著者
村井 貴
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第63回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.160, 2016 (Released:2016-06-30)

ウェブサイトが持っている特徴を進化の過程や外的要因でとらえ、体系的に分類することでウェブデザイン史の全体像をより明確にできると考えられる。本研究では企業や団体組織のウェブサイトの中から、特にマイルストーンとなったものを対象とし、それぞれの特徴を浮き彫りにしながら分類し、系統樹を創出することを試みる。系統樹は枝分かれの位置、枝の高さや長さの違いによって、扱うテーマを分かりやすく可視化できるインフォグラフィックスの一種である。本研究では系統樹創出という切り口で、ウェブデザインの分類に迫る。本稿では研究の前段階である、研究構想を提示した。分類するにあたって、流行や動作環境、ウェブマーケティング、ウェブプロモーションなどといった要素があることを示した。
著者
山口 翔 植村 要 青木 千帆子
出版者
公益財団法人 情報通信学会
雑誌
情報通信学会誌 (ISSN:02894513)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.2_67-2_80, 2012 (Released:2012-12-25)

従来視覚障害者は、ボランティアや福祉機関の支援のもと、書籍を点訳したり、音訳したりして読書を行ってきた。IT技術の普及以降、スキャナで書籍を読み取り、OCR処理を行うことにより、効率化が図られている。しかし、デジタル化作業には依然多大なコストと時間がかかり、読みたいときに読みたい本を読める状況にはない。だが電子書籍が普及すれば、電子書籍のテキストデータをスクリーン・リーダーや合成音声技術を通じて読み上げることが可能となり、障害者は健常者と同じタイミングで、本を利用することが可能になると期待される。実際に、米国ではAmazonのKindleや、AppleのiPadで購入した電子書籍の多くが読み上げ可能な形となっているが、現在、日本の電子書籍においては実用的な段階にない。本論文では、日本において現段階で利用可能な視覚障害者向けの音声読み上げ機能について評価し、国内での電子書籍の普及の時代を見据えた、書籍の音声読み上げ環境を実現するための課題を明らかにする。
著者
Kimiko Tomioka Norio Kurumatani Hiroshi Hosoi
出版者
日本疫学会
雑誌
Journal of Epidemiology (ISSN:09175040)
巻号頁・発行日
vol.26, no.7, pp.361-370, 2016-07-05 (Released:2016-07-05)
参考文献数
58
被引用文献数
3 54

Background: This study’s aim was to clarify the relationship of having hobbies and a purpose in life (PIL; in Japanese, ikigai) with mortality and a decline in the activities of daily living (ADL) and instrumental ADL (IADL) among the community-dwelling elderly.Methods: Prospective observational data from residents aged ≥65 years who were at increased risk for death (n = 1853) and developing a decline in ADL (n = 1254) and IADL (n = 1162) were analyzed. Cox proportional hazard models were used for mortality analysis of data from February 2011 to November 2014. ADL and IADL were evaluated using the Barthel Index and the Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology Index of Competence, respectively. ADL and IADL were assessed at baseline and follow-up and were evaluated using logistic regression models. Fully adjusted models included terms for age, gender, BMI, income, alcohol intake, smoking history, number of chronic diseases, cognitive function, and depression.Results: During the follow-up of eligible participants, 248 had died, 119 saw a decline in ADL, and 178 saw a decline in IADL. In fully adjusted models, having neither hobbies nor PIL was significantly associated with an increased risk of mortality (hazard ratio 2.08; 95% confidence interval [CI], 1.47–2.94), decline in ADL (odds ratio 2.74; 95% CI, 1.44–5.21), and decline in IADL (odds ratio 1.89; 95% CI, 1.01–3.55) compared to having both hobbies and PIL.Conclusions: Although effect modifications by cognitive functioning and depression cannot be ruled out, our findings suggest that having hobbies and PIL may extend not only longevity, but also healthy life expectancy among community-dwelling older adults.
著者
山根 信二
雑誌
研究報告 コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2011-CE-108, no.5, pp.1-6, 2011-01-29

近年,世界各国で高等教育機関におけるゲーム開発の導入が進んでいる.本発表では日本国内での導入の一事例として,IGDA が ACM の協力の下で全世界で開催する Global Game Jam について報告し,学びにおける各要素の分析および今後のローカライズと評価に向けた検討点を述べる.
著者
柄本 三代子
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.521-540, 2015 (Released:2016-03-31)
参考文献数
25

本稿は, 東日本大震災後多くの人びとの関心を引きつけながら専門家の評価・判断が依然として分かれたままの, 福島第一原発事故後の放射能汚染による被ばくのリスクと不安について, わかりやすさが求められるテレビ報道において, いかに説明され語られているかを考察した.たんに福島第一原発事故後の被ばくのみを分析対象とするのではなく, 利用可能なアーカイブを駆使し, 広島・長崎原爆やチェルノブイリ原発事故をめぐる報道も分析対象とした. これにより, 被ばくの不安とリスクが語られる際の共通性抽出を目的とした. データは視聴可能なものの中から1986年から2014年までに放送された番組を対象とした. 科学的リアリティの構築に「素人の語り」がどのように寄与しているのかという点に着目した.数十年にわたる被ばくの語りを対象化することにより, 現在の被ばくの影響や不安についての関心が, 専門家によってはあいまいでわかりにくい説明がなされたまま, 未来へと先送りにされていく事態について明らかにした.専門家による言説だけでなく素人の言説も考察対象とすることにより, わかりやすさが求められるテレビジョンの中で, 科学的不確実性を多分にはらむ被ばくが語られる際には, 素人によってわかりやすい説明がなされるだけでなく, わかりにくい専門家の話を素人が支えることも必要とされている点についても明らかにした.

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著者
将棊新報社編輯部 編
出版者
大野万歳館
巻号頁・発行日
1926
著者
川端 俊英
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.43, no.9, pp.66-67, 1994-09-10