著者
加藤 直良
雑誌
名古屋学芸大学短期大学部研究紀要 = The research bulletin of Nagoya University of Arts and Sciences Junior College
巻号頁・発行日
no.8, pp.34-42, 2011-03

The purpose of this report is to make clear the history in early Australia and of Australian English. In 1788, many convicts were transported to NSW, which was the first place that Britain decided to send them there. In those days British criminals were transported to colonies in America, but the Americans declared independent. As a result of this, there were no places to imprison them. They were the founders of the English colony and Australian English. The varieties of English spoken by the early British and Irish immigrants promoted development and foundation of Australian English. There was much influence of Irish English upon it.
著者
望月 秀人
出版者
日本福祉大学福祉社会開発研究所
雑誌
現代と文化 : 日本福祉大学研究紀要 = Journal of Culture in our Time (ISSN:13451758)
巻号頁・発行日
no.141, pp.77-111, 2020-09-30

本稿は一つの旗本の家の歴史を通して,日本の近世国家の在り方を考察しようとするものである.私は西洋近世の複合国家論に関心を持っているが,近年そうした観点から日本史や東洋史との比較を志向する研究動向も見られる.ただし,それぞれの分野に固有の事情も多く,比較研究の困難も露呈している.以上を踏まえ,本稿では旗本日向家に視野を限定し,その視点からまず日本と西欧の近世国家の異同を具体的に考えたい.その上で,日本の近世における複合国家的要素と領主制的要素を共に考察することで,より複合国家概念を明確にすることを試みたい.今回の(一)ではそのための予備的作業として,まず旗本日向氏の系譜を概観し,今後登場する人物,地名,史料について概観したい.
著者
西山 勇毅 柿野 優衣 中 縁嗣 野田 悠加 羽柴 彩月 山田 佑亮 佐々木 航 大越 匡 中澤 仁 森 将輝 水鳥 寿思 塩田 琴美 永野 智久 東海林 祐子 加藤 貴昭
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.62, no.10, pp.1630-1643, 2021-10-15

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な感染拡大にともない,多くの大学ではキャンパス内での感染予防のために,キャンパスの封鎖とインターネット越しに授業を配信するオンライン授業が導入され,学生たちは自宅から授業に参加している.このような在宅中心の新しい生活様式は,感染予防効果が見込める一方で,運動不足による二次的な健康被害が懸念される.新しい生活様式における大学生の身体活動の実態,特に学生の属性や時間帯ごとの身体活動量とその内容を明らかにすることは,二次的な健康被害を予防するうえで必要不可欠である.そこで本研究では,日常生活中の身体活動データ(歩数と6種類の行動種別)を大学生が所有するスマートフォンを用いて自動収集し,大学生の身体活動量を明らかにする.身体活動データは,必修の体育授業を履修する大学1年生305名から10週間収集した.その結果,通学(7時から10時)や教室での授業,課外活動(11時から24時)の時間帯における歩数の減少と静止時間の長時間化が明らかになった.本結果は,新しい生活様式における大学生活が平日の身体活動量の低下を招く可能性を示唆する.

3 0 0 0 OA 茨木童子研究

著者
川鍋 仁美
雑誌
日本文學 (ISSN:03863336)
巻号頁・発行日
vol.108, pp.77-90, 2012-03-15
著者
黒石 憲洋 佐野 予理子 クロイシ ノリヒロ サノ ヨリコ Norihiro KUROISHI Yoriko SANO
雑誌
国際基督教大学学報. I-A, 教育研究 = Educational Studies
巻号頁・発行日
no.49, pp.67-78, 2007-03-31

日本人における「ふつう」概念の重要性について再検討するため,場面想定法を用いた実験的質問紙調査をおこなった.仮想場面として,他者との違いが量的に示される場面と質的に示される場面において,それぞれに拘束力の高い状況と低い状況を設定した.各場面において,周囲と同じ行動をとる他者あるいは周囲と異なる行動をとる他者を提示し,その他者に対する対人認知を測定した.結果として,いずれの場面においても,「ふつう」認知は周囲と同じ行動をとるかどうかにより影響を受けていた.また,他者との違いが量的に示される場面においては,遂行の高低に応じて対人認知が変化したが,それらの効果に「ふつう」認知による媒介はみられなかった.日本人における「ふつう」概念は,他者存在に向けられたものではなく,自己の状態として認知される場合にのみ,重要となる可能性が示唆された.
著者
田名部 雄一
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究 : 国際日本文化研究センター紀要 (ISSN:09150900)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.161-173, 1990-09-30

食物忌避現象には、その社会におけるタブー(宗教的タブーも含む)によって表れているものと、その民族の体質(遺伝子による)によってその食物の消化・吸収・利用ができないために表れているものとがある。いずれの場合にも、ある食物に対する忌避現象は偶然に生じたものではなく、その根底に社会的な必要性があったことは無視することはできない。本論文では、この問題を、(1)肉食の完全な忌避、(2)牛肉食の忌避、(3)豚肉食の忌避、(4)犬(狗)肉食の忌避、(5)牛乳の利用に対する忌避、(6)飲酒に対する忌避に分けて記述した。
著者
山本 淳子
雑誌
人間文化研究
巻号頁・発行日
no.38, pp.242-216, 2017-03-10