geometryに基づく新たな細分割スキームを提案し「線に基づく細分割(1ine subdivision)」と名づける。この掛こ基づく細分割札通常の細分割と面に基づく細分割を含んでおり,両者を統一的な支店で議論することを可能にする.Subdivision is a wel1-known method for geometric design and for computer graphics, because the subdivision makes smooth surfaces with arbitrary topology. Moreover, there are many connections between subdivision and wavelet. So, multiresolution analysis derived by subdivision theory is extremely useful on mesh editing. Here, we found out "dual subdivision" which is a dual Structure of subdivision. Dual subdivision born from subdivision and the principle duality In projective geometry, and Ins similar properties with ordinary subdivision. Moreover, we propose "line subdivision" based on 1Ine geometry. This new subdivision scheme includes ordinary subdivision scheme and dual subdivision scheme. So, we can discuss ordinary and dual subdivisions uniformly by 1Ine subdivision.

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著者
東洋経済新報社 編
出版者
東洋経済新報社
巻号頁・発行日
vol.昭和11年第2輯, 1940
著者
玉虫 文一 林 良重
出版者
社団法人日本化学会
雑誌
化学教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.223-227, 1977-06-20
著者
真木 吉信
出版者
日本歯科医師会
雑誌
日本歯科医師会雑誌 (ISSN:00471763)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.p205-217, 1992-06
被引用文献数
22