著者
中島 耕太 成瀬 彰 住元 真司 久門 耕一
雑誌
先進的計算基盤システムシンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.126-135, 2011-05-18

本論文では,通信量バランスの良いデッドロック回避ルーティング手法であるターン追加法を提案する.本手法は,ターン禁止法の一種であり,スイッチの入力ポートと出力ポートの組であるターンの使用を部分的に禁止してデッドロックを回避する手法である.全ターンを禁止した状態を初期状態とし,通信量の大きいターンから順に許可判定を行い,そのターンを使用してもデッドロックが生じない場合は当該ターンを許可する.ターン単位で禁止/許可を判別するため,既存手法と比較するとネットワークの一部分や一部のスイッチに禁止ターンが偏りやすくなる傾向は低くなる.このため,通信量バランスの良いルーティングを実現しやすい.本手法をランダムネットワークと Fat Tree ベースのクラスタネットワークに適用し,評価した.ランダムネットワークでは,Up*/Down* 法と比較してスループットを最大 2.05 倍改善し,TP 法と比較してほぼ同性能であることを確認した.また,クラスタネットワークでは,8192 ノード構成の Fat Tree を 2 つ接続した場合,Fat Tree を接続する経路において,TP 法と比較して,スループットを最大 4.77 倍改善できることを確認した..
著者
齋藤 実
出版者
自由が丘産能短期大学
雑誌
産能短期大学紀要 (ISSN:09167218)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.61-71, 2005-06-30
被引用文献数
1

2004年,我が国ではじめての包括的な内部告発者保護法である,「公益通報者保護法」が制定された。本法は,イギリスの公益開示法をモデルに参考にして制定されたものである。そこで,本論文ではイギリスの公益開示法を概観しながら,我が国の公益通報者保護のあり方を検討する。公益通報者保護法は,わが国で初めて一般的包括的に内部告発者を保護した法律であるという点は,高く評価できるものと思われる。しかし,通報対象事実の範囲が狭い点,外部通報の要件が厳格である点については,まだ改善の余地があると思われる。コンプライアンスを促進しようとしない会社に対して,メスを入れることこそが公益通報制度にとっては重要である。とするならば,本法による濫用的な内部告発を防ぎつつも,本法を改善し広く公益通報を認めて行くことが必要であろう。
著者
近藤 公久 神長 伸幸 馬塚 れい子 林 安紀子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.10, pp.41-46, 2007-04-13
被引用文献数
1

本稿では,日本語の黙読過程におけるモーラ長の影響について検討するために行った眼球運動測定実験の結果を報告する.被験者が読んだ刺激文章は,それぞれ4行からなる24文章であった.刺激文章中に,解析対象とするターゲット語を各行の中央付近に配置した.ターゲット語は,2, 3, 4, 5モーラの漢字二文字単語であった.単語親密度,漢字の親密度や複雑度が,モーラ長条件間で均等となるようにターゲット語を選択した.各モーラ長のターゲット語が出現する行は刺激文間でカウンターバランスされた.被験者12名の読みの過程の眼球運動を記録した.その結果,モーラ長によるターゲット語を含む文節の初注視時間への有意な影響が確認された.また,ターゲット語(文節)のモーラ長は、ターゲット語の次の文節の初注視時間への有意な影響を与えていることが確認された.この結果は,音韻長や韻律的な特性が黙読時にも影響を及ぼしている証拠である.また,文の難易度および被験者の読みの速さによる違いについて考察した.
著者
武川 直樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.93, no.12, pp.1027-1033, 2010-12-01
被引用文献数
1

コミュニケーションを目的とするロボットや擬人化エージェントの表出・認識の機能は極めて限定され,人とのコミュニケーションは満足できるレベルになっていない.この問題を解決するためには,人同士のやり取りに学び,人とロボットが相互に共時的に振舞いができなければならない.この解決のため,認知心理学,社会心理学,言語心理学,工学を融合した新しいアプローチ,またそれに基づく研究事例が多く見られるようになってきた.本稿では,人のコミュニケーションを観察,分析してその仕組みを明らかにして,得られた知見をロボット・擬人化エージェントのデザインに適用する,という挑戦的な研究の背景にある理論,また分析のアプローチを紹介し,最後に,今後の研究の方向性について議論する.

3 0 0 0 OA 下町ロケット

著者
池井戸潤 著
出版者
渋谷区立中央図書館
巻号頁・発行日
2014
著者
深井斧三郎 (烏城) 著
出版者
柳暗花明書屋
巻号頁・発行日
vol.第1編, 1894
著者
堅田 剛
出版者
獨協大学法学会
雑誌
独協法学 (ISSN:03899942)
巻号頁・発行日
no.93, pp.153-185, 2014-04
著者
外務省調査部第二課 [編]
出版者
外務省調査部
巻号頁・発行日
vol.昭和13年10月1日現在, 1938

3 0 0 0 OA Cook

出版者
シーオーオーケー社
巻号頁・発行日
vol.no.1, 1926
著者
関野 康治
出版者
新島学園短期大学
雑誌
新島学園短期大学紀要 (ISSN:18802141)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.61-100, 2006-03-31

古来,わが国の皇位は一貫して「皇統に属する男系の男子または女子」(男系主義)によって継承されてきた。これを「万世一系」(the unbroken line of Emperors)という。戦後,11宮家がGHQの政策で皇籍離脱させられたこともあって,現在皇族男子が少ないことから,女性天皇のみならず,女系天皇をも容認するという有識者会議の報告が出た。しかし,はたして「女系」は「皇統」に含みうるのか。憲法2条にいう「世襲」とは何か問題となる。そして伝統に基づく「男系主義」の維持が可能な方策を示した。
著者
大橋金造 編
出版者
滋賀県神崎郡教育会
巻号頁・発行日
vol.上巻, 1928

3 0 0 0 精神運動

出版者
不二出版
巻号頁・発行日
1920