著者
箕作元八著
出版者
博文館
巻号頁・発行日
1915
著者
柄谷 行人 浅田 彰
出版者
文芸春秋社
雑誌
文学界 (ISSN:05251877)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.p72-101, 1989-02
著者
小柴 等 相原 健郎 小田 朋宏 星 孝哲 松原 伸人 森 純一郎 武田 英明
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.51, no.8, pp.1452-1468, 2010-08-15

ICT(Information and Communication Technology)の発展・普及にともなって,情報爆発という問題が顕在化してきた1).この情報爆発と呼ばれる問題への対策の1つとして,ユーザの望む,ユーザに適した情報を提供するための情報推薦技術が研究・開発されている.しかしながら,情報爆発の勢いはとどまることを知らず,すでに推薦結果であるユーザに適した情報までが氾濫しつつある.そこで本論文では,ネット上や物理世界における行動ログデータが多数蓄積された世界を想定し,従来の推薦手法に加えて,推薦結果である情報がユーザに受け入れられる可能性(情報の受容度)まで考慮した情報推薦手法を提案し,実験により評価した.具体的には,まず,社会心理学の知見をベースに説得性と称するユーザ間の情報受容度を算出するモデルを提案した.次に,実際の商店街を舞台に一般募集の被験者を対象として,行動ログデータを収集した.そのうえで,それらの行動ログデータを用いて説得性の算出を行い,被験者による評価実験を行った.評価実験の結果は,おおむね我々の仮説を好意的に支持するものであり,本論文において提案した"説得性を考慮した情報推薦手法"が,有効に作用することが確認できた.In the "information explosion" are when we can access the increasing amount of information available in digital form from anywhere and at anytime, a filtering method is one of the most important technologies to be solved; how to identify information whether it is adequate and relevant to a user or not. Although many information recommendation systems have been proposed, existing methods could not solve the problem of "overflow" of recommendations, if they judge the information only by using similarity measures of contents. In this paper, we propose a new recommendation approach based on persuasibility among users. We focus on lifelogging both in the real world and the information world. Our recommendation model the information acceptability of information from unknown users and assume that the information of highly persuasible users tend to be accepted than ones of little persuasible users. Our persuasibility model consists of expertise, trustworthiness, likability, and similarity which is typically used in collaborative filtering methods. We carried out some experiments for evaluating our method. Firstly, we developed a specific recommendation model and an experimental recommender. Secondly, we set an experiment to collect lifelogs in a authentic situation. In this experiment, we used 52 shops in a small but very popular town in Tokyo, and about 700 consumers were involved. Finally, we set up another experiment for evaluation of our recommender using a subset of these participants. Our experimental results suggest that our proposed "persuasibility-based recommender" is more useful than general collaborative filtering.
著者
村瀬 洋 シュリー ナイヤー
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.77, no.11, pp.2179-2187, 1994-11-25
参考文献数
18
被引用文献数
148

2次元画像から3次元物体を識別し,その物体の向きを検出する技術は,工業部品の分類など実用的な価値は高い.従来の代表的な手法としては,画像からエッジや表面形状などの3次元構造に着目する方法があるが,この枠組みでは3次元構造の抽出自体が困難であり,任意形状の物体に対して高い精度は得られていない.本論文では,2次元照合により3次元物体を認識する手法について述べる.2次元照合による手法は,3次元特徴の抽出が不要である等の特長はあるが,見る方向や光源の位置により複雑に変化する2次元画像をあらかじめ学習しておくことが記憶容量,計算量の点で困難であると考えられ,従来試みられていなかった.本手法では画像符号化を基本としたパラメトリック固有空間法の提案により,少ない記憶容量で3次元物体を2次元画像の集合体として学習することができるようになった.その結果,2次元画像例から物体を容易に学習すること,および困難な特徴抽出なしで3次元物体の認識とポーズ推定をすることが可能となった.本論文では,手法の提案と共に他の2次元照合的な手法との比較実験結果についても述べる.
著者
岡田 三郎
出版者
美学会
雑誌
美學 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.1-11, 1991-06-30

Sirenes represente un type divin de le chanteur. Elles savent tout ce que voit passer la terre et charment les mortels de leurs fraiches voix qui causent a eux la mort (Odyssee, 12, 39-). Le plan de Sirenes est suivant ; [numerical formula] Hesiode dit que la fonction des Muses est la consolation, c'est-a-dire, l'oubli des malheurs ou la treve au soucis. "La consolation" remplace a "la mort" dans le plan de Sirenes. Ce plan se fondent sur le cadre de la pensee magique chez les Grecs. La poesie est apparue comme une forme de cultus deorum en qualite de louange des dieux, et en meme temps cultura animi ou la consolation pour les hommes. Elle est l'effet culturel. C'est la verite (aletheia) qui nous console le mieux. Je propose de comparer l'activite du poete avec celle du philosophe et l'homme politique sur le plan de Sirenes ou Muses qui est l'archetype culturel.
著者
三洋堂 編
出版者
三洋堂
巻号頁・発行日
1911
著者
SADAO ICHIKAWA ICHIZO NISHIYAMA
出版者
日本遺伝学会
雑誌
遺伝学雑誌 (ISSN:0021504X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.175-187, 1967 (Released:2007-05-21)
参考文献数
36
被引用文献数
2 2

Dry seeds of a Japanese variety of common wheat (6x), Shinchunaga, were irradiated with 10 to 40 kR of gamma rays from 60Co. No chlorophyll mutations were detected, while various kinds of morphological mutants were found in the X2 through X8 generations. About one third of the morphological mutants were found in the X2, another third in the X3, and the remaining third in the later generations.The lack of any chlorophyll mutation and the frequent occurrence of various morphological mutations are considered to indicate that there is a difference in the extent of differentiation in this polyploid plant between essential genes such as those for chlorophyll production and non-essential genes such as those determining spike length or density.Many speltoid, compactoid, squareheaded, lax-spiked and dense-spiked mutants were found, as well as various other mutants. Cytogenetical investigations were performed on these morphological mutants, and it was found that most of these morphological mutants were caused by various chromosomal aberrations, such as deficiencies, telocentrics, isochromosomes, and various aneuploid constitutions.
出版者
八尾商店[ほか]
巻号頁・発行日
vol.親族・相続編, 1898
著者
西村 拓一 向井 理朗 野崎 俊輔 岡 隆一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.6, pp.1563-1570, 1997-06-25
参考文献数
12
被引用文献数
60

我々は, 動作者にデータグロープ等の接触型センサやマーカーを装着させることなく, 人間の身振り手振りをとらえた動画像からのジェスチャ認識を試みている. ここでは, 時間差分画像から特徴を抽出しているが, 衣服・背景の変化や動作の軌跡変動に影響されやすいという問題点があった. そこで, 本論文では, 時間差分画像の2値化により変化領域を求めることで前者の問題に対処し, 更に低解像度の画像特徴を用いることで後者の問題を解決できることを示す. また, 複数人物を同時にとらえるために適したカメラを用いて, 低解像度の人物のジェスチャでも本手法によりロバストに認識可能であることを実証する.
著者
酒井 伸也 近藤 春樹 高相 豊太郎
出版者
千葉大学
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.141-145, 1992-06-01

38歳の男性が1985年肺門,頸部,鼠径部リンパ節腫脹で入院。リンパ節,肝生検でサルコイドーシスと診断した。以後無治療で経過観察していたが,1990年発熱,貧血で再入院した。入院時検査所見ではRBC 142×10^4/μl, Hb 5.5g/dl, Retics. 17.2%, Plt 25.3×10^4/μl, WBC 5300/μl, Bilirubin 2.07mg/dl, LDH 1305IU/l, Haptoglobin 10mg/dl以下,Coombs試験が陽性であり,骨髄では赤芽球系が過形成だった。以上の所見より自己免疫性溶血性貧血(AIHA)と診断し,60mg/dayのプレドニゾロン(以下プレ)治療を開始,貧血は漸次改善したが,満月様顔貌,ざ瘡,股関節の無菌性壊死などのプレの副作用が出現した。溶血の再発と上述の副作用を防ぐ目的でプレを減量し,400mg/dayのダナゾール(以下ダナ)を加え治療した。プレ減量にても溶血の進行が認められなかったので,両薬剤量を徐々に減量,最終的に1991年5月,プレ中止,ダナ50mg/dayでRBC, Hb, Ret.共に正常域にあり,プレの副作用も消失した。サルコイドーシスに合併したAIHAは稀であるが,基礎にある免疫学的異常が両疾患を引き起こすと考えられ,今後その機序の解明が待たれる。プレを長期使用せざるおえないようなAIHAに,その副作用を防ぐ意味でもダナ療法は有効と考えられるが,ダナのAIHAに対する作用機序も未だ十分解明されておらず,将来本症例のような貴重な症例の蓄積によって解決されるのが望まれる。
著者
市川 徹子 松原 友子 原 武史 藤田 広志 遠藤 登喜子 岩瀬 拓士
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.87, no.1, pp.348-352, 2004-01-01
参考文献数
15
被引用文献数
13

乳腺の集中を伴う構築の乱れ領域の検出手法を提案する.本手法の乳腺集中を伴う症例に対しての真陽性率は84% (37/44), 1画像当りの偽陽性数は1.8個(81/44)であり,提案する手法の原理的な有効性が確認できた.
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.44, pp.32-35, 2003-02

腰ほどの背丈の小箱には、都市ガスから水素を取り出す改質器と固体高分子型燃料電池(PEFC)本体、インバーター(周波数制御装置)などが納まっている。相棒である大型冷蔵庫のような大箱の中には、貯湯槽があり、燃料電池の排熱で作ったお湯をためておく。
著者
坂田 祐介
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿兒島大學農學部學術報告 (ISSN:04530845)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.9-62, 1988-03-15
被引用文献数
3

ツバキ属植物の花弁のアントシアン色素分析法の確立と色素分布の概要について検討した.1.1次元にn-BAW(II), 2次元にn-BAW(I)の展開溶媒を用いたTLCでもっとも優れた色素スポットの分離がみられ, 供試ツバキに色素1から色素14までの合計14個のアントシアン色素を検出した.またこれらの性状を精査した結果, モノサイド群の低次色素系とダイサイド群と推定できる高次色素系とに分類したが, 種によって両色素系の分布が異なることを予測できた.2.煮沸風乾花弁の色素構成や色素蓄積比率は, 新鮮花弁や凍結真空乾燥花弁のそれとまったく同じで, 試料花弁の調整・保存に煮沸後風乾する方法が可能となった.3.蕾の発達に伴う色素生成を見ると, 開花6日前の花弁は開花したものと同じ色素構成や色素蓄積を示し, 幅広い時期に及ぶ花弁採集が可能といえる.HPLCを採用して野生型ユキツバキ花弁のアントシアン色素を分析した結果, これまでのTLCでシアニジン3-グルコシドとした色素スポットは, 実際はシアニジン3-グルコシドとガラクトシドの混合物であった.ツバキ属植物においてシアニジン3-ガラクトシドの存在を見出したのは初めてのことである.2次元のTLCとHPLCを用い代表的なツバキ栽培種の花弁のアントシアン色素を精査し, 色素分布を検討した.1.ヤブツバキ, ユキツバキ, サザンカ, カンツバキ, ハルサザンカは低次色素系を主体とし, トウツバキは高次色素系を主体とした.またワビスケは高次と低次色素系の混在する品種群であった.2.低次色素系ではヤブツバキとユキツバキは色素1を主体とし, サザンカとカンツバキは色素5を主体とした.ハルサザンカは色素1と色素5を等量持つヤブツバキとサザンカの中間型であった.また高次色素系ではトウツバキは色素11,13を主体とした.3.ユキツバキは色素1に占めるシアニジン3-ガラクトシド量が多く, ヤブツバキは少なかった.これに対し, サザンカとカンツバキはシアニジン3-ガラクトシドをほとんど持たなかった.4.構成色素の蓄積の変異はヤブツバキとハルサザンカは色素1と色素5間で, トウツバキは色素11と色素13間で, またユキツバキはシアニジン3-ガラクトシドとグルコシド間で見られた.これに対し, サザンカとカンツバキには変異はさほど見られなかった.5.以上の色素分布の様相から色素1,色素5,色素10・12,色素11・13,シアニジン3-ガラクトシドおよびデルフィニジン系色素を指標にすれば, ツバキ栽培種を類型化でき, かつ品種分化の実態を把握できることを明らかにした.2次元のTLCを用い種間雑種起源のツバキ栽培種の花弁のアントシアン色素を精査し, 色素分布の様相から色素の遺伝を検討した.1.サルウィンツバキ×ヤブツバキ群では色素10,12,トウツバキ×ヤブツバキ群では色素11,13,サザンカ×トウツバキ群では色素11,13,またサルウィンツバキ×トウツバキ群では色素10,12をそれぞれ主体したが, ヤブツバキ×トウツバキ群では低次色素系, 色素10,12および色素11,13の量はまちまちであった.2.以上の色素分布の様相から, 色素生成はサルウィンツバキ型>トウツバキ型>ヤブツバキ(サザンカ)型の順に遺伝的に優性と考えられる.2次元TLCとHPLCを用い本邦産カメリア節ツバキ野生型の花弁のアントシアン色素を精査し, 色素分布の様相を検討した.1.ヤブツバキ, 本邦産ホウザンツバキ, リンゴツバキは低次色素系の色素1と色素5を主体とし, かつ色素1に占めるシアニジン3-ガラクトシド量は少なかった.これに対しユキツバキ, 台湾省産ホウザンツバキは色素1は100%を占め, かつ色素1に占めるシアニジン3-ガラクトシドはグルコシドとほぼ等量と, 多かった.2.構成色素の蓄積の変異はヤブツバキ, 本邦産ホウザンツバキ, リンゴツバキは色素1-色素5間で, またユキツバキ, 台湾省産ホウザンツバキはシアニジン3-グルコシド-ガラクトシド間で見られた.3.以上の色素分布の様相に加え, 種の分布域, 形態および地史を踏まえると, ヤブツバキとリンゴツバキは本邦産ホウザンツバキから変異分化し, ユキツバキと台湾省産ホウザンツバキは残存隔離した古型ツバキから分化したと推定できる.2次元TLCとHPLCを用い中国大陸産カメリア節ツバキ野生型の花弁のアントシアン色素を精査し, 色素分布の様相を検討した.1.サルウィンツバキ, ピタールツバキ・ピタール種は高次色素系の色素10,12を主体とし, トウツバキ, ピタールツバキ・雲南種は高次色素系の色素11,13を主体とした.2.宛田紅花油茶は低次色素系に高次色素系が混在したが, 低次色素系では色素1,5を主体とし, 色素1に占めるシアニジン3-ガラクトシド量は少なかった.3.南山茶は低次色素系のみで, 色素1,5を主体とし, 色素1に占めるシアニジン3-ガラクトシド量はほぼゼロに等しかった.4.浙江紅花油茶は低次色素系のみで, 色素1が100%を占め, 色素1に占めるシアニジン3-ガラクトシドはグルコシドとほぼ等量と, 多かった.5.ホンコンツバキは低次