著者
江川 香奈 小島 督弘 坪田 祐 江 文菁 安藤 繁 山下 哲郎
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.87, no.797, pp.1124-1129, 2022-07-01 (Released:2022-07-01)
参考文献数
15

Based on a simulation of casualties potentially affected by a Northern Tokyo Bay Earthquake, we examined the limits and possibilities of medical relief activities and building space at disaster base hospitals. Considering casualty numbers over time, we determined details about the overall space required to deal with affected patients based on degree of urgency and ascertained the needs of each area. We found that the yellow area (for high-risk patients) was relatively large; however, it was also found that affected patients remained and continued to accumulate in the red (critical) area for some time after the disaster.
著者
齊尾 武郎
出版者
日本保健医療社会学会
雑誌
保健医療社会学論集 (ISSN:13430203)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.36-43, 2018-01-31 (Released:2019-02-26)

1990年代後半から2000年代にかけてEBM(根拠に基づく医療)がわが国の医学界を席巻した。これは「多数の患者に対する客観的な臨床的医学データ(エビデンス)を集積し、個別の患者の治療のために用いよう」という医療改革運動・思潮・医学的方法論であり、従来の人体機械論的医学に一石を投じるものとして、「医学的なパラダイムシフト」であると盛んに喧伝された。しかし、EBMは現代科学論的にはパラダイムシフトではなく、科学的医学の範疇のものである。初期のEBMには原理的な弱点があり、わが国の医学界でEBMへの関心が高まり、さまざまな思惑が噴出するにつれ、EBMはその気高い理念とは逆の混乱した状況に陥っていき、ついにはごく短期間でEBMは終焉を迎えた。本稿では、わが国のEBMの歴史を概観し、EBMの輸入にまつわる諸問題を検討した。

2 0 0 0 OA 吾妻里

出版者
みよしや
巻号頁・発行日
1600

2 0 0 0 OA 吾妻けんし

著者
豊國, 國貞 画
出版者
桐谷堂
巻号頁・発行日
1852

2 0 0 0 OA 登録馬名簿

出版者
日本競馬会
巻号頁・発行日
vol.昭和13年8月, 1938
著者
松本 勝 深井 智子 安井 利一 向笠 和夫 金子 憲司
出版者
一般社団法人 口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.208-215, 2004-07-30 (Released:2017-12-23)
参考文献数
15

これまでにデキストラナーゼ配合歯磨剤の歯垢抑制効果についての報告はいくつかあるが,その歯磨剤の形状はペースト状あるいは液状であった.本研究は,デキストラナーゼを配合した洗口剤の歯垢付着抑制効果を検討する目的で,健康な成人82名を対象として二重盲検法によるGood clinical practice (GCP)に準拠した臨床研究を実施した.試験洗口剤は,17.5単位/gデキストラナーゼを配合し,対照洗口剤としては,試験洗口剤から有効成分を除去した洗口剤を用いた.歯垢抑制効果については,歯垢の付着状況および,菌数測定試験により評価した.初診時のPlaque score において最大値が4を有する者で,1週間洗口後の診査時に,試験洗口剤使用群において対照群と比較して有意に低いPlaque score 値を示した.試験洗口剤は,歯垢付着量が多い被験者においてより有効であると考えられた.各歯面におけるPlaque score の平均では,洗口開始後3日目においては,各歯面でのPlaque score の差はほとんど認められなかった.しかし,5日目以降のPlaque score は,すべての対象歯面において試験洗口剤が低い値を示しており,1週目においては対照群との差が広がる傾向が認められた.菌数測定試験においても洗口開始後1週目で細菌数の少ない被験者が増加する傾向を認めた.デキストラナーゼを配合した洗口剤の歯垢抑制効果は,口腔清掃状態の悪い者においてより有効性が高く,また,その効果は使用日数とともに高まることが示唆された.
著者
町, 広光
出版者
巻号頁・発行日
1743
著者
加藤 彰彦
出版者
四天王寺大学
雑誌
四天王寺大学紀要 (ISSN:18833497)
巻号頁・発行日
no.70, pp.109-140, 2022-03-25

アンドレ・ブルトンにおいてシュルレアリスムの言語とは何かという観点から考察を始めた。ブルトンは現実の否定ということからシュルレアリスムを立ち上げている以上、現実をただ単に描写するだけでは意味がなく、そこで出てきたのがシュルレアリスムのイメージ論である。ただこれは詩のようなものであれば有効なのだが、散文詩であれ少し長いものになると問題が生じる。特に物語のようなものになると、それを支えるものは通常の言語を成立させている相互主観性ではなく、主体の持つ欲望であり、それを可能にするのがラカンの言う浮遊するシニフィアンであるということを明らかにした。