著者
義江 明子
出版者
岩波書店
雑誌
図書
巻号頁・発行日
no.755, pp.6-9, 2012-01
著者
青山 真人 夏目 悠多 福井 えみ子 小金澤 正昭 杉田 昭栄
出版者
Japanese Soceity for Animal Behaviour and Management
雑誌
日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌 (ISSN:18802133)
巻号頁・発行日
vol.46, no.4, pp.109-118, 2010-12-25 (Released:2017-02-06)
参考文献数
34

本研究の目的は、捕食動物に由来する種々の刺激がヤギに及ぼす忌避効果を、ヤギの生理学的および行動学的反応を解析することによって検討することである。実験1においては、7つの刺激-CDプレイヤーで再生したチェーンソーの運転音(ChS)、イヌの吠え声(DoB)、オオカミの遠吠え(WoH)、ライオンのうなり声(LiG)、トラのうなり声(TiG)、テレビモニターに映したオオカミの映像(WoV)、実物のイヌの毛皮(DoS)-をそれぞれ4頭のメスシバヤギに提示し、その反応を観察した。DoBおよびDoS区において、他の区に比較して血中コルチゾル(Cor)濃度が有意に高く(P<0.01、反復測定分散分析およびTukeyの検定)、30分間の身繕い行動の頻度が有意に少なかった(P<0.1、Friedmanの検定とNemenyiの検定)。他の刺激については、いずれの測定項目においても対照区(提示物なし、音声を出さないCDプレイヤー、映像を映さないテレビモニター)との間に違いはなかった。実験2においては、実験1と同じ4頭のヤギを用いて、ChS、DoB、WoH、LiG、TiG、DoSの6つの刺激の忌避効果を検討した。飼料のすぐ後方にこれらの刺激のいずれかを提示し、それぞれのヤギがこの飼料を摂食するまでに要する時間を測定した。4頭いずれの個体も、DoBおよびDoS区においては30分間の観察時間中に一度も飼料を摂食しなかった。一方、他の刺激においては遅くとも126秒以内には摂食を開始した。各個体においで、実験2における結果と、実験1における結果との間には強い相関が観られた(対血中Cor濃度:r=0.78〜0.94、対身繕い行動の頻度:r=-0.73〜-0.98)。実験3では、メスシバヤギ5頭を用い、実験1と同じ方法でChS、DoB、イヌの置物(DoF)、DoS、段ボール箱で覆ったイヌの毛皮(DSC)の効果を検証した。実験1と同様、DoBおよびDoS区において、有意な血中Cor濃度の増加と身繕い行動の頻度の減少が観られた。DSC区においては5頭中4頭が、顕著な血中Cor濃度の増加あるいは身繕い行動の頻度の減少のいずれかを示した。これらの結果から、本研究で観られたイヌの吠え声、あるいはイヌの毛皮に対する忌避効果は、ヤギがこれらの刺激に強い心理ストレスを持ったことが原因であると示唆された。さらに、視覚的な刺激は、少なくともそれが単独で提示された際には効果が薄いこと、聴覚的な刺激および嗅覚的刺激が強い忌避効果をもたらす可能性が示唆された。
著者
松浪 勝義 大塚 英昭 杉本 幸子 山野 喜
出版者
広島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

マダガスカルはゴンドワナ大陸の遺産などと言われ動植物固有種の宝庫である。これまでにビンカアルカロイドなどの臨床抗がん剤がマダガスカル原産の植物から単離され実用化されてきた。しかし、いまだ化学的解析が十分でない植物が多数あり、また、産業やインフラなどの近代化などにより貴重な植物資源が失われつつある。本研究課題では現地のマダガスカル人研究者との共同研究により多数の植物抽出物を入手し、抗がん剤や、原虫、ウイルス感染症に関する治療薬候補の探索を目的に化学的解析を行った。その結果、活性を見出した植物から、活性本体の精製および化学構造の解明に成功し、医薬品シード化合物として有用な知見を得た。

4 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1886年02月23日, 1886-02-23
著者
山田 健志 富士 健太郎 嶋田 知生 西村 いくこ 西村 幹夫
出版者
日本植物生理学会
雑誌
日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.239, 2005

植物において,原形質膜のタンパク質がどのように液胞へ運ばれ分解されるかは明らかにされていない.そこで,原形質膜タンパク質の液胞への輸送を調べる目的で,シロイヌナズナとタバコ培養細胞(BY-2)におけるエンドサイトーシスを解析した.エンドソームは非常に早く液胞へ到達するので,通常の条件ではほとんど見ることができない.しかし,パパイン型システインプロテアーゼの阻害剤であるE64dでBY-2を処理すると,エンドソームが細胞礎質に大量に蓄積することが分かった.このことは,E64dがエンドソームと液胞の融合を阻害することを示唆している.原形質膜タンパク質(PIP2a,LTI6b)とGFPの融合タンパク質を発現するシロイヌナズナ形質転換株にE64dを処理したところ,GFP蛍光を持つエンドソームが蓄積し,融合タンパク質の分解が阻害された.さらに,ビオチン化阻害剤を用いて,蓄積したエンドソームに2つのパパインホモログ(ENP)が局在することを見つけた.以上の結果から,ENPは原形質膜タンパク質の液胞への輸送過程の一つであるエンドソームと液胞の融合に働くことが示された(1).<br>1) Yamada et al. (2004) Plant J., in press.

4 0 0 0 OA 国史の研究

著者
黒板勝美 著
出版者
文会堂
巻号頁・発行日
1908

4 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1897年09月20日, 1897-09-20
著者
中村 陽子
出版者
福井大学
雑誌
福井大学医学部研究雑誌 (ISSN:13488562)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.41-55, 2005-12-16

The purpose of this study was to manifest adaptation of the elderly with impairment to the environment of two institutions, located in the eastern Hokkaido. Data were collected utilizing free talking and semi-structured transcripts of interviews with informants. In this study, circumstances that 13 key informants experienced in adapting to the special nursing homes were examined. The study was based on qualitative and inductive methods. From the results of the study, the core of adaptation was found to be " hardiness", characterized elements of 'selection and resposibility', 'self-control', 'challenge', and 'being like oneself'. Additionally, it was clarified that adaptation, which focused on "hardiness" had 4 dimensions. In dimension I, ≪maintenance of security≫, informants with physical or mental impairment preferentially decided to choose the environment, taking into account such a safety place, due to their needs. In dimension II, ≪recognition of negative environment≫, in which negative sides of the institution, <lack of impetus>, <discontent with institutional life>, and <a dilemma in the environment> were categorized, these categories involved not only (loss of self-identity and privacy) limited ambiguous boundaries, but also (coping as indifference) experience to conquer the negative environment. Such a dual nature of institutional environment in living situation reflected elements of losing individuality and autonomy by lack of social impetus. But most of the informants selected importance of security, and accepted another negative phase of the environment. They recognized the institution as dimension III, ≪a terminal residence≫, and at the same time, accepted total negative phase. In dimension IV, ≪gratitude≫, were identified long term institutional life with integration of self, and positively accepted self with impairment and institutional life. From these findings, this study suggested that comprehensive understanding of the behavior of the elderly who were admitted to the institution and supportive care based on individuality and autonomy to adapt to the environment were needed.
著者
石原 眞理
出版者
日本図書館情報学会
雑誌
日本図書館情報学会誌 (ISSN:13448668)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.17-33, 2010
被引用文献数
1

本研究の目的は,横浜アメリカ文化センター(以下ACC)の旧所蔵資料を調査することにより,その特徴を明らかにすることである。調査結果を基に,それらの資料がACCの設置者たちの目的や運営方針を反映するものであったのか,という観点から考察する。これまでACCや前身であるCIE図書館の所蔵資料に関する研究はほとんど行われていない。現在ACCの所蔵資料がまとまって残っている例は少ないが,神奈川県立図書館のACC文庫は,横浜ACCの所蔵資料を,当時の蔵書構成の特徴を残しながら継承している。ACC文庫に対する調査は,(1)個々の資料の書誌事項及び現物の確認,(2)DDC10区分の構成比とOCLCの分類別構成比との比較,(3)ACC文庫の関係者に対するインタビュー調査,の各種の方法に拠った。調査の結果,CIE横浜図書館時代の資料は「公共図書館のモデル」及び「日本の民主化・非軍事化」,横浜ACC時代の資料は「アメリカの広報・宣伝」を実現するような内容であったことが推定できた。
著者
薬袋 秀樹
出版者
日本図書館情報学会
雑誌
日本図書館情報学会研究大会発表論文集
巻号頁・発行日
pp.21-24, 2017-11

本研究の目的は、1997年以後の図書館関係者による図書館における貸与問題に関する議論の特徴を明らかにすることである。エンターテイメント系小説収集の目的(利用者の要求、読者の拡大、利用者・利用資料の拡大、利用の維持、資源節約、知る自由等の保障)、作家・研究者の意見の整理(問題設定、実態調査結果の解釈等)に関する主張を整理し、議論全体の特徴(議論の整理、意見の根拠、書店の売上げに関する認識、知る自由等の捉え方)について論じた。
著者
青木 孝志 足達 義則
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.133-139, 2007-03-01

暗記や勉強を行うときは、室内を歩き回りながら行うと効果的であるといわれている。しかしパソコン作業などのデスクワーク中に歩き回ることはできない。デスクワーク作業中に可能な運動としては微小揺脚運動(貧乏ゆすり)が考えられる。しかし、これは歩行に比べだらエネルギー消費が非常に小さくなる運動規模の非常に小さい運動である。本研究では貧乏ゆすりが良導絡(電気的な経絡)の自律神経活動に与える効果をノイロメトリー法による皮膚電気反応測定により吟味した。被験者は22-23歳の健康な男子10人である。運動時間は4分間である。貧乏ゆすり前に4分間、貧乏ゆすり後に8分間のノイロメトリーを行った。貧乏ゆすり前に比べ運動後の初めの4分間は良導絡の皮膚電気伝導が上昇した。次の4分間に大略元に戻る傾向があった。従って貧乏ゆすりのような小規模な運動といえど、統計的有意に良導絡自律神経活動を活性化することが示唆される。また、良導絡自律神経情報系LH_2およびLH_3に影響が大きく現れる傾向が見られた。逆に、 LH_5およびLH_6への影響は比較的小さい傾向があった。
著者
人見鋭太郎 著
出版者
成美堂
巻号頁・発行日
1878