著者
樋口 淳
出版者
専修大学人文科学研究所
雑誌
人文科学年報 (ISSN:03878708)
巻号頁・発行日
vol.53, pp.241-270, 2023-03-31
著者
渡邊 恵子
巻号頁・発行日
2017-03

目 次はしがき1目 次3本プロジェクト研究について5研究組織8概 要11第1 部 幼小接続期の育ち・学びに関する研究第1 章 先行研究のレビュー19第1 節 国内における幼小接続研究の動向19第2 節 海外における幼小接続研究の動向 30第2 章 幼小接続期のカリキュラム 42第1 節 全国自治体調査の分析 42第2 節 高知市における保幼小連携 -「人をつなぐ・組織をつなぐ・教育をつなぐ」 62第3 節 スタートカリキュラムの実践事例66第3 章 幼小接続期の育ち・学びを支える力を捉える手法の検討 74第1 節 幼稚園・小学校における試行調査の実施 74第2 節 試行調査を受けて-幼・小の取組との関連- 97第3 節 調査協力校園における幼小接続の実態と育ち・学びを支える力 106第2 部 幼児教育の質に関する研究第1 章 先行研究のレビュー 111第1 節 国内における幼児教育の質に関する研究の動向 111第2 節 海外における幼児教育の質に関する研究の動向 122第2 章 ECERS-3 とSSTEW の試行調査とその結果 134第1 節 ECERS-3 の紹介と実施結果 134第2 節 SSTEWの紹介と実施結果 140第3 章 海外の指標等 146第1 節 保育の質評価スケール-SPARK,CLASS- 146第2 節 幼児教育の成果としての学びや発達の評価指標-カリフォルニア州の DRDP(Desired Result Deveropmental Profile)- 150第3 節 アメリカにおける保育者の専門性開発の動向 157第4 節 東アジア圏における幼児教育・保育の質向上策 164第4 章 幼児教育の質評価スケールの考案に向けて 170第1 節 ECERS-3,SSTEW 等の結果を受けての評価スケールの検討 170第2 節 試行結果からの考察と課題 178資料編資料1 幼小接続期の育ち・学びに関する研究調査(保育者用) 185資料2 「園から学校への接続期のお子様の育ちに関するアンケート調査」(年長児・1 年生)へのご協力のお願い 186資料3 幼小接続期の育ち・学びに関する研究調査(教師用) 191資料4 192(5 歳児保護者用)「園から学校への接続期のお子様の育ち・学びに関するアンケート調査」(年長児・1年生)へのご協力のお願い(1年生保護者用)
著者
小林 潤平 川嶋 稔夫
雑誌
第84回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, no.1, pp.513-514, 2022-02-17

日本語文は縦書きでも横書きでも読めるという特徴をもつ。どちらが速く読めるのかについては読者の経験によるところが大きいとされ,1929年当時の実験では縦書き文章のほうが速く読めたことが報告されている。電子デバイスが普及した現在では,縦書きや横書きレイアウトのみならず,読者が文字列をスクロール移動させながら読む方式なども採用されている。現代の若年層は,このような新しいかたちでの読み体験を重ねてきており,その経験をふまえた読みの性質を把握することは重要である。そこで本研究では,現代の大学生の読み速度に着目し,縦書き横書きおよび縦スクロール方式が読み速度にあたえる影響について検証した。
著者
中川 壽之
出版者
法学新報編集委員会
雑誌
法学新報 (ISSN:00096296)
巻号頁・発行日
vol.121, no.9・10, pp.349-380, 2015-03-10

本稿は、日本近代法制史上の重要な論点の一つである明治二〇年代前半に起こった法典論争を考察の対象とし、民法・商法の施行をめぐるこの論争における延期派対断行派の構図のうちから特に延期派に視点をあて、その軌跡をたどる中で、(一)延期派が誰を対象として活動を展開していたか、(二)延期派の意見書が論争の過程でどのような意味合いを持つものであったか、断行派のそれとの比較から検討し、(三)延期派が具体的にめざしていたものが何であったか、この三つの課題の解明を試みたものである。 (一)については延期派の活動は世論ではなく政府の諸大臣をはじめ「朝野ノ名士」を対象として専ら展開していたこと、(二)に関しては、それゆえ延期派の意見書は政府や有力者への手段として戦略的に用いられ、断行派が各種の機関誌を通じて世論に訴えかけた戦術とは明確な違いがあったこと、そして(三)では政府による法典調査会の設置以前、すなわち第三回帝国議会の段階で延期派が「臨時法典修正局」の設置を建議し、その実現に向けて官制草案の作成に着手していたことを明らかにした。
著者
富永 浩之 倉田 英和 林 敏浩 安藤 一秋 垂水 浩幸
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.42(2008-CE-094), pp.49-56, 2008-05-10

大学情報系学科の入門的 C 授業において,初心者向けの小コンテスト形式でのプログラミング演習を提案する.また,大会運営を支援するサーバ tProgrEss を開発する.本提案のコンテストでは,授業中に複数の問題を提示し,学生がローカル PC で作成したソースコードをサーバ側にアップロードさせる.サーバは,入出力サンプルによる実行テストで,プログラムの正誤判定を行う.出題においては,学習項目となる書法を整理して,中間目標となる複数の予備テストを導入し,解法のヒントや実装手順を示す.これにより,テストの重要性を認識させ,仕様に沿ったプログラムの完成までを段階的に誘導し,取組みへの手掛かりとさせる.時間と誤答による得点ルールを採用し,結果をランキングとして公開する.これにより,競争意識を促進し,演習を活性化させる.問題作成のガイドラインを示し,授業実践として,実際にコンテスト形式の演習を行った.アンケート評価や学習状況の履歴を分析し,本研究の教育効果を検証した.
著者
濱田 敦志
出版者
松本大学地域総合研究センター
雑誌
地域総合研究
巻号頁・発行日
no.23(Part1), pp.93-100, 2022-07-31

体育授業のリズムダンスは、恥ずかしさが大きな原因で曲調に合わせて自由にノリを楽しむことができない。恥ずかしさの一番の原因は、他者の視線であり、見られている身体を意識することによりノレない、踊れない状態になると考えられる。体育館を暗くして他者からの視線を軽減すると学習者の身体はどのように変容するだろうか。また、ミラーボールを使って非日常を演出すると学習者の身体はどのように変容するだろうか。体育館を暗くしただけでもノリやすい環境になることが分かったとともに、ミラーボールを使って非日常を演出することで、さらにノリやすい環境を提供することができることが明らかになった。
著者
Yoshiaki Nakano Yasuichi Nakayama
出版者
The International Academic Forum
雑誌
The IAFOR International Conference on Education – Hawaii 2019 (ISSN:21891036)
巻号頁・発行日
2019-01

Japan played a major economic growth after the World War II, which could be realized with high industrial skill because of engineering education such as mechanical engineering and electrical engineering. However, in recent years, everyone agrees that the importance of information technology is rapidly increasing, while the industrial technology is also inevitable. Currently in Japan, IT education is responsible for the subject "Technology" in junior high schools and the subject "Informatics" in senior high schools. It is self-evident that excellent education relies heavily on excellent teachers. The recruitment of teachers in Japan is conducted for each prefectural board of education. The authors asked all the boards of education throughout the country to disclose information and investigated the present situation of hiring teachers. As a result, despite the fact that the number of faculty members in "Technology" in junior high schools and "Informatics" in senior high schools is much less than the required number, almost no faculty recruitment has been conducted, and as a result, It is clear that teachers of unrelated subjects doing classes or letting people without teacher's license temporarily take charge of classes. Because such an environment, class content is far from computer science in many cases, education is almost not done such as programming. Fulfilling the teacher recruitment and in-service teacher training and improving Japan's information technology capabilities, the authors are very worried about the future of Japan.
著者
倉地 真梨
巻号頁・発行日
2023-03-31

本稿は、アトラスピアノ製造株式会社(浜松市、以下「アトラス」)を事例として、戦後の浜松地域において中小ピアノメーカーがどのように発展し、なぜ衰退したのかを明らかにすることを目的としている。調査にあたり、アトラスは現存していないピアノメーカーのため、元従業員やピアノ製造業関係者へのインタビューを実施した。また、インタビュー調査をする中で、ごくわずかながらも内部資料が現存していることが判明した。本稿ではこうした貴重な内部資料も使用しつつ、雑誌・新聞記事等二次資料によって事実の裏付けや補完を行った。 アトラス創業者の頼金忠は、浜松地域出身でも、ピアノ技術者(ピアノ製造・設計・調律・修理の技能をもつ者)でもなく、創業時は小さなピアノメーカーだったにも関わらず、国立音楽大学というピアノ技術者養成課程をもつ大学との提携、郡司すみという企業人と技術者とのバランスがとれた逸材がピアノ開発のかなり深部まで関わっていたこと、提携先の大手電機メーカー・ブラザー工業株式会社(名古屋市)との良好な関係構築といった3つの要素が有機的に働いたことで、アトラスは中堅ピアノメーカーとしての地位を獲得した。 また、浜松地域には中小ピアノメーカーを主な取引先とするピアノ部品メーカーや、中小ピアノメーカー出資による組合事業も存在しており、産業集積地としてのメリットが大きかった。アトラスが発展するには、浜松地域という立地が不可欠だったことも明らかになった。 開発に関わった元従業員の証言と技術開発に関するわずかな資料から、郡司すみら技術開発のスタッフは数々の開発・改良施策を行っていたことが判明したが、本稿ではその中でも大規模な開発だった「部品合理化計画」と「ハンマー開発」を取り上げた。この2つの開発の一部始終を追うことで、アトラスのピアノ作りは、戦後急激に増加したピアノ需要に対応するために、音作りへのこだわりよりも増産が優先され、経営判断と技術開発との間での葛藤があったこと、圧倒的規模・ブランド力を持つ大手の前では、「音色」「タッチ」といったピアノの本質の部分では客から選ばれないという諦念があったことが明らかになった。 技術開発と社内技術の蓄積を切り捨て、増産に踏み切ったアトラスは、1980 年代後半以降、ピアノ不況となり、小規模生産を迫られる中で生き残ることはできなかった。また、相次いだ中小ピアノメーカーの倒産・廃業によって、多くのピアノ部品メーカーも苦境に立たされ、浜松地域でピアノ作りをすることは難しくなった。部品メーカー、特にピアノ部品専業メーカーの集積が、いかに中小ピアノメーカーにとって重要だったかわかる。
著者
和田 応樹 Masaki Wada
出版者
同志社大學經濟學會
雑誌
經濟學論叢 = Keizaigaku-Ronso (The Doshisha University economic review) (ISSN:03873021)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.635-690, 2011-03-20

20世紀初頭に、イギリス軍最大の植民地インドにおいて、インド軍総司令官キッチナーにより大規模な軍制改革が行われた。彼はエジプト、スーダンや南アフリカなどの海外植民地で豊富な経験を積み、広い視野を持った歴戦の軍人であった。改革により、参謀制度などの新しいシステムが導入され、インド軍は近代的な軍隊へと変化した。その過程では、インド総督ミントーも重要な役割を果たし、改革は本国政府とインド政庁間のインド支配と密接に関わるものであり、そこからは帝国主義期イギリスの実相を垣間見ることができる。
著者
徳永 直彰
雑誌
表現学
巻号頁・発行日
no.5, pp.1-10, 2019-03-05