著者
太田 光明 江口 祐輔 大木 茂 大谷 伸代
出版者
麻布大学
雑誌
麻布大学雑誌 = Journal of Azabu University (ISSN:13465880)
巻号頁・発行日
vol.17/18, pp.167-172, 2009-03-31

1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発生した。神戸市など震源地周辺で飼育されていたイヌのうち約20%が地震発生前に異常行動を示したことが地震発生後の調査によって報告された。本研究では,イヌの示した異常行動の原因は地震前に発生する電磁波を感知したためではないかとの仮説のもと,人工的に発生させた電磁波をイヌに照射し,照射後の行動および神経内分泌学的な変化を観察した。
出版者
国士舘大学外国語外国文化研究会
雑誌
外国語外国文化研究 = Studies on foreign languages and cultures (ISSN:1884944X)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.30-45, 2018-03-31

日本の英語教育では、中国語や韓国語やスペイン語等他の言語教育と違って、英語の全ての音素を学習者に見せ、発音体系の全体像を把握させる指導が定着していない。本稿では、まず先行研究から、中学英語教科書6種類の内、1種類しか全ての音素を取り上げていないことを述べ、次に英和辞典や発音教材の発音記号の一覧表、特に母音記号の一覧表には余剰なものや方言差を含んだものが多く、実際の1方言の音素数よりはるかに多くの記号がリストされているため、全体像を極めて把握しづらくなっているという問題点を示す。そして、一般米語の13母音24子音に絞り、日本語の五十音表のようにシンプルに整頓された、英語の母音と子音の一覧表を提案する
著者
霜村 光寿
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学短期大学部紀要 = Jissen Women’s Junior College Review (ISSN:24344583)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.75-88, 2020-03-09

戦後日本において,スポーツの普及は学校教育での運動部活動に負うところが大きいが,近年では部活動が抱える問題が顕在化し,そこには現代社会が抱えるスポーツ,ジェンダーの問題の縮図的構造も垣間見える。本稿は,テレビ放映されたアニメーション作品を題材に,スポーツ,ジェンダー,部活動に対して持たれているイメージを比較分析,析出することで,現代社会における課題解決のための手がかりを提供するものである。
著者
金野 美奈子
出版者
東京女子大学現代教養学部国際社会学科社会学専攻紀要編集委員会
雑誌
東京女子大学社会学年報 (ISSN:21876401)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.17-32, 2015-03-02

婚姻は,多くの人々にとって生活の中心の一つであり価値ある人間関係を築く場であるだけでなく,物質的な生活からアイデンティティのあり方までその人のさまざまな側面を規定しうる存在である.人々がどのように自らの婚姻を経験するかは,当該政治社会が婚姻という領域をどのように位置づけ,規定し,その関係を支え,また規制するか,つまり「婚姻制度」に大きく影響を受ける.政治社会が婚姻をどのように制度化すべきかをめぐっては,それぞれの時代に応じて,議論と変革が繰り返し行われてきた.近年においてもまた,日本の文脈では夫婦別姓,またより広い文脈においては同性婚や複婚(ポリガミー)など,オルタナティヴな婚姻制度をめぐる議論が活発になっており,また制度的変革も一定程度進展してきている.
著者
大塚 駿 遠藤 雅伸
雑誌
エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.294-297, 2019-09-13

対戦相手のないデジタルゲームでは、コンテンツが与えた課題に成功することがプレイヤーの目標となる。我々は、より高い難易度の課題を成功させれば、より大きな達成感が得られるという検証を、実験用ゲームを実装して行った。その結果、成功までの試行回数が多い方が、大きな達成感が得られていた。しかし、プレイ技術が低いプレイヤーは、自分のプレイ技術が高いと誤認している場合、達成感が抑制されることが示唆された。
著者
後藤 彬文 奥野 伊展 河島 来実 清水 麻衣
雑誌
2020年度 情報処理学会関西支部 支部大会 講演論文集 (ISSN:1884197X)
巻号頁・発行日
vol.2020, 2020-09-11

本研究の目的は星形ナンプレの初期ヒント最少個数の解明である。星形ナンプレ特有の法則の発見、ヒント数9の問題が存在し、8の問題が存在しないことの証明を通して、初期ヒント最少個数が9であることを解明した。
著者
袖 美樹子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.186-190, 2021-03-15

2019年10月米Googleが科学誌Natureに量子コンピュータが,スーパーコンピュータでは処理に1万年を要する演算をたった200秒で行い,史上はじめて量子超越性を実証した,と発表した.量子コンピュータの新たな時代の幕開けである.量子コンピュータが脚光をあびる背景には,現在これ以上の半導体微細化が困難で,ムーアの法則が限界を迎える一方で,より高性能なコンピュータのニーズがAI,創薬,暗号化等の分野において高まっているためと考えられる.実際に量子コンピュータは金融,製造,交通,化学,情報の分野で実用化にむけた試行が進んでいる.そこで本特集では量子技術の現状を紹介いただく.
著者
梅原 猛 Takeshi UMEHARA
出版者
総合研究大学院大学
雑誌
進歩主義の後継ぎはなにか;高等研報告書0325
巻号頁・発行日
2002-05-17

基調講演「進歩主義の後継ぎはなにか」
著者
松本 直樹 小谷 大祐 岡部 寿男
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2021-IOT-52, no.28, pp.1-8, 2021-02-22

一般家庭のネットワークにはパソコン・スマートフォン以外にもスマートスピーカなどの多機能なデバイスが接続されつつある.しかし,デバイスが情報の窃取などを目的とした,ユーザーの意図しない通信を受けた場合,デバイスを保護する手段が存在しない.そこで,ネットワーク側でデバイスを保護する手法が提案されているが,ネットワークに関して未熟なユーザーがデバイスごとに細かい制御を行い保護することは困難である.一方,デバイスの細かいアクセス制御を行う手法として Capability に基づくアクセス制御(Capability Based Access Control; CapBAC)が提案されており,最小権限の原則や認可内容を容易に把握できる点からホームネットワークのアクセス制御に適したモデルである.本研究では,ホームネットワークにおける Capability に基づく認可アーキテクチャとアクセス制御手法を提案する.デバイスの各機能を Capability で表現することで,ユーザーによる認可に基づき,ホームネットワーク下のデバイスごとに細かいアクセス制御をすることが可能であることを示した.また,プロトタイプを OpenFlow を用いて実装し,実際にアクセス制御が機能することを確認した.