著者
五箇 公一
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
1996-03-23

本文データは平成22年度国立国会図書館の学位論文(博士)のデジタル化実施により作成された画像ファイルを基にpdf変換したものである
著者
苅部 俊二
出版者
法政大学スポーツ健康学部
雑誌
法政大学スポーツ健康学研究 = Bulletin of Faculty of Sports and Health Studies Hosei University (ISSN:21853703)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.19-27, 2013-03-30

本研究は、次世代を担う大学トップハードル選手3名についてレースの時間的分析、動作的分析を行い、各選手のレースや動作の特徴を明らかし、彼らの課題を検討することを目的とした。レース分析はハイスピードカメラを用い、側方から撮影、インターバルタイム、インターバルランタイム、ハードリングタイムを算出した。また、接地時間、滞空時間、区間平均速度、区間平均ピッチの個人内比較を行うことで彼らが記録短縮をするための必要要素について検討した。さらに、12秒88のアジア記録を持つ劉翔選手のレース、1991年東京世界陸上と2007年大阪世界陸上の時間的分析、動作的分析の報告から、世界トップ選手との比較を行い、彼らが世界を目指すための課題について検討した。
著者
清水 まさ志
出版者
富山大学地域連携推進機構生涯学習部門
雑誌
富山大学地域連携推進機構生涯学習部門年報
巻号頁・発行日
vol.15, pp.7-14, 2013-03

二十一世紀の今もわが国で広く読まれているフランス文学作品は、おそらくたった一冊―アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの『星の王子さま』だけなのではないだろうか。某インターネットショップサイトで検索してみても結果は同じである。明治期以降、日本語に訳された多くの作品もすでに訳が古び、現在の若者にはその日本語訳自体が難解となってしまっている。新訳を出版している奇特な出版社もあるが、広く読まれているとはいえないだろう。しかしフランスはノーベル文学賞受賞者がもっとも多い国であり、その文学は一国の文学であるとともに文学的世界遺産だということができるだろう。さらに近代日本文学に大きな影響を与えた翻訳作品は、日本語文学の貴重な遺産だともいえる。このまま高度経済成長期に流行った世界文学全集の一部として古紙回収業者に回されていいものであろうか。現代の日本において過去のフランス文学作品をどう読み直したらいいのか考えていきたい。
著者
増田 正裕
巻号頁・発行日
no.742, 1983
著者
太田 紘史 山口 尚
出版者
応用哲学会
雑誌
Contemporary and Applied Philosophy (ISSN:18834329)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.1001-1017, 2009-07-27

Ned Block has dedicated himself to many topics of philosophy of mind in the past thirty years. We survey his contribution to the philosophical investigations of mind, consciousness and qualia by taking up principal papers contained in his Consciousness, Function, and Representation: Collected Papers, Volume 1 (2007, Cambridge, MA: MIT Press). The article is divided into five sections. In section 1, we explain what functionalism is and take up Block’s refutation of this position. In section 2 and 3, we introduce Block’s analysis of consciousness based on his anti-functionalism and consider how he applies this analysis to several new findings in contemporary scientific consciousness research. In section 3, we consider a series of his arguments against representationalism. In section 4, we formulate the harder problem of consciousness which Block regards as an obstacle to his position.
著者
Watanabe Shinzo
出版者
京都大学 (Kyoto University)
巻号頁・発行日
1963-09-17

新制・論文博士
著者
池田 広昭 Hiroaki Ikeda
出版者
神奈川工科大学
雑誌
神奈川工科大学研究報告.A,人文社会科学編 (ISSN:09161899)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.59-72, 2000-03-20

The purpose of this paper is to present a comprehensive list of plant names, along with their frequences, which appear in Part B, Volume I of A Dictionary of British Folktales in the English Language by Katherine M.B riggs. How these plants are dealt with in the folktales is also described.
著者
ロバート ヒックリング
出版者
文化女子大学
雑誌
文化女子大学紀要. 人文・社会科学研究 (ISSN:09197796)
巻号頁・発行日
no.6, pp.43-52, 1998-01-01

二言語を併用する子供の親は, 生後まもなく, 彼らの子供が二言語体験することに消極的である。なぜならば二言語を併用する子供は, 単一言語を使う子供と比べて自然に言語習得できないかもしれないと懸念するからである。 更に二言語を併用する子供は, どちらの言語においてもネイティブスピーカーのレベルに熟達できないかもしれないと心配することである。この考えは, 一般にセミリンガリズムと呼ばれている。このセミリンガリズムについて1927年にブルームフィールドは北米のインディアンの言語における分析において以下のように記述している。およそ40歳の北米インデアン, ホワイト サンダーは英語より彼のインデアンの言語であるメノミニをより多く話すが, そのメノミニですら語彙が乏しく, 文法的規則性がなく, なおかつ, 彼は単純な文章でしか会話ができないというお粗末なものである。つまり彼はまともに言葉を話せないというのである。この例におけるセミリンガリズムへの影響という点で, 言語学者逮は少なくとも一つの言語においてネイティブレベルの言語能力を確実なものにするには, 第二言語を経験させる以前に, しっかりした第一言語の能力を習得しなければならないと忠告する。これに対して, この論文は二言語を同時に体験することが, 子供の言語習得にマイナスな影響を及ぼすことはなく, 二言語を同時に使う子供の養育は, それ自体がセミリンガリズムの原因にならないということを説いている。むしろセミリンガリズムの原因は経済的, 政治的, 社会的条件によるものであると論じ, 二言語体験が遅ければ, 遅いほど子供の第二言語における言語熟達の可能性は低くなるかもしれないと説明している。
著者
小西 健太郎 シュエ ジュウシュエン 池田 心
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会 第49回GI研究発表会, 2023-3
巻号頁・発行日
2023-03-17

不完全情報ゲームにおいて,人間プレイヤがナッシュ均衡戦略を計算することは現実的に難しいため,予測される相手の情報や行動に対してアドバンテージを得られる行動を選択する「読み」を用いて意思決定を行う場合がある.人間プレイヤ同士が読みの思考に基づいて意思決定を行う場合や,相手が読んでくることを考慮して意思決定を行う「読み合い」は,一部のゲームでは主流な意思決定方法の1つであり,この特有の駆け引きはゲームを楽しむ上で重要な要素の1つといえる.本研究では,ポケモンバトルを簡略化したゲーム上で,人間のような読み合いを演出するAIプレイヤを提案した.読み合い演出の前提として,人間が自然に感じやすい着手戦略である,δ-ナッシュ均衡戦略というノイズを加えた利得行列を用いる手法の有効性を示した.また,δ-ナッシュ均衡戦略に人間プレイヤのような癖や傾向をバイアスとして付与し,多様な着手戦略が得られることを確認した.さらに,人間の読みを模倣した着手として,相手モデリングによって次の行動を予測し,搾取戦略を生成する手法についてアプローチを示した.
著者
加藤 博文
出版者
北海道大学アイヌ・先住民研究センター
雑誌
アイヌ・先住民研究 (ISSN:24361763)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.31-56, 2022-03-01

本論は、日本人初の解剖学教授である小金井良精が関わった国際的な先住民族の遺骨交換についてオーストラリアの研究者との関係から取り上げたものである。具体的には、オーストラリア国内の博物館に残された資料と小金井良精に自身による日記の記述を対比することで、交換されたアイヌ民族の遺骨の由来と履歴を検証した。また日豪双方で関与した研究者について検討を加え、先住民族の遺骨が国際的に交換された背景の解明を試みた。
著者
趙 宇
出版者
法政大学地理学会
雑誌
法政地理 = JOURNAL of THE GEOGRAPHICAL SOCIETY OF HOSEI UNIVERSITY (ISSN:09125728)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.61-82, 2020-03-20

纏足とは女性の足の指を幼児期から足の裏に曲げて布で固く縛り成長させない慣習のことをいう。中国で纏足は,宋代から始まり,明清時代には女性の理想像とされ,20世紀初期に農村地域の庶民にまで広がった。民国時代の纏足禁止令と中華人民共和国成立後の社会変化によって,纏足は徐々に廃れていったが,雲南省通海県の村落社会では,取り締まりから逃れ,纏足を行おうとしていた家が多かった。筆者は通海県六一村と長河村で,計8名の民国生まれの纏足女性に対し,聞き取り調査を行うことができた。纏足に関してはすでに数々の研究が蓄積されているが,古代から近代の民国時代までの歴史研究が圧倒的に多く,毛沢東時代および改革開放以後の纏足女性の生活についてはほとんど調査報告がなされていない。本稿では,民国時代以後,とりわけ現代の纏足女性の社会生活に焦点をあて,家庭内外の労働,地域文化への参与および貢献,老後の新しいライフスタイルといった三つの側面から,近現代の中国社会における纏足女性の生活の変化を検討したい。本稿は,地域社会の纏足女性の社会生活について,近現代の中国社会における通時的な変化という新しい視点から考察を行い,家庭内外の経済活動ばかりでなく,地域の民俗文化にも纏足女性が主体的に役割を果たしていたことを新たに提示した。また,毛沢東時代と改革開放後の通海県六一村と長河村における纏足女性の実態を記録することができたことにも本研究の意義や価値があると思われる。