著者
木原 崇智 多田野 寛人 櫻井 鉄也
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.51-60, 2008-06-26

大規模非エルミート疎行列を持つ線形方程式Ax = bの効率的な解法として,前処理つきKrylov部分空間反復法がある.同反復法は前処理部分に多くの計算時間を要する場合が多い.精度混合型Krylov部分空間反復法は,前処理演算を単精度で行っても最終的に倍精度の解が得られる方法である.多項式前処理を適用した場合には,前処理は行列ベクトル積の繰返しで得られる.一方,Cell Broadband Engineは単精度演算においてきわめて高い演算性能を持つマルチコアプロセッサである.本論文では,Cell Broadband Engine上での単精度行列ベクトル積の実装方法とその高速化手法について示し,精度混合型Krylov部分空間反復法をCell Broadband Engine上で実装する場合の性能を,数値実験により評価する.
著者
辰己 丈夫
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.e1-e4, 2020-12-15

大学入試に,高校の「情報」が入ることが検討されている.これまで,多くの研究者が,この分野を研究してきた.また,本会も,多くの提言を行ってきた.その内容は,大学入試における情報教育の適正な実施に向けた活動である.
著者
飯野 勝則
巻号頁・発行日
2020-12-07

学術コミュニケーション技術セミナー(JPCOAR Monday), 2020年12月7日(月), オンライン
著者
末田 真樹子
巻号頁・発行日
2020-11-16

学術コミュニケーション技術セミナー(JPCOAR Monday), 2020年11月16日(月), オンライン
著者
吉田 光男 荒瀬 由紀
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.20-30, 2016-03-31

ソーシャルメディアでの言及量やウェブ検索エンジンでの検索頻度をもとに,トレンドキーワードを発見する研究開発が広く行われている.また,注目されているキーワードに対して情報を付与し,そのキーワードの理解を促すような試みもある.しかし,それらのトレンドキーワードが様々なウェブリソースでどのように振る舞うのかは必ずしも明らかではない.そこで本研究では,トレンドをとらえうるウェブリソースを対象に,収集したトレンドキーワードがどのように振る舞うのかを横断的に調査する.この調査により,大半のトレンドキーワードがオンライン辞書サービスに登録されていないこと,検索のトレンドは2日で50%未満の頻度に収束すること,ソーシャルメディア(Twitter)がほかのウェブリソースよりもトレンドに敏感であることなどを明らかにする.
著者
東 藍 新保仁 松本 裕治 Azuma Ai Shimbo Masashi Matsumoto Yuji
雑誌
データマイニングと統計数理研究会(第 12 回)

When we apply machine learning or data mining technique to sequential data, it is often required to take a summation over all the possible sequences. We cannot calculate such a summation directly from its definition in practice. Although the ordinary forward-backward algorithm provides an efficient way to do it, it is applicable to quite limited types of summations. In this paper, we propose general algebraic frameworks for generalization of the forward-backward algorithm. We show some examples falling within this framework and their importance.
著者
神田 信彦
出版者
文教大学
雑誌
生活科学研究 = Bulletin of Living Science (ISSN:02852454)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.1-8, 2019-03-30

本研究は私的自己意識特性と公的自己意識特性との関係を対人的自己嫌悪感と関連付けることによって検討した。133名の大学生を対象に自己意識特性尺度と自己嫌悪感を測定するための項目群からなる質問紙調査を実施した。その結果、私的自己意識特性と公的自己意識特性との間に.3台の有意な相関を、対人的自己嫌悪感は両自己意識特性と.4~.5台の有意な相関を得た。さらに対人的自己嫌悪感を統制し、私的自己意識特性と公的自己意識との返送関係数を算出したところ無相関となった。この結果について自己注目の過程の観点から考察を行った。
著者
野口 康人 叶 璟 成合 智子 井上 智雄
雑誌
情報処理学会論文誌デジタルコンテンツ(DCON) (ISSN:21878897)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.26-36, 2016-02-18

ビデオ会議システム等による遠隔コミュニケーションの普及にもかかわらず,その音声環境は現在でもモノラルまたは2chステレオ程度であることが多い.しかし,多人数が遠隔から参加する場合に,複数の参加者の音声が同一スピーカを用いて再生されると聴き取りにくいと考えられる.本研究では多人数会話における発話音像の定位を数箇所に分散させることの効果について非母語条件も含めて実験的に検討した.同時発話時に認識できる単語数を測定したところ,母語,非母語にかかわらず定位を分散させた方が聴き取りの成績がよく主観的にも効果的であること,少なくとも1名の話は聴き取れると期待できる同時話者人数の限界が2名から3名に向上することが分かった.非母語によるコミュニケーションを含む遠隔会話において,音像定位分散の活用可能性を示すことができた.