著者
甲斐 克則
出版者
早稲田大学法学会
雑誌
早稻田法學 (ISSN:03890546)
巻号頁・発行日
vol.88, no.1, pp.1-40, 2013-02-01
著者
片桐 新自
出版者
関西大学社会学部
雑誌
関西大学社会学部紀要 (ISSN:02876817)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.23-46, 2012-10-31

本稿は、社会学の現状に危機感を持ち、社会学はどのような学問であるべきかについて私見を述べたものである。多面的な切り口から自由に述べさせてもらっているので、一見すると一貫性に欠けたものと思われるかもしれないが、社会学という学問は、マクロな視野をもった実証的な学問であるべきだという考え方がその根本にある。
著者
二階堂 善弘
出版者
関西大学大学院東アジア文化研究科
雑誌
東アジア文化交渉研究 = Journal of East Asian cultural interaction studies (ISSN:18827748)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.535-541, 2021-03-31

There are many types of Myoken statue in Japan. Including Boy type, Sonjouou type, Nose type, Zhenwu type and so on. Among them, the Zhenwu type was influenced by the god Xuantian Shangdi. The God Myoken was influenced by the God Xuantian Shangdi, probably during the Kamakura period. I investigated the Myoken statues in a place and found that Yasushiro, Hoshida, Souma, Chichibu, Chiba and other Myoken belong to Zhenwu type Myoken.
著者
Norio Niwa 丹羽 典生
出版者
国立民族学博物館
雑誌
国立民族学博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Ethnology (ISSN:0385180X)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.625-682, 2020-03-16

人類学が学問として制度的に確立する前の移行期にはさまざまな探検という調査プロジェクトが存在していた。本稿では,そうしたなかでも日本人博物学者朝枝利男の参加したアメリカの探検隊に注目したい。朝枝利男は,多様な経歴を経た人物であるが,1923 年の渡米後,アメリカで活躍した博物学者・学芸員とさしあたりまとめられる。彼は,剥製から水彩画と写真撮影までの多才な博物学的技術を身に着けていたことから,1930 年代に企画された半ば私的な調査隊に数多く参加していた。その結果,数多くの博物学的な写真と水彩画を残している。しかしそれらは世界各地の博物館に散在して資料としての整理の段階から進められていないままにおかれている。そこで本稿では,以下3 点を目的としたい。まず,これまで基礎的な資料整備の水準で取り扱われていなかった朝枝利男コレクションの資料が作られた背景を精査することで,資料としての特徴を明確化すること。その際,あわせていまではほぼ忘れられた朝枝利男の活動を傍系的に復元すること。そして最後に,本稿からみえてくるアメリカで行われた史的探検に関わる資料を読み解くに際しての留意点を指摘することである。
著者
松岡 雄太
出版者
関西大学外国語学部
雑誌
関西大学外国語学部紀要 = Journal of foreign language studies (ISSN:18839355)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.33-47, 2022-03

In this paper, I considered the meaning and function of a grammatical form jara used in the southern region of the Buzen dialect. I concluded that jara is a final particle that expresses a negative modality for the listener, and its meaning is that actively replacing the listener's (in the case of soliloquy, the speaker himself) existing knowledge with the speaker's new one. In addition to this point, the speaker can only use jara in the same place where he/she gained the new knowledge. The remaining task of this work is to clarify the difference between jara and the other sentence ending forms which have similar modal meanings in the Buzen dialect.
著者
河口 明人
出版者
北海道大学大学院教育学研究院
雑誌
北海道大学大学院教育学研究院紀要 (ISSN:18821669)
巻号頁・発行日
vol.111, pp.163-196, 2010-12-25

ポリスの存続という至上命題の中で,古代ギリシャ人が人間の身体に抱いていた観念は,精神と乖離した二元論的な理解ではなく,彼らの生存の内的欲求を意義づけるエートス(ethos)と一体のものであった。貴族文化の余韻をとどめながらも,人間の内面は身体に表現されることを確信し,その身体を創造せんとする卓越性(アレテー)の概念と結びつき,戦士共同体における生命のアイデンティティを構成することにって,ギリシャ文化や文明をもたらした主要な源泉となった。死すべき運命を悼みながら,その反映としての不滅の栄光を保障する卓越した勇気の顕現を,ポリス間の絶えざる戦闘という不幸の中で具現しようとしたギリシャ人は,英雄精神によって不死の神に至らんとする飽くなき憧憬を抱き続け,鍛錬された身体的能力と,限りない自己啓発を希求する精神的能力の渾然一体化した「カロカガティア」という,人間のありうべき理想像に関する概念的遺産を今日に伝える。
著者
篠澤 和久
出版者
Tohoku University
巻号頁・発行日
2017-10-12

論文