出版者
[愛知県公害調査センター]
雑誌
愛知県公害調査センター所報
巻号頁・発行日
no.20, pp.52-57, 1993-03

トリクロロエチレン(TCE),テトラクロロエチレン(PCE)等の低沸点有機塩素系化合物の,底質からの抽出方法として,テフロン瓶とジルコニア球を組み合わせたセラミックハンドシェイカーによる,抽出条件の検討及び回収試験を実施した。底質にTEC,PCEの水溶液を吸着させた模擬試料を使用して検討した結果,分取時の揮散等の問題を除けば,ほぼ100%と満足できる回収率が得られ,実試料の分析に適用できると考えられる。

2 0 0 0 尼崎百物語

著者
大江篤編
出版者
神戸新聞総合出版センター
巻号頁・発行日
2016

2 0 0 0 OA 莠草録

著者
高野, 武貞
出版者
巻号頁・発行日
vol.[14],
著者
片岡 瑠美子
出版者
長崎純心大学・長崎純心大学短期大学部
雑誌
純心人文研究 (ISSN:13412027)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.97-120, 2003-03-01

佐賀県馬渡島の、幼児も含めた信徒数が千人をようやく越える小さな教会の司祭と信徒が、「教会・家庭・学校が一体となって子どもたちを育てよう」と開いたカトリック学校「海の星学園」は、学校教育法に則り認可された小・中学校であった。 1946年の開校から離島の過疎化による1959年の廃校までに、482人が学んだ。 30年後、卒業生が編んだ思い出の記に心打たれ、「海の星学園」創設から廃止までをたどった。主となる資料は、「学校法人カトリック学園設立認可中請書」及び「海の星小・中学校廃止認可中請書」である。
著者
山肩 洋子 正司 哲朗 角所 考 美濃 導彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.433, pp.55-60, 2005-11-17
参考文献数
5
被引用文献数
5

調理者の調理を知的に支援するスマートキッチンの研究を通じて, 調理観測機能や音声対話機能を持つキッチンシステムを構築した.本稿ではこのキッチンシステムを用いて, 一般の調理者が自分の考案したレシピのマルチメディアコンテンツを作成するというタスクにおいて, (i)カメラやマイクにより調理者の調理行動を認識し, レシピに基づき調理進行を把握し, (ii)アシスタントエージェントが調理者と音声対話することにより言語的な情報を追加して, (iii)レシピに対し冗長な映像部分を削除編集して, 視聴者に分かりやすいマルチメディアコンテンツを自動生成するための枠組みと, 作成したコンテンツに対する考察について述べる.
著者
大谷 道輝
出版者
日本香粧品学会
雑誌
日本香粧品学会誌 (ISSN:18802532)
巻号頁・発行日
vol.38, no.2, pp.96-102, 2014

There are many cases where patients use ointments inappropriately. One of the reasons is that there are only few studies about ointments. Even medical package insert of ointments does not give specific instructions about usage and dosage. For moisturizers, the number of times to apply to the skin is one to a few times, but not clearly specified. There has not been many studies done on the relationship between the number of times applied to the skin and the efficacy of the moisturizers. In the past, ointments were applied after bathing. However, recent studies have shown that there is no significant difference between applying just after bathing and after few hours. There are many cases where ointments are used together with other ointments. In these cases, ointments are often mixed together. However, there are only a few studies done on the permeability of ointments which are mixed. Overglazing is also very popular, but there has been no study done on the order of application and permeability. For these reasons, further study will be needed to properly use ointments.
著者
吉川 卓治
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究は、戦後改革期の公立大学について、「理念」、「制度」、「実態」の三側面から、一次資料を収集・分析することで実証的に解明することを課題としている。本年度は、「理念」および「制度」の面については、昨年度までに収集してきた資料に加えて、国立国会図書館憲政資料室に所蔵されている連合国軍最高司令官(GHQ/SCAP)の公衆衛生福祉局(PHW)文書の「マイクロフィッシュ」を集中的に調査・収集したほか、引き続き国立公文書館、国立国会図書館所蔵の関係資料を集めた。また、福岡共同公文書館、および秋田県立図書館・秋田県立公文書館でも資料の調査・収集を実施した。さらに情報公開請求によって、福島県立医科大学に戦後改革期の制度改革にかかわる資料が所蔵されていることが判明したため、その資料の収集も行なった。これらの資料の分析を進めることで、昨年度、その成果の一端を、戦前から戦後改革期の医学専門学校や医科大学の成立・展開において重要な役割を果たした医学視学委員制度の成立過程と組織改編、およびそれがもった意味を解明した論文のなかにまとめることができた。公立大学の「実態」にかかわっては、昨年度収集した山梨県庁所蔵の資料を分析することで、戦時中に発足した山梨県立医学専門学校を前身とした山梨県立医科大学の設立運動が、どのようにはじまり、どう展開して、そしてなぜ成功しなかったのか、ということについて新たな見解をまとめた。これは公立大学の成立過程の実態をいわば裏側から明らかにする意味をもっていた。中部教育学会において報告した。そのうえで所属大学の紀要に論文として発表した。
著者
小針 誠
出版者
同志社女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究課題は私立小学校の学校経営を巡る諸問題や特質を、イギリスのPrep School(私立初等教育機関)との比較を通じて明らかにしようとするものであった。最も大きな研究成果は2015年10月に刊行した『〈お受験〉の歴史学』(講談社選書メチエ)であった。同書では日本の私立小学校の入学志向と入学選抜の問題を明治期から今日まで解明しつつ、イギリスのPrep Schoolとの比較を通じて、学校経営等の特質を明らかにした。本書は新聞各紙の書評などで取り上げられ、一定の社会的反響が得られた。
著者
吉川 卓治
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究は、戦後における高等教育機関の都道府県格差の淵源をその大増設期だった1940年代とみなし、その時期に高等教育機関が府県ごとに設置されたりされなかったりしたことに注目して、その原因を解明しようとしたものである。公立高等教育機関を設置した地域では「官立医学専門学校誘致ブーム」に反応して過熱した地方議会の要望を地方当局が公立へと落とし込んでいったこと、政府・文部省側には設置認可の弛緩という状況が生じていたこと、反対に高等教育機関が設置されなかった地域では、財政問題はもとより、複数の高等教育機関像が競合し、地方議会レベルおよび地方当局レベルで調整されない状況がネックとなったことなどを解明した。
著者
増田 裕子 福井 利光 渡辺 大輔 玉田 康彦 松本 義也
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.117, no.14, pp.2489-2494, 2007-12-20 (Released:2014-12-03)

livedo vasculitis(以下LV)と診断した5症例(平均年齢:50.6歳.男女比:2対3.平均罹患期間:3.4年)は,病理組織学的に真皮内の小血管に血栓形成と,血管壁の硝子化がみられた.抗血小板療法で効果が見られなかったので抗凝固剤であるワーファリンカリウムを投与したところ,全例で皮膚潰瘍や疼痛などの自覚症状が短期間に改善した.今後,抗血小板薬や血管拡張剤等に治療抵抗性のLVに対して,ワーファリンカリウムは試みるべき治療法の一つと考えた.