著者
安尾 信明 関嶋 政和
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.567-568, 2016-03-10

情報技術を用いた創薬では、標的に対する活性化合物を入手するためにバーチャルスクリーニングが行われるが、その精度は未だ不十分である。本研究では、バーチャルスクリーニングの精度を向上させることを目的とし、タンパク質-リガンドドッキングのポスト処理によるリランキングを行なった。具体的には、ドッキング中に計算されるリガンドとタンパク質の各残基の相互作用エネルギーをそのまま用い、活性化合物と類似した相互作用をもつ化合物が高得点となるスコアを開発した。また、GlideとDUD-Eベンチマークセットを用いて手法の評価を行った。
著者
橋本 圭輔 牛木一成 中村 誠 渡邉 岳彦 小河原成哲
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.3, pp.75-81, 2006-01-13
被引用文献数
1

IP配信による動画視聴が普及の兆しをみせ インターネット広告が一層の注目を集めている. 動画の再生中に視線の性質を利用した広告を提示できれば 有効な広告表示技術が確立出来ると考えられる. そこで 動画再生と同時に周囲で色刺激を提示した場合に 視線が向きやすい性質である誘目性の高い色による影響を調査する. また 自然な方向への視線移動の起こりやすさを 動画視聴中の視線計測を用いて調査した結果を報告する.There is a character of eye catching in the color, it knows the warm color and the individual, and the tendency that the glance is suitable for a favorite color is known. Moreover, the arrangement of stimulation influences the movement of person's glance. It is known to cause the movement of the glance easily from above to the lower direction or from the left side to the right side. The symptom is shown that the motion picture streaming by the internet and the Internet advertisement attracts further attention. It is thought to be able to establish an effective advertising display technology if the advertisement using the character of the glance can be presented during motion picture playback. This paper reports on the result of the glance measurement considering the influence that arrangement and the color give glance when various stimulation is presented.
著者
若井 航平

筑波大学修士 (図書館情報学) 学位論文・平成27年3月25日授与 (34294号)

2 0 0 0 OA 菅公談

著者
大隈重信 著
出版者
東京専門学校出版部
巻号頁・発行日
1900
著者
奥谷 浩一
出版者
札幌学院大学
雑誌
札幌学院大学人文学会紀要 (ISSN:09163166)
巻号頁・発行日
vol.80, pp.143-176, 2006-11-16

江戸時代の日本が「鎖国」であったとする歴史観がこれまで日本近世史の見方を規定してきた。しかし,日本と朝鮮との間には室町時代から正式な国交関係が存在したのであって,豊臣秀吉の朝鮮侵略による中断はあったものの,徳川家康によって関係修復が行われて以来,江戸時代をつうじて12回もの朝鮮通信使が我が国に派遣された。朝鮮通信使は大陸の学術・文化を我が国に伝える唯一の機会であって,新しい徳川将軍の襲職を祝賀して使節団が来日する度に日朝両国の間では知識人だけでなく民衆のレベルにおいても大きな国際交隣の花が開いていたのである。ところで,こうした朝鮮通信使の軌跡をたどると問題になるのは,1764年の第11回の朝鮮通信使の来日の後は47年間の中断があり,しかも1811年に派遣された最後の第12回朝鮮通信使節は江戸ではなくて,対馬を往復するという変則的な事態となったことである。これは「易地聘礼」と呼ばれている。なぜ第12回の朝鮮通信使が対馬での「易地聘礼」にとどまったのか,そしてなぜこれが最後の朝鮮通信使となったのかについては,社会経済的理由や政治的理由から説明するもの,あるいは日本に歴史的に根強く存在してきた「朝鮮蔑視観」に根拠を求めるものなど,さまざまな見解がある。しかし,17世紀から18世紀の日本と朝鮮の思想の歴史から「易地聘礼」の理由を全体として概観する視点がこれまで不足していたように思われる。本論文では,日朝両国の思想の歴史という視点から,「易地聘礼」の思想的背景を明らかにしたい。
著者
浜地 歩 植村 慎吾 仲地 邦博 高木 昌興
出版者
特定非営利活動法人バードリサーチ
雑誌
Bird Research (ISSN:18801587)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.S27-S33, 2017 (Released:2017-10-19)
参考文献数
21

2015年から2017年にかけて,宮古諸島でオオジュウイチとオニカッコウを記録した.オニカッコウは複数羽での長期滞在が確認されたことから,繁殖の可能性も考えられる.国内におけるこの2種の記録は増加傾向にあり,今後分布を拡大させる可能性がある.
著者
北 洋輔 田中 真理 菊池 武剋
出版者
一般社団法人 日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.163-174, 2008-09-30 (Released:2017-07-28)
被引用文献数
1 2

発達障害に対する正しい認識と適切な支援を導くために、広汎性発達障害児と注意欠陥多動性障害児を中心にして、発達障害児の非行行動発生にかかわる要因について研究動向を整理し、問題点と今後の改善点を指摘した。先行研究からは、個体の障害特性に密接にかかわる非行行動の危険因子と障害を取り巻く環境の危険因子が指摘された。だが、危険因子に着目した取り組みは、非行行動にかかわって発達障害児本人と親・関係者に対する支援を進める際の社会的意義を十分に達成できない問題点がある。その改善点として、非行行動の保護因子の導入と発達障害児の内面世界への着目が挙げられた。