著者
田村 景子
出版者
和光大学表現学部
雑誌
表現学部紀要 = The bulletin of the Faculty of Representational Studies (ISSN:13463470)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.202-192, 2016-03-11

『豊饒の海』四部作は、一九七〇年十一月二十五日、きわめて劇的に人生の幕引きをやってのけた作家三島由紀夫の、長大な遺作である。同時にこの意図された遺作は、「世界の解釈」をめざして時間をかけて練り上げられた物語でもある。三島由紀夫における能楽受容を考えてきた筆者にとって、『豊饒の海』は避けてとおれない。第二次戦後派に数えられつつ日本浪曼派の特異な継承者であった季節はずれの作家による、季節はずれの試みすなわち戦後における前近代の破壊的再提示は、『近代能楽集』シリーズと同じく戦後という時代の最奥へと届いたのか? それとも、『近代能楽集』シリーズをも越えた場所へ到達したか? 本稿と次稿の目的は、謡曲「松風」および「羽衣」を介して『豊饒の海』に新たな読解の地平を開き、決して報われないからこそ生きられた徹底的な悲恋の物語――三島由紀夫の「世界の解釈」を言祝ぐことにある。
著者
岡村 忠生 Tadao Okamura
出版者
同志社法學會
雑誌
同志社法學 = The Doshisha Hogaku (The Doshisha law review) (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.74, no.3, pp.965-993, 2022-06-30

田中治教授 古稀記念論集
著者
原島 博
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.55-58, 2016-12-15

人をエンパワーすることが無条件でよいことか,について問題提起する.20世紀前半に世界的に大流行した「優生学」の思想は,望ましい質を持った人を残すことを目指した結果,ホロコーストに至った.現代では優生学は「エンハンスメント」に形を変え,科学技術による人間の拡大・拡張を進めている.そして,人間がすべてを支配する方向に進んでいる.エンパワーメントは,自滅へ向けたエンハンスメントにはならないことを自戒しなければならない.
著者
城 祐一郎
出版者
昭和大学
巻号頁・発行日
2018-03-15

2017年度
著者
伊部 知顕
雑誌
大衆文化 = Popular culture
巻号頁・発行日
vol.15, pp.2-15, 2016-12-25
著者
小銭 寿子 久永 聖人 Hisako KOZENU Masato HISANAGA
出版者
名寄市立大学
雑誌
紀要 (ISSN:18817440)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.65-72, 2014-03-31

医療機関における退院支援業務が2008年の診療報酬改定によって社会福祉士による退院支援として点数評価を受けた後に医療ソーシャルワーカー(MSW)の業務や役割がどのように変化したのかを検証するために社会福祉士、6医療機関に所属する20名に質問紙調査とインタビュー調査を実施した。結果は所属と業務変化に関連性があることが明らかになった。退院調整加算として評価され、社会福祉士がMSWとして働く場の拡大や増員に貢献できることを確認できたが、経営面や病院の機能を重視する点も強調されていた。今後は診療報酬上で評価された背景をおさえ、MSWとして医療現場で実践する社会福祉士の動向を注目していく必要がある。
出版者
専修大学法学会
雑誌
専修法学論集 (ISSN:03865800)
巻号頁・発行日
vol.114, pp.363-378, 2012-03-02
著者
小林 りか
出版者
東京海洋大学
巻号頁・発行日
2015

東京海洋大学博士学位論文 平成27年度(2015) 応用生命科学 課程博士甲第389号
著者
早川 智美
出版者
大谷学会
雑誌
大谷学報 = THE OTANI GAKUHO (ISSN:02876027)
巻号頁・発行日
vol.84, no.3-4, pp.1-30, 2006-01