著者
今坂 藤太郎
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.63-67, 1986-01-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
37
被引用文献数
1

最近,微弱な光吸収を測定するための分光手法が,いくつか提案されている。なかでも熱レンズ効果,光熱偏向効果を用いる方法は,感度,位置分解能に優れており,超微量吸光分析や試料の三次元分布を調べる目的で使用されるようになっている.本稿ではこれらの分光法の原理,特徴,応用などについて述べる.
著者
藤井 美男
出版者
九州大学経済学会
雑誌
経済学研究 (ISSN:0022975X)
巻号頁・発行日
vol.79, no.5, pp.119-155, 2013-03

本稿は、西欧中世における商業組織のあり方を(Wyffels, 1990, p.184)、南ネーデルラント地方のハンザ、とりわけロンドンのフランドル=ハンザLa Hanse flamande de Londres(以下、フランドル=ハンザと略称)と呼ばれる組織を主な対象として検討しようとするものである。フランドル=ハンザを選択する主な理由は、第1に、それが西欧でも最初期に形成された商業組織の1つであること(Van Werveke, 1953a, p.60)、第2に、ドイツ=ハンザDie Deutsche Hanseと同様、個別の都市商人ではなく複数都市の商人たちから成る組織であったこと、である。グライフたちの考究対象ともなったドイツ=ハンザと並ぶ時代の商業組織とその活動について、比較を念頭におきつつ詳らかにすることの意義は大きいと信じる。以下では、ハンザや商人ギルドといったヨーロッパ中近世の商業史に関して、まずその学説史、特に20世紀末から21世紀初頭にかけて注目を浴びるようになった新潮流を軸に概観する。次いで、南ネーデルラントの初期的ハンザを取り上げ、実証的な側面において何がしかの新知見を得ることで、そうした研究動向に対する一定の貢献可能性を探っていく。
著者
山野井 徹
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.102, no.6, pp.526-544, 1996-06-15
参考文献数
51
被引用文献数
21 16 20
著者
田井 郁久雄
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.54, no.6, pp.260-271, 2003-03-01 (Released:2017-05-24)

公立図書館がべストセラーの複本を大量に購入して貸し出すことは,作家や出版社の利益の損失につながるという主張がなされている。図書館の発展と作家や出版社の利益は相反しない。図書館がべストセラーへの要求に応えることは,すべての資料への要求に答えることの一部分であり,「貸出」によって幅広い分野の資料の利用が活発化し,そのことが図書館の発展とともに,出版文化の安定と発展の基盤をつくる。本稿では図書館への誤解と憶測の内容を検証し,貸出による図書館の発展は出版界にとっても利益になることを,図書館現場の実情や統計数値の分析をもとに考察する。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1952年03月18日, 1952-03-18
著者
柴原 弘明 戸倉 由美子 伊勢呂 哲也 惠谷 俊紀 池上 要介 神谷 浩行 橋本 良博 岩瀬 豊 植松 夏子 今井 絵理 西村 大作
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.514-517, 2012 (Released:2012-05-22)
参考文献数
17
被引用文献数
1

【緒言】ミルタザピンはノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(NaSSA)で, 5-HT3受容体拮抗作用をもち, 嘔気を改善する先行研究が報告されている. 【症例】38歳, 女性. 遠隔転移を伴う進行腎がんに対し, スニチニブとオキシコドンを投与した. 経過中に出現した難治性嘔気・嘔吐に, ミルタザピン1.875 mg/日を開始した. 開始翌日に嘔吐は消失し, 2日目に3.75 mg/日へ増量したところ, 3日目には嘔気も消失した. 消化器症状でスニチニブとオキシコドンを中止することなく治療を続行できた. ミルタザピン15 mg/日の投与量では眠気が出現することがあるが, 今回の低用量投与で眠気はみられずに消化器症状の改善が得られた. 【結論】ミルタザピンの低用量投与は, スニチニブとオキシコドン併用時の難治性嘔気・嘔吐に対して, 有効な選択肢の1つであると考えられる.
著者
石川 冬樹 今井 健男 丸山 宏 吉岡 信和
雑誌
ウィンターワークショップ2018・イン・宮島 論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.1-3, 2018-01-11

近年の深層学習を軸とした機械学習の発展に伴い,機械学習を利用するソフトウェアは急速に社会に浸透しつつある.しかしその一方で,従来型のソフトウェア工学は機械学習の前に全くと言っていいほど通用していない.機械学習ソフトウェアの開発 ・ テスト ・ 運用の方法論は未だに確立できておらず,開発現場では試行錯誤に依っている状況である.この現状を踏まえ,機械学習ソフトウェアに対しては 「機械学習工学」 ともいうべき,新たなパラダイムの確立 ・ 体系化が必要である.以上の認識に立って,本セッションでは,機械学習エンジニア,ソフトウェアエンジニア双方の立場から,機械学習システムに対する問題提起や研究報告,参加者からの取り組み,あるいはこれから取り組んでみたいという思いについて議論したい.
出版者
J&Jコーポレーション
巻号頁・発行日
vol.(陽春), no.1622, 1996-04
著者
福居 篤子
出版者
公益社団法人 日本薬剤学会
雑誌
薬剤学 (ISSN:03727629)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.42-47, 2015 (Released:2015-07-01)
参考文献数
11
被引用文献数
1
著者
蘇 小楠
出版者
北九州市立大学国際教育交流センター
雑誌
北九州市立大学国際論集 = CIEE journal, the University of Kitakyushu (ISSN:13481851)
巻号頁・発行日
no.13, pp.113-121, 2015-03

近年、日中近代語交渉に関する研究が盛んにされているものの、学術用語の生成についてまだ言及する余地がある。本稿では日中両国における近代訳語の発生及び相互の影響関係という日中語彙交渉の過程の時代区分をもとに、日中語彙交流史の見地から先行研究の問題点及び本研究で扱う範囲、位置づけを明らかにした。
著者
Eden DEBELLEMANIERE Danielle GOMEZ-MERINO Mégane ERBLANG Rodolphe DOREY Michel GENOT Edith PERREAUT-PIERRE André PISANI Laurent ROCCO Fabien SAUVET Damien LÉGER Arnaud RABAT Mounir CHENNAOUI
出版者
National Institute of Occupational Safety and Health
雑誌
Industrial Health (ISSN:00198366)
巻号頁・発行日
pp.2017-0092, (Released:2018-01-13)
被引用文献数
9

Insufficient sleep is a common occurrence in occupational settings (e.g. doctors, drivers, soldiers). The resulting sleep debt can lead to daytime sleepiness, fatigue, mood disorder, and cognitive deficits as well as altered vascular, immune and inflammatory responses. Short daytime naps have been shown to be effective at counteracting negative outcomes related to sleep debt with positive effects on daytime sleepiness and performance after a normal or restricted night of sleep in laboratory settings. However, the environmental settings in the workplace and the emotional state of workers are generally not conducive to beneficial effects. Here, we tested whether relaxation techniques (RT) involving hypnosis might increase total sleep time (TST) and/or deepen sleep. In this study, eleven volunteers (aged 37-52) took six early-afternoon naps (30 minutes) in their occupational workplace, under two different conditions: control ‘Naps' or ‘Naps + RT' with a within-subjects design. Our results demonstrate that adding RT to naps changes sleep architecture, with a significant increase in the TST, mostly due to N2 sleep stage (and N3, to a lesser extent). Therefore, the deepening of short naps with RT involving hypnosis might be a successful non-pharmacological way to extend sleep duration and to deepen sleep in occupational settings.
著者
鬼雄外史 著
出版者
金桜堂
巻号頁・発行日
1900