著者
Asami Komatsu Kouichi Nishimura
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
SOLA (ISSN:13496476)
巻号頁・発行日
pp.2020-041, (Released:2020-11-16)
被引用文献数
1

This paper describes a simple snow-cover model (SSCM) that was developed primarily to evaluate the hazard to traffic posed by snow avalanches. The SSCM requires only air temperature and precipitation or snow depth as input data, and we simplified the physical processes that affect the snowpack in the model. Snow pit observations and the calculation for avalanche cases were carried out to verify the SSCM output. The SSCM was able to reproduce the change in the snowpack properties fairly well. Further, the snow stability index, which shows the ratio of shear strength to shear stress in the snow, indicated that the SSCM can be used to provide a reliable estimate of avalanche hazard.
著者
重本 心平 堀 一浩 宮島 久 小野 高裕
出版者
一般社団法人 日本老年歯科医学会
雑誌
老年歯科医学 (ISSN:09143866)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.106-117, 2020-09-30 (Released:2020-10-25)
参考文献数
48

背景:低栄養は入院患者の回復に妨げとなるが,Nutrition Support Team(NST)における歯科医師の貢献の可能性は十分に明らかにされていない。 目的:嚥下障害が疑われる総合病院入院患者の栄養リスク状態に関連する要因を明らかにすること。 方法:2015年4月から2019年4月までに総合病院歯科口腔外科に嚥下障害の疑いで紹介された同院入院中の患者を対象とした。Geriatric Nutritional Risk Index(GNRI)を用いて,栄養リスク中等度/高度群(GNRI<92)となし/軽度群の2群(GNRI≧92)に分類し,残存歯/義歯による咬合支持域,義歯使用の有無,最大舌圧,咀嚼能力,反復唾液嚥下テスト,改訂水飲みテスト,嚥下内視鏡検査による兵頭スコア,意識レベル,食形態レベルとの関連について検討した。 結果:315名中285名が栄養リスク中等度/高度群と判定され,栄養リスクなし/軽度群と比べて有意に年齢が高く,女性が多く,義歯を使用していない者が多く,義歯を含めた咬合支持域は有意に少なく,咀嚼能率スコアと兵頭スコアも有意に低かった。また,常食摂取群では他の食形態群に比較してGNRIが有意に高かった。二項ロジスティック回帰分析の結果,低栄養状態と関連する項目は,年齢,非経口摂取,兵頭スコアであった。 結論:嚥下障害が疑われる総合病院入院患者の低栄養リスクにかかわる因子がわかり,そのなかに口腔に関する要因が含まれていた。
著者
新町 貢司 Shimmachi Koji
出版者
筑波大学文藝・言語学系
雑誌
文藝言語研究. 文藝篇 (ISSN:03877523)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.21-33, 2003-10-30

アルフレート・ボイムラーは、ヒトラーが政権を獲得した1933年にベルリン大学の政治教育学の教授に就任し、ナチス時代のドイツの教育・文化政策に関わった人物である。そのボイムラーが著した様々な論考について、ナチズムの民族主義 ...
著者
小野 浩
出版者
城西大学
雑誌
城西人文研究 (ISSN:02872064)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.194-154, 1982-01-10
著者
飯田 鼎
出版者
慶應義塾経済学会
雑誌
三田学会雑誌 (ISSN:00266760)
巻号頁・発行日
vol.95, no.3, pp.457(1)-491(35), 2002-10

一 明六社の成立と福沢諭吉および加藤弘之二 「明六社」知識人の活動と福沢諭吉の批判三 加藤弘之『眞政大意』と『國體新論』の歴史的意義四 『國體新論』と『文明論之概略』論説

2 0 0 0 OA 鶯宿雑記

著者
[駒井乗邨] [編]
出版者
巻号頁・発行日
vol.巻336-337,
著者
稲田 利徳
出版者
岡山大学教育学部
雑誌
岡山大学教育学部研究集録 (ISSN:04714008)
巻号頁・発行日
no.93, pp.p1-17, 1993-07

「四季物語」が鴨長明の真作ではなく偽書であることは、これまで主として年中行事などの起源の不審などから論及されてきた。本論考では、さらに夥しく現存する「四季物語」諸本の書写年時や奥書に着目したり、「徒然草」と「四季物語」とが類似する行事や表現などに検討を加えることにより、「四季物語」は「徒然草」よりも遥か後の成立であることを論証し、さらに「四季物語」は「徒然草」から多方面にわたる記事や表現を享受した作品であると位置付けた。
著者
鍛冶 博之 Hiroyuki Kaji
出版者
同志社大学人文科学研究所
雑誌
社会科学 = The Social Science(The Social Sciences) (ISSN:04196759)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.121-146, 2018-05-31

1980年代以降、ベトナムは著しい経済成長を遂げ、多くの商品がベトナム国民の日常生活に普及するようになった。特にオートバイは日々の移動手段として購入され利用されており、ベトナム社会におけるランドマーク商品のひとつとして位置づけられよう。本稿は、発展途上国を対象とする商品史 研究の一例として、1990年代よりベトナムで急速に普及し、今日もなお生活者の不可欠な生活必需品として位置付けられるオートバイに注目し、オートバイが1990年代以降に急速に普及した経緯と背景を明らかにすることを目的とする。
著者
森 美穂子 堤 明純 高木 勝 重本 亨 三橋 睦子 石井 敦子 名切 信 五嶋 佳子 石竹 達也
出版者
公益社団法人 日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.113-118, 2005 (Released:2006-01-05)
参考文献数
13
被引用文献数
1 1

交代勤務経験の有無と退職後の生活の質,特に睡眠の質との関連性を明らかにするために,ある製造会社の退職者777名を対象に質問紙調査を行った.質問内容は,既往歴,現在の健康状態,食習慣,アルコール,喫煙,運動,睡眠,在職中の勤務状況(職種,交代勤務経験,交代勤務経験年数,副業),現在の就業状況,社会参加,学歴,性別,年齢,退職後の年数であった.「現在の健康状態(オッズ比4.318,95%信頼区間2.475-7.534)」「交代勤務経験(2.190,1.211-3.953)」「現在の就業状況(1.913,1.155-3.167)」「食習慣(1.653,1.055-2.591)」が多変量解析によって退職後の睡眠障害と有意に関連した.退職後の睡眠障害を防ぐには正しいライフスタイル,良好な健康状態を保つことが,特に交代勤務経験者において大切である.