著者
小林 潤平 関口 隆 新堀 英二 川嶋 稔夫
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

読書中の眼球運動は停留とサッカードの繰り返しである。日本語文章における停留場所は文を構成する意味のまとまりに対応しているとの報告があり,意味的なまとまり単位で的確に停留しながら読み進めることができれば,より効率良く,より速く読める可能性がある。そこで本研究では,意味的まとまりのひとつである文節を認識しやすいように,文節毎に異なるタイミングで微振動させる日本語リーダーを提案し,その効果を検証した。
著者
風間 一洋 今田 美幸 柏木 啓一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

本稿では,Twitterのリンク,リプライ,RTを利用して,明示的な情報の伝播が行われた経路をネットワーク構造として抽出し,全体のネットワーク構造や情報の伝播が盛んな部分ネットワークについて,その特徴や性質を分析する.
著者
原 淳史 高野 雅典 Shtykh Roman 川端 貴幸
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

インターネット広告において,広告主がDMPを利用する目的の一つは,コンバージョンに至る可能性の高い潜在顧客などをセグメントに分けて適切な広告施策を行うことである.しかし,DMP内の膨大な顧客データから,人手で的確なセグメントを抽出することは困難であり,目的に応じて自動的にセグメントを抽出することが望まれている.本稿では,Webページの訪問履歴を用いてセグメントを抽出するモデルの検討を試みた.
著者
矢吹 太朗
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

大学入試の数学の問題を人工知能によって解く試みでは,問題文を一階述語論理式に変換し,限量記号消去法(quantifier elimination, QE)のような数式処理アルゴリズムを適用するというアプローチが採用されている.本研究では,東京大学の実際の入試問題を人手で論理式に変換し,数式処理システムで解いた場合の計算時間等を特定することによって,このアプローチの妥当性を議論する.
著者
坂地 泰紀 酒井 浩之 増山 繁
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本論文では,決算短信PDFから因果関係を抽出し,それを用いて過去の因果関係を表示させるシステムを提案する. 例えば,企業名をシステムに入力すると,その企業に関連する過去の因果関係を表示する.原因として「猛暑」,結果として「冷房需要の盛り上がり」という因果関係が表示されたとすると,現在,「猛暑」であれば,この銘柄に投資するためのポジティブな判断材料として役立つことができる.
著者
篠田 孝祐 鳥海 不二夫 片上 大輔 大澤 博隆 稲葉 通将
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

コミュニケーションゲームである人狼ゲームを人工知能における標準問題として考えた場合、どのような課題があり、必要とされる技術要素を検討する。また、この人狼ゲームを、人工知能プログラムが参加してゲームを行う競技会を開催することで、発展が期待できる分野を考察する。
著者
下山 紗代子 豊田 哲郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

オープンデータが有効活用されるためには、データ・アプリケーション・アイデアが組織やイベントを越えて共有されることが必要である。LinkData.orgではそれらを対応付けて公開するための基盤を提供し、Linked Dataを用いた逆マッシュアップ技術により他地域への横展開を容易に実現できるようにした。このモデルによって行政・市民によるオープンデータの共創と活用を支援し、地域の課題解決へつなげる。
著者
Evans Benjamin Luke 棟方 渚 小野 哲雄
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

楽譜データに基づく自動作曲システムの実現に向けて,我々は今まで,バス課題を実行するシステム”Creating Music for You(CMY)”を実装してきた.本研究ではCMY内部のシステム構造を改め,より音数の多い楽曲もリアルタイムで扱えるようにし,さらに,入力はバス譜に限らず,任意のパートの楽譜を元に四部合唱譜を作成できるようにシステムを拡張した.
著者
大知 正直 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

近年,ソーシャルネットワークを利用したコミュニケーションがますます重要になってきている.企業や情報を発信したい個人にとって,いかに自分の発言の影響を最大化するかは,大きな課題のひとつである.本研究では,ソーシャルメディア上での影響を適合度関数とし,その環境下で交叉と突然> 変異を繰り返すことで進化する人工生命を作り出す手法を提案し,影響力の高いユーザが何を最適化しているのかを明らかにする,
著者
大知 正直 関 喜史 川上 登福 小野木 大二 野村 眞平 吉永 恵一 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

近年,ユーザはウェブ上の情報を重視して購買するようになっている.Eコマース関連企業はユーザの購買意思決定のプロセスをウェブ上に蓄積された行動履歴から分析している.これまでの分析は多くのユーザが同一商品を購入できる商材を対象にしてきたが,本稿では,住宅販売市場を対象とする. 住宅は全て別々の商品であり,多くのユーザは一度しか購入しない.本研究ではこうした商材に対するユーザ行動の特性を明らかにする.
著者
小川 祐樹 山本 仁志 宮田 加久子 池田 謙一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

Twitter上の社会的ネットワークがもたらす情報接触やコミュニケーション環境は、意見の異なる他者への接触機会を促進させるのか、あるいは、選択的接触を促進させるのか。本研究では、これらを探るための基礎的分析として、社会調査のデータと、Twitter上で得られる個人の行動ログのデータを結びつけた分析により、個人の社会的態度とTwitter上で形成するフレンドや情報接触環境の関連性について探る。
著者
則 のぞみ ボレガラ ダヌシカ 鹿島 久嗣
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

ソーシャルWebサービスにおいて、他のユーザとのコミュニケーションや、コンテンツへのアノテーションなどといったユーザの行動は重要な役割を果たす。ユーザの行動は、ユーザ、文書、キーワード、場所など、複数の異種オブジェクトを巻き込んだ関係データとして表現されるため、これらを限定されたデータから予測することは困難である。本研究では、観測データの疎性に対して頑強な多オブジェクト間関係の予測法を提案する。
著者
中山 功一 乗冨 喜子 大島 千佳
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

筆者らは,ユーザの「好み」を理解し,学習するコンピュータを目指している. 本研究では,ユーザの「好み」の例として,「顔」の好みを分析する. 擬人化された人の顔を持つアニメーやエージェントではなく,人間の顔写真を用いる. 「顔」に関するユーザの好みの分析から,好みの顔の作成方法とその利活用について議論する.
著者
梶野 洸 坪井 祐太 佐藤 一誠 鹿島 久嗣
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

教師付き学習における教師データをクラウドソーシングを利用して作成する試みが広まっている.このようなデータは信頼性が低いため,真の教師データの推定や,このデータを用いた識別器の学習に関する研究が行われているが,真の教師データが一部存在する場合の研究は行われていない.本研究ではクラウドソーシングで得られた教師データと真の教師データを併用して直接識別器を構成する手法を提案し,その性能を検証する.
著者
和泉 潔 池田 翔 石田 智也 中嶋 啓浩 松井 藤五郎 吉田 稔 中川 裕志 本多 隆虎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

本研究では,新聞記事データを用いた業種別株価指数の分析の新たな手法を提案した.本手法を用いて,2009年の1 年間を対象に外挿予測精度を評価した結果,予測精度の目標とした52%を超えた業種は,19 業種中11業種(57.8%) であった.また,予測正答率は時期・業種によって予測正答率の季節性が見られた.これにより,期間毎のテキストマイニングによる予測の信頼度を測る指標になることが期待できる.
著者
海野 裕也 那須川 哲哉
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

企業の国際化が進むにつれ,複数言語で書かれた文書を解析する需要が増えている.こうした企業のもつ文書は分野固有の語彙が多いため,一般的な辞書を使って解析することは難しい.本研究の目的は,対訳辞書を対象文書から自動獲得し,実際にテキストマイニング技術へ応用するまでを全て自動的に行うことである.実験的に性能を評価して,構築された対訳辞書の精度が高くなくても有用な知見を発見できたことを報告する.
著者
中野 悠紀 戸次 大介
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

高階依存型理論の研究はMartin-L"of型理論にさかのぼるが,自然言語への応用についてはRanta(1994)などがあり,その後も様々な拡張が行われている. 自然言語の意味論は高階依存型理論によって解決しうる問題がいくつかあるが,本研究は高階依存型理論を用いてCategorial Grammarを拡張する手法を提案する.