著者
松本 好生
雑誌
新見公立大学紀要
巻号頁・発行日
vol.41, pp.15-24, 2020-12-25

ADHDは脳に起因する障害であり、不注意、多動性、衝動性の3つの特性を主症状とする発達障害のひとつである。ADHDの小児期では、衝動的に話し出したり、忘れ物が多かったり、脚を落ち着きなく動かしたり、手をそわそわと動かしたりする行動が目立ってくる。本稿は、こうした行動が幼児期から学童期にかけて、集団行動の中で「落ち着きのなさ」としてクローズアップされている背景に注目したものであり、従来の研究報告から、落ち着きのなさが、何に起因するのかについて探求するものであった。その結果、ADHDの落ち着きのなさとして目立つ背景にある一要因、それはワーキングメモリの弱さという問題、すなわち、前頭前野背外側領域(DLPFC)や腹外側領域(VLPFC)と帯状回の認知領域が協調して働く領域がうまく機能していないということ、そして小脳の発達が小さいことによるのではあるまいかと結論した。
著者
吉田 公平
出版者
東洋学研究所
雑誌
東洋学研究 = TOYO UNIVERSITY ORIENTAL STUDIES (ISSN:02889560)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.297(244)-303(238), 2019
著者
船見 祐揮 高野 敦 Funami Yuki Takano Atsushi
出版者
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA)(ISAS)
雑誌
第2回ハイブリッドロケットシンポジウム 講演集 = Proceedings of the 2nd Hybrid Rocket Symposium
巻号頁・発行日
2019-07

第2回ハイブリッドロケットシンポジウム(2019年7月11日-12日. 宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(JAXA)(ISAS)), 相模原市, 神奈川県
著者
猪俣 伸道
出版者
甲南女子大学
雑誌
甲南女子大学研究紀要. 人間科学編 = Studies in human sciences (ISSN:13471228)
巻号頁・発行日
no.43, pp.91-95, 2007-03-20

イノシシは雑食性と言われるが,雑食性の中で何をどのように食べるのかを調査した。人が食べる果物は何でも食べたがレモンは食べなかった。熱帯産の果物も食べた。種子の大きいものは種子を食べたり残したりした。莢付きのエダマメ,オクラとピーマンは食べなかった。ドングリの類は大きさに関係なく皆皮をむいて食べた。根菜類はゴボウを除いてすべて食べたが,ダイコンは時々残した。葉菜類はタケノコとホウレンソウは食べたが,他の物はどれも食べなかった。キノコ類はどれも全く食べなかった。セミの類は皆食べた。
著者
西島 恵介 神山 文子 藤田 米春
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第55回, no.人工知能と認知科学, pp.57-58, 1997-09-24

推理小説を理解する場合には, 話のあらすじとなる論理的構造と, それを補完する様々な事実や登場人物の性格, 感情などが読者の知識体系と整合的に取り入れられたモデルを構築できることが必要となる。本報告では, 文献[1]の短編推理小説を事例とし, その論理構造を抽出し, 分析を行なった。また, 登場人物の感情が論理構造に影響を与え, 推理がなされている事に関して考察を行なった。
著者
山口 昌也 大塚 裕子
雑誌
情報処理学会論文誌教育とコンピュータ(TCE) (ISSN:21884234)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.25-37, 2021-02-22

本論文では,大学生を対象にした話し合い能力向上のためのトレーニングプログラムである「自律型対話プログラム」におけるディスカッション練習とリフレクション活動に観察支援システムFishWatchrを導入する方法を提案する.提案手法では,ビデオ収録したディスカッションをメンバ各自がFishWatchrでビデオアノテーションにより観察したうえで,全メンバの結果を参照しつつ,リフレクションを行う.提案手法を用いた実践は32名の大学生が参加した15コマの集中授業の一環として実施した.実践結果の評価として,(1)フィッシュボウルによる手法と提案手法とを観察とリフレクションの観点から定性的に分析し,提案手法の長所を明らかにしたうえで,(2)受講者へのアンケートとアノテーション結果により,長所が受講者に認識されたか,また,実践で活用されたかどうかを検証する.検証の結果,定性的分析により,提案手法の長所が「アノテーション結果の利用」「自己観察」「実シーンの参照」であることを示した.そして,(a)これらの長所が受講者の93.7%のアンケート結果で指摘されていること,(b)受講者の84.4%が自己観察として自分に対するアノテーションを実際に行っていたこと,(c)アノテーション結果が「他メンバの理解」「シーン理解」「リフレクション時の利便性向上」に活用されうることを確認した.
著者
田中 和幸 南出 博豊
出版者
近畿大学工業高等専門学校
雑誌
近畿大学工業高等専門学校研究紀要 = Research reports Kindai University Technical College (ISSN:18824374)
巻号頁・発行日
no.14, pp.89-93, 2021-03-15

“Yanase Suiro” waterway runs through the old town in Nabari City, Mie Prefecture. The total length of it was 15 km in the old cadastral map in 1889. We conducted a field survey and confirmed that “Yanase Suiro” was left 9 km. The 2 km waterway is an underdrain, but the 7 km waterway could be divided into patterns along the road, in the fields, between houses, on the courtyards, and inside the house. We believe that the variety of waterways in the old town of Nabari city can be useful for future town development.