著者
西村 浩二 大東 俊博 岩沢 和男 隅谷 孝洋 稲垣 知宏 中村 純 宮内 祐輔 三戸 里美 相原 玲二
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.2, pp.1-6, 2012-06-21

広島大学では,年々増加する情報セキュリティインシデントに対応するため,平成 23 年度より全学生を対象とする情報セキュリティ・コンプライアンス教育を開始した.本教育は,在籍 1 年目の新入生に対するフレッシュマン講習と在籍 2 年目以降の学生に対するフォローアップ講習から成り,それぞれ対象者の 90% 以上が受講した.本論文では,それぞれの講習の内容および実施状況について報告し,本教育の効果および課題を考察する.また平成 24 年度の実施計画および実施状況について述べる.In order to respond to the security incidents increasing year by year, Hiroshima University has started the Information Security and Compliance Course for all students from FY 2011. This course consists of the freshman course for the students enrolled in the first year and the follow-up course for the students enrolled more than two years, and more than 90% of the students had attended each course, respectively. In this paper, we describe the content and implementation status of each course performed in FY 2011 and discuss the effect and issues of this implementation. We also describe the plan for FY 2012 and its status.
著者
中村 夕衣
出版者
京都大学
雑誌
京都大学高等教育研究 (ISSN:13414836)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.133-144, 2008-12-01

In this paper, I explore the philosophy of Richard Rorty in terms of its criticism of universities and university education. His idea of a university education is developed especially in relation to what he calls "individuation," and this is based on his view of philosophy in a time of "post-philosophy," i.e., based on a conception of philosophy as edification. In this context, the importance attached to "conversation" can clearly be seen; it is engaging in conversation that helps students become critical. In light of this, Rorty's position has been used to support the idea of citizenship education or multicultural education. While such educational practices typically emphasize the importance of conversation, however, they typically do this without considering what it is to read texts within a university education. Rorty has also discussed the significance of reading texts in his 1996 essay, "The Inspirational Value of Great Works of Literature." Reading this paper in light of his criticism of both the cultural left and analytical philosophy makes it possible to better see the difficulties that confront universities in the post-philosophy period, the period with which Rorty is most concerned. Furthermore, this paper creates a way of addressing the question of what it means to read such texts during this period.
著者
山家 雄介 中村 聡史 アダム ヤトフト 田中 克己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.65, pp.259-264, 2007-07-03

ソーシャルブックマークは、Web 利用者がブラウジング中に興味や関心を持ったページを記録、共有、分類そして発見することを支援する Web サービスである。本論文では、ソーシャルブックマークから各 Web ページのメタデータを抽出し、これを利用することによる Web 検索結果の対話的再ランキング法を提案する。我々はこの手法を実現するプロトタイプを実装し、そのインタフェースを中心に試験的な評価を行った。Social bookmarking services are an emerging type of Web services that let users store, share, annotate, and discover interesting resources. In this paper, we propose an interactive reranking method for web search results that utilizes social bookmarking data such as the number of bookmarks, timestamp, associated tags, sentiment expressions, etc. We demonstrate a prototype system that we have implemented and show some preliminary evaluation done in order to test our approach.
著者
江田 慧子 中村 寛志
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.121-126, 2011-10-11
被引用文献数
2

ミヤマシジミの食草は在来のコマツナギであるが,近年中国産コマツナギが道路法面の緑化に使われるようになってきた.本研究では,ミヤマシジミ幼虫が中国産コマツナギを摂食して正常に成長するかどうかを確認し,その生存率と発育状態を在来コマツナギを食べた個体と比較した.孵化直後のミヤマシジミの幼虫を在来コマツナギ食43個体と中国産コマツナギ食65個体のグループに分け,25℃,16L:8Dの恒温器で成虫まで飼育した.♂の発育期間は♀より約2日ほど早かった.生存率,羽化不全率,発育期間に関しては,在来コマツナギ食と中国産コマツナギ食では差がみられなかった.蛹体重と前翅長の平均値は,在来コマツナギ食より中国産コマツナギ食の方が大きかった.これらの結果から,ミヤマシジミが中国産コマツナギを食草にする可能性を考察した.
著者
林 浩一郎 田渕 健一 矢吹 武 関根 紀一 立花 新太郎 中村 耕三
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.85-89, 1976-06-01

○アーチェリー熟練者4名, 未経験者6名のフォームを比較検討した。<BR>○「前腕の締め」をX線写真から考察し, これが肩関節回旋中間位, 前腕回外位であることを明らかにした。<BR>○「前腕の締め」が何故重要かを筋の作用機序から考察した。<BR>○筋電図パターンの解析から, レリースよりポロースルーに至る間の弓の固定が習熟過程の重要な問題であることを指摘した。
著者
中村 栄
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.229-240, 2012-07-01 (Released:2012-07-01)
参考文献数
8
被引用文献数
3 1 1

技術情報を有効活用するためにさまざまな解析ツールや解析手法(特許マップ解析)が提案されている。こういった環境の中,2006年に「PAT-LIST研究会」(株式会社レイテック主催)が発足した。本稿では,筆者が過去6年間の研究会活動でアドバイザーとして取り扱った実際の研究テーマ,中でも2010年度研究会テーマ「特定企業の知財戦略を技術情報解析結果からあぶり出す」を事例として取り上げ,実務上有益な解析プロセスを提案するとともに,解析時の留意点についてプロセスに沿って解説する。テキストマイニングツールを利用したマクロ分析,重要領域設定のための課題/解決手段マップにおける技術分類統制の意義についても紹介する。
著者
中村 浩二
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.125-134, 1976-09-30
被引用文献数
1

The author carried out three experiments under field and laboratory conditions to evaluate the role of intraspecific regulatory machanisms in the population dynamics of the 28-spotted lady beetle. Experiments were started by introducing the adults at different densitiesinto the field cages. With increasing parental density, the number of eggs laid per female decreased and the percentage of eggs eaten by adult beetles (egg cannibalism) increased, and in consequence of these processes, egg mortality became higher. During the larval stage the mortality was mainly due to food shortage. The number of progeny produced per female was decreased in a density dependent manner. A graphical key factor analysis proposed by VARLEY and GRADWELL revealed that the density dependent regulation mechanisms scting in the adult stage, viz, the reduction in fecundity and egg cannibalism, were the key factors govering the variation in total survival in these experiments.
著者
高橋 英吉 喜々津 哲男 中村 正博 永沢 勝雄
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.19-23, 1974-03-15

1.千葉県のような雨の多い火山灰土壌で栽培された巨峰の,著しい花振いを防止するために,gibberellin (GA)処理の効果をB-995との比較において検討した.2. GA処理によって無着粒の果房数は減少し,着粒数は増加した.GA_<4+7> 100ppmは着粒数の増加に非常に効果を示した.7月8日の着粒率は,GA処理によって5〜6倍に増加していた.3. GA処理によって果梗重および果梗径が増し,特に100ppmでその効果が大きかった.果梗重はGA処理によって2.5〜3倍に増加していた.4. GAは果粒の単為結果を誘起し,それを肥大させた.しかし,このGAによって誘起された単為結果果粒は有核果よりも小さく,その約80%は中(5.5〜6.4g),小(5.4g以下)果粒であった.この単為結果果粒はdouble sigmoidの生長曲線を示した.5.可溶性固形物および酸はGA処理によってあまり影響されなかった.しかし,果皮の色素はGA_<4+7> 100ppmで最も多かった.
著者
中村 睦男
出版者
北海道大学法学部
雑誌
北大法学論集 (ISSN:03855953)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3-4, pp.261-291, 1977-03-30
著者
〓刀 卓 青井 真 中村 洋光 藤原 広行 森川 信之
出版者
日本地震学会
雑誌
地震. 2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.243-252, 2008-03-31
被引用文献数
5
著者
玉田 隆史 中村 泰明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.78, no.8, pp.1205-1213, 1995-08-25
被引用文献数
22

計算機により生成された仮想世界を利用したさまざまなシステムの研究が盛んになってきた. これらのシステムにおいては,その対話性を実現するために仮想世界をリアルタイムに表示する必要がある.特に,対象となる仮想世界が都市空間といったような広域な空間である場合には,計算機の描画コストを軽減するような何らかの工夫が必要となる.本論文では,広域な仮想都市空間を一定の描画更新速度でリアルタイムに描画するための手法を提案する.本手法は,木構造により仮想都市空間を管理し,オブジェクトの高さに応じてレイヤ化することで,各フレームごとにリアルタイムに可視オブジェクトを求める高速クリッピング法を実現する.更に,上記クリッピング法により求めた描画対象オブジェクトに対し, リアルさを表すパラメータ(リアリティ係数)に基づく簡略化描画を行うことで実時間描画の実現を目指す.実際に,本手法を用いて仮想都市空間管理システムを構築し,空間内をウォークスルーした場合の描画時間を求め,本提案手法の有用性を確認した.
著者
渡辺 知恵美 中村 聡史
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

オノマトペは料理の味覚・食感やレシピの手順を表現するのに重宝される.我々はオノマトペをキーワードに料理を検索するオノマトペロリを開発している。我々は料理レシピに登場する用語とオノマトペとの関連度を分析し,ユーザの検索オノマトペを関連度の高いオノマトペに置き換えて検索する。またよりユーザの求めるニュアンスに近い料理を求めるスコア関数を定義しランキングを行う。
著者
中村 俊夫 NAKAMURA Toshio
出版者
名古屋大学年代測定資料研究センター
雑誌
名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
巻号頁・発行日
vol.22, pp.23-36, 2011-03 (Released:2011-03-00)

第23回名古屋大学年代測定総合研究センターシンポジウム平成22(2010)年度報告