著者
犬塚 達基
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.119-123, 2011-01-21
参考文献数
6

液晶ディスプレイの画質向上策の一つとして,3原色RGB(赤緑青)に新たな色Xを追加するRGBXパネルが注目されている.ここでXをW(白)とするRGBWパネルは透過率の大幅な向上が期待できる.一方,Wのサブピクセルを追加することによる解像度低下,あるいは色再現性低下などの画質劣化が懸念される.今回,RGBWパネルを対象にして上記課題の解決を目的とする信号処理方式の開発を行った.提案方式は,パタンマッチング法を利用した画素配置変換と,環境の明るさに基づく色変換方式を組み合わせている.これらの信号処理方式を組み込んだRGBWパネル表示装置の試作を行い,従来のRGB3色パネルに比べて1.5倍以上の輝度向上を確認した.
著者
室山 孝
出版者
北陸史学会
雑誌
北陸史学 (ISSN:03868885)
巻号頁・発行日
no.23, pp.61-62,略歴63, 1974-11
著者
西谷 美乃理 森 理恵
出版者
京都府立大学
雑誌
京都府立大学学術報告. 人間環境学・農学 (ISSN:13433954)
巻号頁・発行日
vol.57, pp.33-41, 2005-12-25
被引用文献数
1

陸軍被服本廠内の被服協会の機関誌『被服』と,上村六郎『戦時の本染』により,十五年戦争下における染色をめぐる状況を見た。その結果は次のようにまとめられる。植物染料による「本染」(草木染)の振興は,第一に,化学染料の輸入の途絶と国内染料工場の化学兵器工場への転用とによる染料不足,第二に,本土空襲による迷彩色を身につける必要性の高まり,というふたつの要因から企図された。ところが一方,「本染」は,先に民芸関係者により,化学染料にはない美をもつものとして評価しようという動きが開始されていた。これが「本染」振興の第三の要因である。その普及に当たっては,染料不足の解消と迷彩色の獲得という差し迫った目的よりも,これは日本古来の美なのである,という美的精神的側面が強調される。「本染」(草木染)は戦時下の国粋意識と結びつき,戦後にはこの第三の要因によって,支持されることとなった。
著者
大西 公恵
出版者
和光大学現代人間学部
雑誌
和光大学現代人間学部紀要 (ISSN:18827292)
巻号頁・発行日
no.9, pp.57-70, 2016-03

国語教育は言語教育的側面と人格陶冶的側面のいずれを強調するか、すなわち形式主義と内容主義とのいずれを主たる目的とする教科であるかが長く論争となってきた。1930年代初期は、新教育思潮を背景として興隆した1920年代の文芸鑑賞論の潮流が、形象論にもとづき「理会」と認識を追究する形式主義へと転換する過渡期である。東京高等師範学校附属小学校で開催された第34回全国小学校訓導協議会では、国語科の教育目的が再考され、生活論と文芸鑑賞論との融合を目指して新しい国語教育の目標を構築しようとする試みがなされた。本稿では、同協議会での議論を通して、教師たちによる国語科の教育目的の再考および教科としての自律性の模索のありようを示す。
著者
大山 督
出版者
天文同好會
雑誌
天界 = The heavens
巻号頁・発行日
vol.5, no.59, pp.459-466, 1925-11-25
著者
下平 千太郎
出版者
関東学院
雑誌
いんまぬえる
巻号頁・発行日
vol.6,
著者
庄野 浩資 西川 朝也
出版者
Japanese Society of Agricultural Informatics
雑誌
農業情報研究 (ISSN:09169482)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, pp.317-330, 2004
被引用文献数
3

リンドウの切り花栽培において重要となる切り前,すなわち採花ステージの判断は,現状では収穫作業者の主観に依存しており,これが出荷商品の品質のばらつきを生む要因の一つとなっている.そこで本研究では,採花ステージの評価・判断のための客観的指標の開発を目的に,全8種類の画像情報を考案し,その有効性を検討した.考案した画像情報は,「頂花部構成要素の大きさ計測に基づく画像情報(4種類)」と「頂花部構成要素の個数計測に基づく画像情報(4種類)」である.前者は,頂花部の花弁あるいは蕾の面積から,後者は,頂花部の未熟および過熟な蕾の個数から採花ステージの評価を図る.具体的には,圃場にてリンドウ58個体分の画像を撮影し,そこから各画像情報を算出した.さらに,この結果とあらかじめ専門家が作成した採花ステージ評価結果との相関性を検討し,その有効性を検討した.結果として,6種類の画像情報において採花ステージとの相関性が認められ,重回帰分析による採花ステージの推定では,推定値と実測値との相関係数が0.9を超えるなど,画像情報の有効性を示唆する結果となった.将来的には,画像情報に基づく採花ステージの自動画像計測装置の開発など,リンドウ収穫作業の高精度および高効率化に寄与すると期待する.
著者
門川 大作
出版者
時事通信社
雑誌
地方行政
巻号頁・発行日
no.10641, 2016-05-19